多様な人々が生きる街ニューヨークで感じる日本とNYの伝え方の違い

皆さん初めまして。

信元夏代のスピーチ術」編集長 信元のアシスタントをしています、細井郁代(ホソイ イクヨ)です。

2019年から住まいを本格的にニューヨークに移し、アシスタントの傍ら、学校で学んでいます。

海外旅行はよくしていましたし、マイナーな南国トンガにも数回行ったこともあり、また日本でも外国人の友人はたくさんいましたので、ニューヨーク生活でコミュニケーションの違いで日常生活に支障があるとは思っていませんでした。

実際は、ニューヨークに本格移住して6ヶ月、コミュニケーションで毎日つまずいています。

そこで、今回は、日本が生活のベースだった方がニューヨークで必ずぶち当たるであろう「伝え方の違い」を例と一緒にわかりやすく紹介します。

 

日本とニューヨークの伝え方の違い

タイムズスクエアの風景
※タイムズスクエアの風景

日本は「察してもらう」、ニューヨークは「理解してもらう」

例えばとても簡単な事例を上げると、レストランやカフェに行って席を探すというシチュエーション。よくありますよね。

日本の場合、察するという文化がしみついているため、もし空席に荷物が置かれていても、たいていの場合席を探している人の気配を感じた時に、置いた人がさっとバッグを動かして、人が座れるようしてくれます。

ニューヨークの場合は、きちんと口に出して聞くという行動が必要です。

英 語: “Anyone sitting here? ”

日本語:「この席空いてますか?」

このたった一言を言うのに、最初は物凄い勇気がいりました。

自分自身が察して行動するということが習慣化されてしまっているため、察してもらって当然だという感覚になっているのです。

「察する」は日本人特有の文化

日本人は意思表示より、周囲の空気や以降を尊重する姿勢が身についている

「こんなこと、知っている」そう思っていませんか?

察するとは=人を気遣うという行動に結びつくと思うのですが、私たちは幼い頃から「人に迷惑をかけない」という教えを受けています。

家庭の中でも義務教育の現場でも、まずは他人に迷惑をかけないというという概念を教えられるため、自分の権利や意思表示をする前に、周囲の空気や周囲の意向を尊重する姿勢が自然と身についています。

これは行動や言動が自分よがりになることを防げ、お互いに気持ちよく過ごすことができる反面、自分の意思表示や意見を表現するという習慣とは真逆の文化です。

ニューヨークの人々は「理解してもらう」よう相手に的確に直接的に表現する

様々な人々が行き交うタイムズスクエア周辺
※様々な人々が行き交うタイムズスクエア周辺

海外に旅行に行く、もしくは海外の人と接した際にこう感じたことはありませんか?

「日本人と違って、自分の意志表示を明確にするなぁ」と。

私は常に感じていました。思うだけではなく口に出して伝える。伝えるという行動を怠らないニューヨークの人々。

これは教育の違いや国の雰囲気や習慣、どれだけ安全な国かにも関係してくるところだと思いますが、海外の場合、自分の身の安全や権利を守るためにも「自分の意見や意志を明確に伝える」という行動習慣が、例え日常の些細な場面であっても実践されていると思います。

ニューヨークで生活していると、

「こんな話をしているんだから、きっと察してくれるだろう。」

「ここまではっきり言わずともきっと分かってくれるだろう。」

と、日常会話で「察してくれるだろう」と期待をこめて話していることに気づきます。

こんなときどうする?ー誰かにお願いする場合

×困った状況のみ伝える

私が在籍していた学校でのスクールカウンセラーとのやり取りですが、私は自分が気になるとある分野を勉強できる他の学校の情報を得たく、HP等で探していましたが、残念ながら完全な情報を得ることが出来ず、スクールカウンセラーにそのことを相談に行きました。

そこで私は情報の検索を手伝ってほしいという意味で

英 語:” I couldn’t find out that information by my self .”

日本語:「見つけたい情報を自分の力だけじゃ見つけることが出来なかったの。」

と伝えました。

日本の場合困った状況を伝えれば、スクールカウンセラーという立場から、手伝って欲しいという意志が私に少なくともあることは通じます。なので「手伝ってあげるよ。」という流れになると思うのですが、

スクールカウンセラーから返ってきた言葉は、

英 語:”oh,I’m sorry…”

日本語:「それは気の毒だったね。」

状況を伝えるだけではただの感想だと解釈されます。

実際、察してくれるだろう、が染み付いている私は、そのときは誤解されているとはまったく気がつきませんでした。

では、ニューヨークでこれを明確に伝える場合はどのように言えば伝わるのでしょうか。

○「状況+Could you ・・・?(○○してくれませんか?)+Because(理由)」ではっきり伝える。

英 語:
“I couldn’t find out that information by my self. So Could you help me to find out that collect information ? Because i have to get that information as soon as possible.
日本語:
「見つけたい情報を自分の力だけじゃ見つけることが出来なかったの。できるだけ早く完全で正しい情報が必要なので、手伝ってほしい。

と日本なら察してもらう部分をはっきりと言います。

このように、日本では言わなくてもいいことも、ニューヨークでは伝えないと自分が伝えたいことが伝わらず、誤解されてしまいます。

まとめ

  • 日本では「察してもらう」表現が好まれるが、「察する」は日本特有の文化
  • ニューヨークで相手に伝える場合は「理解してもらう」為の具体的で直接的な表現が必要
  • 相手にお願いする時は、「状況+○○してくれませんか?(Could you・・・?)+Because(理由)」ではっきりと伝える。

参考になりましたでしょうか。

今後もこうした、ニューヨークでの旬な体験談を例と共に紹介していきますので、参考にしていただけると幸いです。

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