「自分ブランド」を持つリーダー・スピーカーになるために欠かせない5つのMUST

「信元夏代のスピーチ術」編集長 信元です。

多くの場合、人はロールモデルとなる人、尊敬する人、理想とする人を目標にしていくものです。スピーチ・プレゼンをもっと上達させたい!という方もきっと、「この人みたいなスピーカーになりたい!」という目標があることでしょう。もちろん初めはそれでいいのです。スティーブ・ジョブスのようになりたい。そうやって野心をもって、前に進んでいくのは当然のことでしょう。

でも、もしあなたがすでにリーダーシップを取る立場になっていて、スピーチの機会が多いとしたら、話は別です。それはすでにあなたは誰かの真似ではないポジションにいるからです。

そんなあなたは、誰かの真似ではなくて、「自分らしさ」を出していく段階にいるのです。

「理想のスピーカー」の真似をするな!

「リーダー」だからといって、何もおのれを格好つけたり良く見せたりする必要はないのです。リーダーも、失敗や苦労から学ぶ、同じ人間です。いつもお手本のような存在のリーダーよりも、ジャック・マーのように、生々しい失敗談を恐れず語るリーダーのほうが、よほど親近感を抱きます。

なにもおのれを恰好つけたり、良く見せたりする必要もないのです。ましてや、誰かの真似をしようとしても、それはあなたらしいリーダーシップとは違います。

それよりもジャック・マーのように、生々しい失敗談のほうが、よほど親近感を抱くのです。

あなた自身の失敗、苦労したこと、うまくいかなかったことからの学びのほうが、よほど聞き手を動かします。

「恐れずに、自分をさらけだそう!」

とすべての中上級スピーカー・リーダーシップ候補者に、声を大にして伝えたいところです。

自分ブランドのリーダー・スピーカーになるためのMUST①:内省を繰り返そう

反省と内省との違いとは

自分をさらけだして、自分らしさを発揮してこそ、自分だけのリーダーシップスタイル、そしてスピーキングスタイルが見つかります。自分の経験を振り返り、心の中を見つめ、何を思いどう感じ何を学んだのかを、改めて客観的に熟考すること。

でもそれは「反省」とは違います。必要なのは、「内省」なのです。

反省とは過去に起こった自分の間違いを振り返る、いわばネガティブ視点を起点とするフィードバックですが、内省とは、自分自身と向き合い、自分の考えや言動を振り返り気づきを得ることで今後につなげる、いわばポジティブ視点のフィードフォワードです。

みずからの決定や行動または知識を省みる能力があることが、人々を、会社を、成功へ導くことです。

できるリーダーとは「利益相反のバランスを保つ一方で「正しい」決断を迅速に躊躇なく下せるリーダー」です。

内省ができるリーダーはトップリーダーになり得るのです。

自分ブランドのリーダー・スピーカーになるためのMUST②:録画レビューを3種類の方法で行う

話している自分の姿はどのように映っているでしょうか。どんなリーダーに見えますか?誰かのまねではなく、自分らしさを効果的に見せられているでしょうか。普段は活発な印象のあなたなのに、スピーチをしている姿は自信がなさそうだったり、あるいは普段は温和なタイプなのに、スピーチの時には無理して憧れのトニー・ロビンズに似せようとしたりしていないでしょうか?
自分らしいスタイルを探すためにも、是非録画を3通りの方法で見ながら自分の姿を客観的に分析してみてください。

①そのまま見る

これが、聞き手が見ている、スピーカーとしてのあなたの姿そのものです。時折、スピーチの練習は鏡に向かってやる、と言う方がいらっしゃいますが、これは表情の確認などをするのでない限り、おススメしません。あくまで聞き手視点に立ち、聞き手から見てあなたがどう映っているのか、そのありのままの姿を認識する必要があるからです。

実際のスピーチでは鏡に向かって話しませんよね?

②音声を消して見る

今度は音声を消して見てみましょう。そうすると、自分の動きの癖が浮き彫りになってきます。動きに集中してみてみると、ボディーランゲージからどんなメッセージを無意識に発信しているのか、見えてきます。

緊張していて無駄にウロウロ歩いているかもしれませんし、同じ手の動きが繰り返されているかもしれません。あるいは、ずっと定位置を動かないので物理的なコントラストがなく、見ていてつまらないかもしれません。

③音声だけを聞く

最後に、自分の声だけを聴いてみましょう。音声だけにフォーカスすると、自分でも気づかなかったほど、「えー」「そのー」を繰り返していて耳障りかもしれません。あるいは、声に抑揚がなく眠くなりそうな話し方だったり、早口になっていたり、せっかくのストーリーなのに感情が伝わらない無機質な話し方になっているかもしれません。

このように3通りの方法で録画を確認しながら、気づかなかったクセを直していきつつ、自分をエネルギッシュに見せたいのか、あるいはインテリジェントに見せたいのか。自分が打ち出したい「自分ブランド」の方向に、デリバリーを寄せていきましょう。

あなたの特徴的な強みを、よりボリュームアップしていくことで、自分らしい話し方のスタイルは確立されていくのです。

自分ブランドのリーダー・スピーカーになるためのMUST③:ネタ帳をつけよう

私のようにプロフェッショナル・スピーカーをしていると、

「よくそんなに話のタネがありますね」

と驚かれることが、しばしばあります。

「自分の仕事人生には、そんなにストーリーのネタになるようなものがない」

と感じていらっしゃる方もいるでしょう。

だからこそ、お勧めしたいのが、ネタ帳をつけることです。

もちろん私も、ふだんからネタ帳をつけています。そうでなければ、毎日の仕事や日々の営みは、あっという間に流れて、起きたことも感じたこともすぐに忘れていってしまうからです。

ネタの種を見つけるには、2つの方向性があります。

ネタの種を見つける方向性その①

ひとつ目は、自分が経験した出来事を種にし、そこからメインポイントへとつなげていく、という方向性です。

何か特別な状況下での出来事でなくてよいのです。

たとえば幼い子供とのやり取りの中で、子供が全く言うことを聞かず、キレて怒鳴った後、悪かったと思って子供と目線を合わせて穏やかに話をしなおした、としましょう。よくある状況ですよね? でもこの普通の出来事を、一歩離れて観察してみましょう。この出来事からどんなメッセージが伝えられるでしょうか? 何か小さくてもよいので学びはないでしょうか? 

「相手に目線を合わせて話すことが大切だと学んだ」

「自分の感情コントロールはむずかしいが、それが相手を動かす鍵だと悟った」

「どんなに難しい相手でもしっかり向かい合えばちゃんと理解できるのだと気づいた」

 などなど、いろいろなメッセージに結び付けられるのです。

 その出来事を通してどんなメッセージを伝えるのが最も聞き手の心に響くだろうか、と考えながら、ワンビッグメッセージを一つに絞り込んでいきます。その出来事を種に、伝えたいメインメッセージが定まったら、今度はそれをストーリーとして広げ、効果的な構成を考え、印象に残る仕掛けを組み込み、スピーチとして組み立ていくのです。

ネタの種を見つける方向性その②

 ふたつ目は伝えたいメッセージを種にし、そこからストーリーへと広げていく、という方向性です。

 時には、これを伝えたい!ということが先に思い浮かぶこともあります。

「何かに成功したければポジティブ思考が必要だ」

「健康のためにはダイエットと運動の両方が必要だ」

「自分の状況を変えたければ自分が変わらなければいけないのだ」

 などなどのメッセージです。

 こちらはワンビッグメッセージをまず20字にまとめます。

 そしてそのワンビッグメッセージを支えるメインポイントを、3つ探していきましょう。

 そしてメインポイントがしっかり定まったら、次にすべきは、それを伝えるために最適なストーリー探しです。

 過去の自分自身の様々な経験を洗いざらい書き出していき、メインポイントやそのサポートとなるサブポイントなどが引き出せるか、照らし合わせていきます。そしてストーリーに必要な「6つのC」を組み込みながら、ドラマを描いていくのです。

 

 ビジネス上ではほとんどの場合、上述の二つ目の方向から入るケースではないかと思います。

 つまりビジネスではほとんどの場合、目的がはっきりしています。たとえば、

「新商品を買ってもらいたい」

「企業ブランドを向上させたい」

といったことでしょう、

たとえばゴールが「新商品を買ってもらいたい」のならば、この商品によっていかに人々の生活が向上したのかを伝えてみましょう。「企業イメージ」ならば、あなたの会社が、社会やビジネスに日々貢献している姿をストーリーに乗せて具体的に表現してみましょう。それに合ったストーリーを考えるには、やはりふだんからネタ帳に、ネタを書き込んでいることが財産となるのです。

ふだんからビジネスで、困難だった問題、それが解決された時のこと、そこからの学び、そうしたネタをネタ帳に書き込んでいくのです。そのネタが使えるかどうかは関係なく、ふだんの生活からネタに閃いたものは、ぜひノートに書き込んでいきましょう。ネタの種はたくさん仕込んでおくに越したことはないのです。

いずれかの種から、ちゃんと芽が出て、花が咲きます。

自分ブランドのリーダー・スピーカーになるためのMUST④:アカウンタビリティー・グループに参加しよう

アカウンタビリティーというのは、もともと英語では「責任」とか「責任説明」のことを指します。ここでは「結果に対する責任」を持って自己の役割をまっとうし、求められた結果を出すような仲間という意味合いと取って下さい。

ひとりで黙々と自分磨きをするのも、もちろんよいことです。でも、「おのれのスピーチ/プレゼン/セールス力の向上」というゴールに向かうには、同じような目的をもった仲間と共に切磋琢磨したほうが、よほど成果が出やすいものです。

私のケースで言うならば、プロフェッショナルなスピーカーたちがさらにおのれの能力を磨くブートキャンプやコミュニティーに参加しています。プロ対象の、非常に集中した、レベルの高いトレーニングです。 そこに参加した仲間とは、アカウンタビリティー・グループを作り、定期的にZoomミーティングを行い、勉強会を行っています。

そしてそのアカウンタビリティー・グループで得ることができた、有効な考え方が、

「Yes, and」(そうですね、そして)

という言葉です。

自分ブランドのリーダー・スピーカーになるためのMUST⑤:YES、ANDのマインドを持つ

たとえば毎日の仕事の現場で、考えてみて下さい。誰かが出した意見、誰かが出したアイデア、誰かが出した計画に、

「いいね、でも」(Yes, but)

と返すパターンがとても多くはないでしょうか。

頭ごなしに否定するわけではないにせよ、「いいけれど、でも」「まあ、それもあるかもしれないが」といった言い回しはよく耳にするところではないでしょうか。でも、私が参加しているアカウンタビリティー・グループでは、その言い回しもタブーです。

あくまで肯定した上で、さらに展開的な発想で、付け足していく。

「その意見はいいね、さらにいうと、XXするといいね」

「そのアイデアはいいと思う。そしてXXを足してみたら、さらに効果的だね」

これはマインドのトレーニング法になるのですが、「YES, AND (いいね、そして)」という話し方、考え方をクセにしていくと、だんだんそのようにポジティブな展開型思考が身についていくものです。

現代で求められるのは、ファシリテーター型のリーダーシップですから、その発想の訓練にもなります。

ぜひともあなたと目的をともにする、向上心があって、互いに切磋琢磨できる相手、アカウンタビリティー・パートナーと、課題を分かち合いながら学び、高めあっていきましょう。

そのような機会や相手がなかなか見つからない方は、ブレイクスルー・スピーキングにお問い合わせください。実は、継続的に相互学習ができ、新たなコンテンツも学び続けることができる、オンラインコミュニティーの設置を今年中に計画中です…!詳細が決まりましたらこちらのブログでもご紹介いたします。

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