グローバル人材に求められる能力「CQ」を高める4ステップとは?ー後編

アメリカ式のスピーチで典型的なもの。どんなものかお分かりだろうか?

例えば、最初会場を笑わせて雰囲気を和らげ、その勢いに乗って、自分の話したいことを饒舌に語る、というパターン。しかし、このやり方がいつも正しいとは限らない。特に、違う文化背景・価値観を持つ人たちに向かって話す時はそうだ。

違う文化背景を持つ人たちと話す時には、その文化内でのやり方をよく知った上で話すのが効果的なのは言うまでもない。しかし、自分の文化でのやり方を押し付けてしまい、相手を混乱させ、自分の評価を下げてしまう人が案外多い。どのように文化の多様性に合わせ、その上で自分の本当に言いたいことを伝えるのか? 

「その壁を乗り越えるには、文化的知能指数『CQ』が必要だ」と語るのは、デイビッド・リヴァモア博士。

彼が提唱する4つのCQステップのうち、今回は、前回の「前編」に続き、残りの二つを紹介しよう。

3、CQ戦略 文化的動機と知識をつなぎ現実に即したものとして計画する

ステレオタイプ的な見方に陥ってはいけない。同じ文化背景を持つからと言っても、十把一絡げに誰にでもそれを当てはめるのは危険だ。全員が同じ考え方や行動をするとは限らないからだ。

しかし一方で、文化的傾向を無視して効果的に全体を導くこともできない。文化的知識は、戦略を練る時に役に立つし、また、特定の状況や文化の中で、現実を正確に把握し、その戦略がうまく機能しているかどうか、修正すべきかどうかを確認するための手助けにもなる。

そのための目安の一つとして、当Breakthrough Speakingの基礎講座(ウエビナー)では、例えば、エドワードホール氏が提唱した「高コンテキスト(文脈)・低コンテキスト」について教えている。すなわち、相手の言語文化が、あうんの呼吸などの非言語的な要素に頼っているのか(高コンテキスト)、なんでも言いたいことを言葉に表したいのか(低コンテキスト)など、どの辺りに位置するのかを見極めた上で、相手の個性も考え合わせ、さらに自分の話し方をフレキシブルに変えていけるスキルを身に付けたいものだ。

4、CQ行動:文化的多様性の中で、臨機応変に言語、非言語行動を変えていく

相手の文化に合わせるのもいいが、それでいて自分らしさを失わないということが大切だ。こちらが、相手の文化を理解しているというメッセージが伝われば、相手方もこちらの考えを受け入れてくれる場合がたくさんある。まったく通じない場合は、それを引っ込め、通じそうになったらあえて押してみて様子を見る、などの臨機応変な立ち振る舞いも必要だ。要は、

どのようにすれば意思疎通がうまくいくのか、お互いハッピーになれるのか、自分なりのやり方を試行錯誤して見つけていくことが大切だ。それがあなたのスピーチ・プレゼン・トークを成功させ、しいては、普段のコミュニケーションにも役にたつ。( “Leading with Cultural Intelligence” By David Livermore, Ph. D,  Toastmaster, September 2015 issue p16より)

ニューヨークでは様々な文化背景を持つ人たちが一緒に仕事、生活をしている。日本でも最近外国人観光客が増え、また日本語を話す外国人も増え、異文化の人に接する機会が増えた。また、人手不足から外国人労働者を雇ったり、生き残りをかけて、よりグローバルに海外でビジネスを展開しようとする中小企業もある。しかし、文化の違いから誤解を生じたり、結果ビジネスにマイナス影響を及ぼすことを体験する人も増えている。そんな中で、誤解をさけ、摩擦・コンフリクトを生じさせないような異文化間コミュニケーション能力、文化的知能指数「CQ」が求められている。

>「ブレイクスルースピーキング各種コース」

「ブレイクスルースピーキング各種コース」

文化や言葉の壁を越えてグローバルに活躍したい、すべての日本人のために。

CTR IMG