これも自慢話だと気づいてた? 成功話は失敗のもと スピーチがうまくなる失敗談の勧め

「そんなつもりで言ったんじゃない」と、自分が言いたいことがうまく伝わらなくて悩んだ経験はないだろうか。また、

「なんだか鼻につくね、あの話。。。」

「いつも彼の話は上からだね」

と、話を聞いていて、ふとあなたが口走ったことはないだろうか。何があなたにそう言わせるのだろうか。逆に「あの人スピーチうまいよね?!」と言われる人のスピーチは何が違うのだろうか。

 この記事では、いかにしたら人に自分の真の想いが伝わるのか、特に、自分でしていても、自分ではなかなか気づかない自慢話について、それをいかに修正し、いかにスピーチに組み込むかについて解説したい。そして、それをマスターすることで「相手の心に響き、感動を与え、しかも自分のメッセージを分かりやすく伝え、相手に次の行動を喚起するスピーチ」ができるようになる理由をご紹介していく。

なぜ伝わらないのか? 一番の問題点

つい成功した話だけをしてしまう

A:自分の失敗談やマイナスの話をすると、なめられたり馬鹿にされるので。成功話だけをした方がいい

と思っている人はどれくらいいるだろうか。一方で、

B:自分の欠点やマイナスはさらけ出した方が人間的な魅力を感じられることが多いので、積極的に失敗談をした方がいい

と感じている人はどれくらいいるだろうか。

 どちらが正解か? ことスピーチにおいては、このA, B 二つを上手にミックスするのが上策である。

 もしあなたが、Aが絶対的な正解だと思っているとしたら、その根拠はなんだろうか。ひょっとして「そうやって私は成功してきた」と思われているのだろうか。だとしたら、あなたはあなたが自分の予想以上に嫌われていることをご存知ない、いわゆる「厚顔無恥」の人なのかもしれない。ひょっとして、周りの人がそんな話し方しかしないので、それが当たり前だと思っているのだろうか。だったら、その場は一刻も早く立ち去り、新しいコミュニティに属した方がいいと思う。

 では、Bだけだとどうなるか。シリアスなトーンや辛い体験が話された結果、その場の雰囲気が沈んでしまいがちになってしまう。場合によっては、自分の中の自信のなさを露呈してしまい、信用を失うことにもなりかねない。

「失敗→成功」の図式を忘れない

 私は、長年スピーチを指導してきて「失敗があったからこそ成功できた」という順序で、両方の要素をうまく混ぜて話すことが、経験上、正解だとつくづく思う。成功したことは、失敗を積み重ねてきたプロセスの結果であることをスピーチで取り上げる。そして、なぜ失敗が成功へと変わったのか、そのきっかけになったのは何かを明確に話すことが、誰かの教訓に繋がり、スピーチでは大きなポイントになる。成功話をしたかったら、その前提にある失敗話を絶対に忘れてはいけないし、省略しないことで、人から煙たがれることを避けることができるのだ。

成功話をする時は、必ず失敗談を入れる

 では、なぜ「失敗があったからこそ成功できた」との順序で話すことが正解なのか。その理由は、それが人生そのものであり、人間のありのままの姿だからだ。そして失敗談は、聴衆とあなたを結びつける共感のキーポイントなのだ。

 どういうことかと言うと、果たして世の中には、最初から成功する人がどれだけいるか、をまず考えてみて欲しい。

 かのアメリカで大成功した元大リーガーのイチロー選手は、失敗の連続で大記録を達成したと語っている。大打者といえども成功は3割であり、あとの7割は無安打、三振などの失敗なのだ。また「遠回りするからこそ深みが出る」ともインタビューで語っている

 漫才コンビのオリエンタル・ラジオのように最初から成功したかに見える人たちもいる。しかし、それはデビュー後のわずかの期間であり、すぐに売れなくなり、結局辛苦を舐める結果になった。そして、それを乗り越えた結果、再び脚光を浴び、安定した地位を得るようになった。

 失敗は、決して恥ずかしいことではない。むしろ、あなたの人生の宝であり、あなたらしさを形成する最も重要な人生のドラマなのだ。

私の体験

 私も、最初は、いちいち失敗談を話していると話が長くなるからしない方がいいと思っていた。第一、自分の恥をさらすことなんて、それこそ恥ずかしくてできない、と思っていた。今振り返ると、弱い自分を認めたくなくて、それを隠すために虚勢を張っていたように思う。

 だからこのことに気づく前は、スピーチをした後には決まって「彼の話はなんだかいつも偉そう」と言う感想が聞かれ、なんだか「近寄り難い人」だとも思われていた。私は、自分の弱さを隠したいあまり、それはそれでいいと思っていたし、自分に対する褒め言葉だとさえ思い込むようにしていた。

 だが、それではいつまでたっても向上できないと悟り、原因を考えた。ある時、ある人から指摘を受けた。

普段のあなたらしさが伝わってこない。スピーチになるとなんだか「なんでも知っている」感ばかりが強調されてしまう

と言われて気づいた。

あ、自分は、格好つけたい、自分をよく見せたいと思っている、と。

そして、ある時、本を読んでいたら、

「自慢話ばかりしてしまう人の致命的な欠点は、人から煙たがられていることに気づかないことにある」

との一節が頭から離れなくなった。これは、まさしく、自分のことだと。私はありのままの姿を隠したことで、普段の親しみさよりも近寄り難さを醸し出してしまっていた。それにより、自分がいかに嫌われているかにも無頓着だった。

「共感の欠如→伝わらない」方則を理解する

 成功とは、失敗の上に成り立っているものなのだ。もし、失敗なしに成功する人がいるなら、それはウソなのだ、と私は理解するように変わった。

 だから、成功話しかしない人の話を聞くと、人はそこにウソを感じ取ってうんざりし、自分からそういう話を遠ざけようとするのだろう(→無意識的に話を聞かない方向に傾く)。つまり、成功話だけを聞いていると、「自分は最初からできた人間だった」かのごとく聞こえ、そんな人はいないことを聴衆は本能的に知っているから嫌悪感を覚えてしまう。

 ウソが感じられる虚像を見るのと、ありのままの正直な実像を見るのでは、どちらが好感をえられ、共感が生まれるだろうか。当然、後者だろう。人生のありのままの姿とは、失敗があり、それが土台になって成功が生まれることを体験した姿のことだ。聴衆は、これを聞くことによって、共感し、スピーカーの本当の姿、意図を感じ、受け止めることができ、あなたの意思が伝わるのである。これが「伝わる」という真の意味なのだ。

 つまり、ありのままの姿(失敗+成功)が共感を生み、貴女の意思が伝わる。

 ところで、スピーチにおけるキーワードは「共感」である。共感のない話は無機質でつまらないことは自明の理だ。共感を得られればあなたのスピーチは成功する。ということは、ありのままの姿をシェアすれば、共感を得られ、貴女のスピーチは成功するのだ。しかし、このことに無頓着な人が多い。

 自分の成功した話は、自慢をしているつもりはなくても、自慢に聞こえてしまうことがある。それは一部のみを伝えて、全体を伝えないから誤解されてしまうのである。だから、成功だけを切り取って伝えるのではなく、ありのままの状態(失敗も成功も)を、まず自分が認識し(特に失敗面に目をつぶらずに)、それを表現していく努力が必要になる。要するに、

失敗があったから、こんな成功があった。

こんな成功の後で、また、こんな失敗をして、苦しい思いをした

という「ありのままの姿」を伝えることが重要なのだ。スピーチの大きな成功要素である共感を呼ぶ一つの重要な方法が失敗談を積極的にシェアすることなのだ。

失敗と成功は表裏一体

 確かに、ある程度成功した、という話がないと、信憑性がなくなってしまうので、成功話をするのは構わない。なぜ成功したのかを人は学びたいと思う。だけど、それだけだと真実の一部しか語っていないことになる。失敗と成功は表裏一体の関係にある。残りの部分、すなわち失敗を加えることによって、ありのままの姿を見せることに成功する。真実が語られる時に、人は感動を覚える。

失敗談を積極的に話せば慕われ、逆に尊敬される

 失敗談ばかり話すとバカにされるのではないか、と懸念する人もいるだろう。しかし、人生において「失敗から学ぶ」ことは意義あることで、そこに人間の価値を感じるものだ。だから、タレント・有名人の失敗談ばかり集めて、本人が講師として語るテレビ番組「しくじり先生。俺みたいになるな!」はかつて人気番組だった。深夜放送だったのに、ゴールデンタイムに移動になったことでその人気ぶりを伺えた。その後打ち切りになったのは運営上の問題であり、失敗から学ぶことの大切さを否定するものではない。

 失敗談を笑い話、一つのネタとして取り上げ、昇華させ(以下の別記事参照)、さらに失敗から学ぶという姿勢を崩さなければ、決してバカにされる心配はない。むしろ、好感度や相手に受け入れてもらうことを呼び込むいい材料になる。さらに、失敗を乗り越えた、という芯の強さを印象付けることにもつながる。

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成功談ばかりしてしまうと、自慢話に聞こえてしまい、スピーチではご法度。逆に、積極的に失敗談を取り入れることで、聴衆の共感を生み、あなたの真の意図が伝わりやすくなる。失敗談だけで終わらせることなく、必ず成功へと繋がったきっかけになった言葉・出来事を盛り込むことを忘れてはならない

メモをとって書き留める

自慢話する人の深層心理

 自慢話をする人の特徴としてよく指摘されるのは、その人の深層心理に「いつも誰かに褒められていたい」という願望が隠されていることだ。特に「本当は自信がなくて不安でいる状態を隠している人」が、自己承認を求めて自慢してしまう。そして、他人から褒められることで「やっぱ、私ってすごい!」と、自分に自信を持てるようになる、その快感を求めてしまう。その結果、自慢話を繰り返し、周りの人から常に賞賛を引き出そうとしてしまう。かつての私がそうだった。

 しかし、この自己承認欲求というのは、人間の自然な感情である。時々満足させてあげないと暴走して、周りに迷惑をかけてしまうものだ。だから、ケアの方法を知っておいて損はないだろう。

自己承認欲求のケア

自己承認は、スピーチの中では絶対にしないこと。そのためには、普段の生活の中で、自己承認欲求を満足させておくことが大切だ。時には、自分で自分を褒めてあげればいい。それでも物足りない人のためには、こんなことをおすすめしたい。

ちゃっかりものになるエクササイズ

これはかつてポッドキャスト「本田健の人生相談〜Dear Ken」で語られていたことだが、やってみると効果抜群なので、あなたにもぜひおすすめしたい。

例えば、あなたが家族や、親しい友人に「昨日ね! こんないいことがあったんだ!」と話しかける。すると家族・友人は、「すごいじゃない!」と言ったとする。その時あなたは、「ね!すごいでしょ!もっと褒めて!褒めて」と冗談っぽく言ってみる。ここまで調子よく出られると嫌な感じはなくなり、相手は、逆に可愛いと思ってくれるはずだ。だから、きっとノってきて、「すごーい!すごーい!!」ともっと褒めてくれるだろう。

問題は、隠すこと

「自分の失敗談やマイナスの話をすると、なめられたり馬鹿にされるので。成功話だけをした方がいい」という考え方の裏には、自分の欠点やマイナスな面は隠したい、という心理がある。

 しかし、隠すのではなく、逆にオープンにした方が、多くの人が共感してくれる材料になるのは、繰り返し述べてきた通りだ。上のちゃっかりもののエクササイズは、オープンにした結果のご褒美とでもいうべきものだ。

 このことは、まず、スピーチでも実際にやってみると理解できる。失敗を告白すると多くの人が「自分も似た経験がある」と言ってくれるからだ。とかく「こんな失敗をするなんて自分だけ」とか「惨めな自分をさらけ出したくない」という心理が働き、なかなか失敗をされけ出せない人が多いかもしれない。確かに最初は勇気がいることだ。しかし、やってみると、本当に意外なことにプラスに働いてくれる。

 そういう失敗に共感してくれる人たちは、失意に落ちた時の自分をわかってくれる。それは自分の癒しにもなる。相手から共感を受け、自分の心が強く支えられたように感じる。

 一方、成功談のみを話すと、成功談には、自慢の要素が所々に感じられてしまうので、決して共感を得られることはない。気持ちがいいのは、スピーカーご本人のみで、聞いている人は大抵心の中で「早く終われ」と思ってしまっている。

 そういう意味でも、自分を良く見せようと武勇伝・成功ストーリーのみを語るのではなく、失敗談を最初に話した方が他人の共感を受けやすい。

失敗談を混ぜて成功話をするときの具体的なコツ

  1. 失敗から成功に変わるきっかけを明確にする
  2. 失敗談は笑いに変えてしまう
  3. 体験を話す時は、初心忘れべからず

1、失敗から成功に変わるきっかけを明確にする

 失敗談を話す時大切なのが、なぜ失敗したのかを明らかにすることだ。そうすることで、成功する道が見えてくる。失敗を成功に変えたきっかけはなんだったのか、このきっかけ(Cure:気づき) を示すことが、失敗を乗り越える鍵、成功への道標になる。スピーチにおいては、この気づきのきっかけを明確に示して、聞き手に提供することが大切なのだ。

 例えば、上記の私の体験で言うと、救いのきっかけ、自分が変われるきっかけになったのは、ある本の一節であり、友人からの何気ない一言だった。

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成功談ばかりしてしまうと、自慢話に聞こえてしまい、スピーチではご法度。逆に、積極的に失敗談を取り入れることで、聴衆の共感を生み、あなたの真の意図が伝わりやすくなる。失敗談だけで終わらせることなく、必ず成功へと繋がったきっかけになった言葉・出来事を盛り込むことを忘れてはならない

2、失敗談は笑いに変えてしまう

人を笑わせる一番安易で簡単な方法をご存知だろうか。それは、人の悪口を言うこと。人生とは残酷だ。人は陰口をたたいて、普段は言えないことをあっさりはっきり言ってしまうことで憂さ晴らしをするから面白い。なぜ面白いのかというと、それは、普段みんなが思っているけど決して言わないことをすっぱ抜く面白さだからだ。

しかし、これははっきり言って良くない。誰かを傷つけることになりかねない。普段の何気ない会話ならいざ知らず、スピーチの時にこんなことを言ったら、あなたの性格・人間性自体が疑問視されてしまう。

 だから、悪口の対象を、誰かではなく、自分にしてしまえばいい。自分を槍玉に挙げる。そう、自分の失敗談を使うのだ。他人の悪口ではなく、自分の悪口を、あたかも誰かの噂話をするようにしてしまう。これなら誰も傷つかないし、しかも人を笑わせ、ハッピーにできる。

 失敗談を話す時の唯一のデメリットは、内容が、たとえ共感を呼ぶものであっても、やはりシリアスなものであったり、辛いものだったりすると、その場の雰囲気が少し暗くなって、しんみりしてしまうことだ。

 しかし、そんな時でさえ、ちょっとしたユーモアがあって、自分をオチとして使えば、そういう雰囲気は避けられ、逆に明るいものに変化させられる。しかも、失敗談を話す事で雰囲気が和めば、スピーチの本題の導入がしやすくなったり、内容を腹に落としこむ良い具体例になったりする。大爆笑にならなくとも、少しでもクスッとさせられれば、あなたのスピーチはとても魅力的なものに変わるだろう。

 だから、失敗談を必ずスピーチのどこかに混ぜることを覚えておこう。そうすることによって、あなたの話は、聴衆にいつまでも覚えていてもらえるものに変えることができる。失敗談とはそんな魔力を持っている。

失敗談(自分の気にしてしまう部分・誤解されやすい点)を自己紹介の時に使ってみる

 私の友人で、父親がアフリカ系アメリカ人の女性がいる。見た目は、全く典型的な日本人ではないのだが、日本生まれの日本育ちなので、根っからの日本人だ。当然、英語も流暢なのだが、どちらかと言うと、日本語の方が自分を上手に表現できるとご本人は語る。

 日本にいる時は、お店などでは、店員さんからいつも英語で話しかけられるそうだ。こういうのを気にして、悩む人も中にはいるだろう。しかし、彼女は違う。それを逆手にとって笑いに変える力を持っている。こんな時、彼女は決まって、

「あ、日本語分かりますよ。私日本人ですから」

と応える。すると相手の店員さんは、一瞬、びっくりした顔をするので、すかさず、

「すいません。見た目、こんなんなんで」

と笑いを誘うことにしている。

これは、普通なら自分では嫌だと気にして避けてしまう部分を、逆にオープンにさらけ出し、見事なまでに笑いに昇華させてしまった一例だ。彼女は、いつもスピーチ冒頭で自己紹介の代わりとしてこのエピソードを使い、笑いを取り、緊張を和らげることに成功している。そうすると、一発で覚えてもらえるし、ユーモアの分かる明るい女性との印象を持ってもらえる。

3、体験を話す時は、初心忘れべからず

人間誰しも最初から聖人君子だったわけではない。誰にでも、初めての体験というものがある。しかし、何回も経験しているものについては、その初めての体験自体を忘れてしまいがちだ。

スピーチの時は、ぜひ、この忘れている初めての体験、初心を思い出し、それを聴衆とシェアして欲しい。

例えば、あることを学んだとする。それを発表する時には、

「これは、私も全然知らなかったんですが」

との枕詞をつけて話せば、自慢話が自慢話でなくなる。「私も知らなかった」と話すことで、聴衆と同じ目線に立てることになる。ここに共感が生まれる。共感が生まれると、聞く人は、自然と興味を持ってあなたの話を聞こうとする。結果、あなたの話は「伝わる」ことになる。この言葉は魔法だ。ぜひ使って欲しい。

あなたの失敗談は宝

 今まで見てきたように、失敗談を笑いに変えたり、人生の教訓にしたりする事で、あなたの失敗・欠点は、もはやあなたの恥ずかしい部分ではなくなる。もしろ、恥部ではなく、誇るべきものになる。

 もし、誰にも言わず心の中に溜め込んだままであれば、それはあなたの心を苦しめるだけのダークな存在になるだけだ。いつまでも気持ちが晴れない、後悔し続けるだけの役に立たない単なるゴミになってしまう。

 だからそうではなく、カッコつけずに、勇気を出して、失敗談を活かして、自分を演出してみよう。失敗談を話せば話すほど、あなたの心は癒され、ますます魅力的な人間へと成長していけることだろう。

 また、何回も話をすることで、相手の反応を知ることができ、毎回改善することが可能になり、あなたの失敗談は、ますます磨きがかかり、人を笑わせ、雰囲気を和らげる武器に変わるはずだ。

 これらのことをマスターすることで、あなたのスピーチは「相手の心に響き、感動を与え、しかも自分のメッセージを分かりやすく伝え、相手に次の行動を喚起するスピーチ」に変化を遂げるだろう。

グローバルスタンダードなビジネス特化型プレゼン・スピーチ術で「失敗談」を上手にスピーチに取り入れる
「ブレークスルーウェビナー基礎コース」

ブレークスルーウェビナー基礎コースとは?

さて、今回ご紹介した手法は、私が講師を務めるブレークスルースピーキングのウェビナー基礎コースで教えている「ブレークスルーメソッド™」に基づくものだ。ブレークスルーメソッド™は、現役米国プロスピーカーで一流指導者でもある当社代表の信元が長年の経験を元に、日本人が最短効果的に世界標準、つまりグローバルスタンダードなプレゼン・スピーチ術を習得できるよう開発した唯一無二の独自手法だ。

ブレークスルーメソッド™では、スピーチやプレゼンの場で、自分が本当に伝えたい事を相手に的確に伝えるために、特に「失敗談をまじえたストーリー」をどう効果的に話すかというテーマを、全5回の講座の内の1回をその時間に当てている。この為、ウェビナー基礎コースを受講いただくことで、あなたのちょっとした体験談を踏み台にして、「相手の心に響き、感動を与え、しかも自分のメッセージを分かりやすく伝え、相手に次の行動を喚起するスピーチ」へと昇華させる術を効率的に学ぶことができる。

スピーチのコツを知らない日本人こそ、知識の習得がカギ

あなたは、最も効果的にスピーチを上達させる方法をご存じだろうか。

それは、正しい方法を習い、経験値を増やすということだ。経験値を高めることが一番重要なのだが、ただ闇雲に人前で話す場数を数多く踏んだとしても、もしそれが間違った方法であればまったく意味がない。その前に、やはり正しい方法を習っておくべき必要がある。

ところが、日本人は、学校教育の中で、スピーチ(人前で話をする方法)をほとんど学習してこなかった。その証拠に、文科省はここ最近になって教育指導要綱を少しずつ改定し、2022年度の中学生の国語の教科書を見ると、スピーチを論理的に効果的に学習できるような項目が大幅に盛り込まれているのが観察される。私が中学生の頃には、このような項目はなかった。

プレゼン・スピーチに関して、以前に受けてきた教育とは、例えば、小・中学生のころ、作文や夏休みの自由課題をみんなの前でそのまま原稿を読みながら発表する、という情景だ。あまりにもこういう経験だけが続くと、「書いてきたものをみんなの前で読み上げる」のがプレゼン・スピーチなのだ、と「カン違い」してしまう。

しかし、原稿をそのまま読み上げるのはプレゼンでもスピーチでもなく、単なる音読だ。私たち日本人は、どうしても、この「音読」式の発表をしてしまう。そこには感動や共感が生まれにくく、相手に「伝わらない」スピーチになってしまう。こういう点も、日本人がグローバルな舞台で活躍できない原因の一つだと私は思う。だから、日本は、グローバルリーダーの不足や、企業のグローバル化の遅れ、が指摘されて久しいのではないか。

プレゼンやスピーチは、本来、自分のことばで、相手を動かすために行うものだ。この本来あるべき姿を、またどのようにすればそこに到達できるかという知識が日本人には欠落しているのだ。このスピーチの正しい知識を習得することが、今、求められている

今回ご紹介したような、実践で活かせる具体的手法を積極的に学んでみたいと、もし思われるなら、私が講師を務めるウェビナー基礎コースで一ヶ月学んでみるのも、一手だと思うが、いかがだろうか。生涯役に立つ知識として様々なシーンであなたを強力にバックアップしてくれるはずだ。

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