頭が真っ白になったらどうする?(後編)5つの対処法

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スクリプト下書き

プレゼンをやっていたら、セリフを忘れてしまった! という経験。。。あなたにもあるだろうか。私は、何度もある。なので、スピーチを準備する時、あらかじめ、そんな時どうするかを考えておく。今からそれらの具体的な対処法をご紹介しよう。

1、笑顔で一息ついてみる

スピーカーはとかく「沈黙は悪」と思いがち。少なくとも私はそう思っていたし、最初慣れないうちは、この「間を置く」という技がなかなか出来なかった。しかし、実際にやってみると、これはかなり効果的で、しかも好印象だった。意外だったのは、聴衆は、自分が思っている以上に沈黙を気にしていなかったこと。ましてや、沈黙している間が笑顔となると、「この人は次に何を言うのだろう」とさらに好奇心がそそられて聞く姿勢を正してくれるのだ。だから、少しくらい間を置くのは大したことはない。笑顔で、ちょっと深呼吸してみよう。その間にセリフを取り戻せればいい。

一息つく間に、水を飲むのも名案だ。最近はペットボトルの水が用意されていることが多いが、ガラスのコップの方がより優雅に見えるし、プロっぽく見える。事前に主催者や会合を準備する人たちと打ち合わせておこう。

2、メモを見る

原稿を読んでるだけのスピーチは、聞いていて面白みに欠けるし、話し手の熱意が伝わってこない。しかし、メモ、原稿は、こんな時のために用意しておくものなのだ。すべてのスクリプトが書かれた原稿ではなく、キーワードが大きな文字で書かれたものや、構成のアウトラインだけが書かれたものなどを用意しておき、サッと見られるように演壇に置いておこう。もし、パワーポイントを使っている場合は、次のスライドに行くことで思い出せる。

3、覚えているセリフを言ってみる。前に言ったことをもう一度繰り返す

これらを話すことで、忘れたことを思い出すことが多々ある。ひょっとしたら聞く側は、「同じことの繰り返し」「話が飛んでる」と思うかもしれない。でも、大切なことは繰り返し述べるべきだし、分かりやすい表現に言い換えることはむしろ相手にとって親切だ。それに「話が前後しますが、これを述べる前に言うべきことがありました」などと、後でつじつまを合わせれば良いことだ。

要は、話を続けることが大切。もし、最後まで思い出さなかったら、それは言うべきではなかった文章、あの場にそぐわなかったセリフ、だと思って忘れよう。

4、冗談っぽく吐露する

一番私がよくやるのは、しばらく沈黙の後、「何を言うのか忘れてしまいました!あなたもこんな経験あります?」とか「私はどこ? あなたは誰?」などととぼけてみること。。。自分のその瞬間の気持ちを表現することで、リラックスできて、セリフを思い出すことができる。

5、聴衆を味方にする

もし「短い時間では思い出せない」と判断したら、「これまでの内容で何かご質問などありませんか」と聴衆に聞いてみてもいいだろう。

Diane Windingland は、「簡単なQ&Aコーナーを設けたり、聴衆にペアを組ませて感想を述べ合わせたり、または簡単なアクティビティをしてもいい。そしてその間にメモを見て思い出せばよい」と述べている。(p25, Toastmaster Magazine, April 2020)

アクティビティというのは、軽い体操でもいいし、話の内容をより深く理解できるような、簡単に観客ができる何かを考えておこう。事前に計画しておいて、いざという時に使い、それが必要なかったとしても、時間が余った時の備えにすればよい。また、質問コーナーは、聴衆に人気があるのでプラスになるし、冒頭にそんな時間があることをほのめかしておけば、唐突な印象は避けられる。

これらの5つの方法は、ただ単に読んで理解するだけでなく「防災訓練」のように、いざという時のために備えて、リハーサルで練習しておくことをお勧めしたい。頭が真っ白になる状態は突然やってくるのだから、体に覚えさせておく必要がある。

要は、どうやって自分を落ち着かせるかが重要だ。これらを参考にそのまま実践されてもいいし、ご自分なりのやり方を考え出してもいい。そうすることで、あなたのスピーチは、より準備万全のものとなるだろう。

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