スピーチでの笑いとは何か? ユーモアを使う5つのメリットとオンラインでのコツ

スピーチで笑いを取ろう、と考えているあなた。ユーモアあふれるプレゼンに感心し、自分もああなりたいとお考えだろうか。そもそもユーモアとは何だろうか。まずは、その役割について理解しなければ、笑いをとるのは難しいだろう。ここでは、自由自在にユーモアを操るために、ユーモアとは何か、スピーチ・プレゼンにおける役割について理解し、さらにオンラインで笑いをとるコツを一緒に考察していこう。

ユーモアとは何か

そもそもユーモアとは何だろう。ユーモアとは、

人間生活ににじみ出る、おかしみ。上品なしゃれ。人生の矛盾・滑稽(こっけい)等を、人間共通の弱点として寛大な態度でながめ楽しむ気持(Oxford Languagesより)

テレビでお笑い番組が好きな人は多いだろう。芸人さんの面白い話を聞いたり、おかしな話を読んだりするのは楽しいものだ。身の回りを見ても、いつも周りを笑いの渦に巻き込める人は好かれ、親しみを持って迎えられる。そして、人前で講演する時にユーモアをたっぷり使って話をする講師は人気がある。

ユーモアとは、単に人を笑わせたり、ふざけたりすることではない。ユーモアとは、人を幸せにする方法である。さらに、それは寛容な心の状態の表れであり、そこには気品高さが要求される。

ユーモアに対する懸念

それでも、スピーチの初心者は、ユーモアをプレゼンに取り入れることをためらうことがある。

「笑われることは、バカにされることと同じ」

「冗談なんて言えない」

「別に自分は面白い人じゃない」

などと思い込んでいる場合もある。また、

「ウケなくて『シラー』っと場が凍りつく雰囲気にしたくない」

と心配し、

「恥をかきたくない」

「失敗したくない」

と考える。

笑いVSユーモア

そう思う気持ちは理解できるが、ユーモアに対する大きな誤解もあるようだ。確かに、人をバカにして笑う状況もある。しかし、そんな冷ややかな笑いとユーモアは全く違うのだ。笑いはユーモアの一部だと考えたい。前述のごとく、ユーモアとは、人を幸せにする方法である。

それに誰でもユーモアはつくれるものだ。プレッシャーを感じる必要はない。そして、シラっとした時の対策はちゃんとある(後述)。そもそもスピーチ・プレゼンが上手くなりたかったら、失敗を恐れる必要はない。むしろ、それを楽しみ、場数を踏んで、失敗を重ねる事が上達への一番の早道なのだ、と理解して欲しい。(場数を踏むことの大切さは下記の記事にて解説)

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笑いはユーモアの一部であり、スピーチを聞き手に、より効果的に印象的に届ける手段だ。例えば、聞き手の興味・集中力を保てたり、大切なポイントを強調できる。オンライン上では、ユーモア表現が難しくなるが、逆にその特性を利用して、あなたらしいユーモアセンスを発揮できる。

緊張して声も出ない

ユーモアを取り入れることで得られる効果はたくさんある。デメリットを超えるメリットがあるのだから、もうやらない手はない。

ユーモアをスピーチに取り入れる5つのメリット

  1. 聴衆と深くつながる
  2. 聴衆の敵意をほぐす
  3. 興味・集中力を保つ
  4. 大切なポイントを強調したり、効果的に描写したりできる
  5. 聴衆にあなたのことを覚えていてもらえる

1、聴衆と深くつながる

ユーモアほど、場の緊張をほぐしてくれるものはないだろう。特にスピーカーであるあなたが、何かの権威ある立場にあるなら、そうであればあるほど、真面目くさって話さない方がいい。「笑いは沽券に関わる」というような古臭い考えはやめよう。

2、相手の敵意をほぐす

中には、あなたの話に懐疑的だったり、批判的で敵対意識を持って「何とかアラを探してやろう」と聞いている人もいるだろう。特に、内容が物議を醸しだすような微妙な話題の場合などや、都合の悪い知らせをしなくてはいけない場合、他にも、社長を前にプレゼンする場合など、そんな状況下では、ユーモアを上手く使った方がいいだろう。ユーモアによって、場の空気が和らぎ、敵対心が緩和されることは十分に期待できる。

3、聴衆の興味・集中力を保つ

ユーモアがあれば、聴衆を飽きさせることなく、長い時間でもスピーカーの話に注意を注いでもらうことができる。面白い話は、聞いていて時間が経つのが早い。これは経験があれば、誰もが納得することだろう。

4、大切なポイントを強調したり、効果的に描写したりできる

ユーモアを交えて話した箇所・トピックは、聴衆にいつまでも覚えていてもらいやすい。それがユーモアの特性だ。不思議と人の心や記憶に残りやすいのだ。

5、聴衆にあなたのことを覚えていてもらえる

人は、機転が効く人や、ウィットに富んだ人、一緒にいて楽しい人を覚えているものだ。

ユーモアの目的

 あなたは、落語家やお笑い芸人ではないので、彼らのように振る舞う必要は全くない。そして、聞き手を笑わせることが目的でもない。

 目的は、あなたのスピーチやプレゼンで、あなたが言いたいことを、より効果的に印象づけることである。そして、聞いている人の興味を惹き、あなたの話に耳を傾けてもらい、話のポイントをさらに効果的に浮き彫りにすることだ。

オンラインでの注意点

オンライン会議では、数人が同時に話すとノイズになるので、1人ずつ話さないといけない。そのため、参加者は黙って話を聞くか、ミュートにして話を聞くようになる。画面上で分かるように、少しオーバーなジェスチャーをしたり、大きくうなずいたりすることが要求される。コロナ禍で、これはすでに多くの方が体験されたかと思う。しかし、オーバーなジェスチャーをなかなかしてくれないので、オンライン会議が始まった時にあえて最初にお願いしておくことは大切だ。

鈍感になる(ウケなかった時の対策)

 とはいえ、なかなか言った通りやってくれないので、オンラインでは、話す側が、相手が聞いているのか、伝わっているのかが分からず困り、そこに気を取られ上手く話せなくなる。

 だったら、物理的な理由で空気が読めないのなら、それを逆手に取って、空気を読まなければいい。相手の反応を気にせずに、もっと自由に気軽に、勇気を持って何でも言ってみよう。ウケなかった時の対策は、何もなかったかのごとく、ただ先に話を進めればいいだけだ。

 聞いている人の顔色は伺わなくてもいい。場の空気を悪くしてもいい。オンラインなのだから仕方がないのだ。ウケないことは一時的なことで、決して失敗ではない。

笑うタイミングを示す

 しかし、聞く側も、話が雑談なのか、会議の導入なのか、実はオチがあったのか、が分からず反応に困っていることもある。そうならないようにするために、話す側は、「ここで笑ってほしい」ことを暗に示すことが必要だ。

 とある芸人さんに教わったことだが、聴衆は笑いたくても笑っていいのかが分からない時があるそうだ。そう言われてみると、仕事上の会議でも思い当たる事がある。「笑われた=バカにされた」と解釈する真面目な上司が出席していた場合、「笑うと怒られかも」と変に気を回して、面白いことも笑いをこらえることが、過去に何回もあった。

 だから、聴衆に笑って欲しい場合、「ここは笑うところですよ」と示すことが重要だと思う。対面よりもオンラインの方が聞き手の空気感がほとんど読めないので、私の場合、「笑ってください」と書いた紙を、ストーリーのオチで同時に顔の横に示したこともあった。これは結構ウケた。そもそも、そんな紙を事前に用意しているという事実が面白いので、ストーリーの内容と相まってウケたのだと思う。他にも、自分で笑ってしまう、という技もある。これらは全て、対面でも十分に使える。

ユーモアをあなたのプレゼンに積極的に取り入れる

 ユーモアを取り入れることを恐れずに、スピーチの準備段階でいかに取り入れたら効果的かをじっくり考えてみよう。そうすれば、きっとあなたの話は印象的で、終わった後も、いつまでも人の記憶に残り、人々の間に楽しい話題を提供できるだろう。

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びっくりした親子が笑う
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