最適のスピーチ教室を選ぶための基準:ベストなプレゼン学習方法3つのプロセス

貴女が、スピーチ講座を選ぼうと思っても、巷には実にたくさんの種類があり、どれが自分にとってベストなのか迷ってしまう。そもそも自身が、まず、スピーチスキルを向上させるためのベストな学習方法とは何かを知らないと、自分にぴったりのスピーチ講座を選べない。だが、ベストな方法を知っていれば、それに則って講座を吟味し、取捨選択すれば、簡単に選ぶことができる。

そこでこの記事では、スピーチ講座を選ぶにあたり、どんな学習方法を提供しているところがベストなのか、そもそも何がスピーチスキル向上を妨害しているのか、何をどう学んだら、うまくなれるのかを解説していきたい。

スピーチ講座の種類

どんな講座を受けたら自分がスキルアップできるか、まずネットで検索してみよう。するとあまりにも多くの情報が溢れ出てきて圧倒されてしまう。スピーチ講座には、色々な目的・種類があり、大きく分けると以下のようになる。

スピーチ講座で、一般的に扱う内容:

  1. 発声・発音トレーニング・滑舌矯正
  2. あがり症・緊張克服
  3. ビジネスで使えるスピーチ(スピーチの準備法、本番での話し方、スライドの作り方、説得のコツ、構成の仕方)の向上

それぞれ、講座によって目的が違い、趣味のレベルから、実務に活かせるビジネススクール、プロ志向のレベルまで、多種多様だ。それぞれの解説は別記事を参照していただきたい。

ここでは、③ のビジネスで使えるスピーチ向上を目的としたスピーチ講座を対象に話を進めよう。

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あなたにぴったりのスピーチ講座を選ぶには、まずベストな学習方法を知り、それをその講座が提供しているか検討すれば良い。ベストな学習方法とは、短期間でプロの技を学び、それを実践し、定期的にコーチからチェックを受け、場数を踏んで継続していくことだ。

積み上がった本を横に悩む女性

効果的なスピーチ学習プロセスとは

ここで、まず考えなくてはいけないのは、「スピーチがうまくなる」という目標達成のために、何をどうすればいいのか? 講座で何をするのか? という問題をクリアしないといけない。学習の方法論が正しくないと、効率的にスキルアップできないからだ。

お勧めするのは、次の3つのプロセスを踏むことだ。

  1. 短期でプロから教わる
  2. 定期的にコーチングを受ける
  3. 場数を踏み、ひたすら継続する

この3つの中で一番重要なのが、場数を踏むということだ。しかし、ただ闇雲に場数を踏んだとしても、もしそれが間違った方法であれば意味がない。その前に、やはり正しい方法を習っておくべき必要がある。それがプロから習うということで、コーチングを受ける、ということにも繋がっていく。それらを以下に順次詳しく解説していこう。

1、短期でプロから教わる

なぜ、人前で話すことが苦手なのか?

それは、スピーチの方法・ノウハウが歴然と存在するのにも関わらず、ほとんどの人が知らないことが原因だ。そんなに難しいことではないのに、そういう訓練を受けてこなかった結果そうなっているのだと思う。それは、そういう教育を日本の義務教育が提供してこなかったからであり、実は、あなたのせいではない、というのが私の見解だ。

 なぜ、そんなことが言えるのか? というと、実は、このことは、私もアメリカに移住するまでは全然分からなかったことなのだ。

アメリカと日本の違いに愕然とする

 アメリカでは、小学校の頃からディベートをし、中学ではパワポを使って普通にプレゼンをして、人前でスピーチをする環境に慣れている。だから、大半の生徒は難なくスピーチをこなせる。そう感じたから、教育制度の違いで自分は人前で話せないのだと思うようになった。アメリカの子供たちは、学校教育の中で、なんらかの形で人前で話すことを経験しているので、最低レベルが日本と大きく違う。確かに子供たちの中には、それを苦手とする生徒もいるが、少数派だと思う。

 私が、強くそう感じたのは、アメリカの大学院に留学していた頃だった。ほとんどのアメリカ人のクラスメートは堂々と発表していたのだ。ただそれはネイティブだから英語が流暢だから、というわけではなく、ポイントを抑えていて、外国人の私でもよく分かるように説明していた。それは普段の会話での話し方と明らかに違っていたのだった。そもそも大学の授業に、人前でいかにスピーチをするか、という「パブリック・スピーキング」のクラスがあり、誰でも受講できるようになっているのがすごいと思った。その後分かったことだが、アメリカの成功者の多くは、例えば、ウォレン・バフェットのように、きちんとお金をかけてパブリックスピーキングの基本的な勉強を若い時にしているということだ。

 一方で、日本では、ただ闇雲に人前で喋っているだけ。原稿をただ読むことが発表だと勘違いしていたりする。それで、いつまでたってもうまくできないから、さらに人前で話せなくなる、という悪循環が生まれている。だから、日本では人前で話すのが苦手な人が多いのではないかと感じる。

 では、それをどう改善していくのか。それは、原稿の棒読みなどではなくて、アメリカで多くの成功者がしているように、本当のプレゼン方法、正しいスピーチのあり方を学び(プロから学ぶ)、スピーチ・プレゼンというもの自体に慣れていく(コーチングを受け、場数を踏む)ことに尽きると思う。

最初に型を教わるのが近道

では、本当のプレゼン方法・正しいスピーチのあり方とは何なのか。これは、柔道や剣道・華道には型があり、それを習うのが第一ステップであるのと同じように、スピーチにも、実は「型」があり、それを学ぶのが常道であり、第一ステップなのだ。

 スピーチにも型がある、と聞くと変に思うかもしれないが、実は歴然と存在する。その型にはめて話すと話しやすいし、伝わりやすいし、相手も聞きやすい。

スピーチにおける型とは

  • 定型パターン(話す順番)
  • オープニングですべき7つの方法、クロージングですべき6つの方法
  • ストーリーを話す時に必要な6つのC

などなど、これらはほんの一例だ。例えば、オープニングのテクニックも、「あ、なんかそういうの聞いたことがある」とか「そう言われてみると、自分でもすでにやっていたのを思い出した」など、そんなにハードルの高いものではない。

だが、頭では分かっているが、いざやるとなると、意外とできないものが多い。あるいは、「スピーチ前はやろうと思ったのに忘れてしまった」など、本講座の受講者のみなさんから寄せられた声もある。このように、シンプルだが、本番前に入念なリハーサル・トレーニングが必要になるものがほとんどとなっている。

さらに、スピーチの型とはどんなものかを理解していただくために、定型パターンについて、もう少し詳しく以下に解説してみよう。

◯定型パターン(話す順番)を学ぶ。

例1:PREP手法

 まず結論(Point:言いたいことは何か)を述べてから、その理由(Reason)を述べ、事例(Example)を述べてから、また結論(Point)を述べること。

例2:サンドイッチ手法

まず結論(Point:言いたいことは何か)を述べてから、その理由(Reason)を必ず3つ述べ、最後にまた結論(Point)を述べること。

以上の2つは、代表的なもので、当講座で教えていることの一部に過ぎず、他にも挙げ始めればキリがない。

このような定型パターンの他にも、心理的な理論「なぜ緊張してしまうか」とか、「異文化間のコミュニケーションでなぜ誤解が生まれてしまうのか」などの文化的な裏事情を学習するとか、これが、いわゆる柔道における「型」というもので、これらを第一ステップとして、学ぶことが重要だ。

 そして、これらは決して難しいことではないので、短期間でも学べる。ただ、前述のように、やり慣れないのでトレーニングが必要なのだ。

 さらに、長年日本の義務教育が教えてこなかったことを教わるわけなので、スピーチ学習には時間がかかる(なぜ時間がかかるかはさらに後述する)。私も長年いろんなスピーチを数多くしてきたが、満足した試しがない。そういう性質がスピーチにはあるからこそ、これから学びたいと思っている人は、志したその初期段階で、短期間で集中的に正しい知識を教わっておくのが効率が良い。しかし、このような正しい型は、経験した人、精通した人じゃないと分からないことが多い。そうでないと、結局、回り道をすることになりかねない。

プロから習う

 プロから習うというのは、「きちんとした理論、実証済みのものを習うのが大切」だという意味であり、その知識を習得した上でいろんな経験を持つ人、すなわちプロの人(講師・コーチ)から教わるのが望ましいという意味だ。

 そして、プロなら、そういうスピーチに関する基本的な知識もさることながら、教える技術、忍耐、観察力も持っている。だからあなたの問題点を観察し、あなたに合った解決策を提供できる。もし、今あなたが、人前で話すのが苦手でどうにかしたい! とお思いなら、プロは、何がネックで苦手となっているか、瞬時に判断し、具体的な方法をアドバイスできるはず。だから、余計な心配をせずに、自分のやるべきことに集中し、スキルアップに専念することができる。そこが最大のメリットだと言えよう。

2、定期的にコーチングを受ける

一度、プロから教わり、型を理解したら、今度は実際にやってみないといけない。型だけを学ぶなら短期間でできるが、それを練習し、習得しないといけない。それをするには時間がかかる。というか、時間をかけなくてはいけない。

 本番はほんの数分でも、通常それに関するリハーサルは、その20倍は必要だ。それくらいかけないと一定のレベルには到達できないものだ。

 その長い間の練習時間を一人で孤独に過ごしていると、分からなくなってしまうことがある。だから、たまには息抜きを兼ねて、誰か第三者から客観的に見てもらうことが必要になってくる。

なぜ第三者の指摘が必要か

 その理由は、自分だけでやっていると、知らず知らずのうちに身につけてしまう変な癖が生まれるからだ。例えば、意味のないフレーズを繰り返したり、感じの悪い仕草や口癖を身につけてしまったり、独りよがりなやり方に偏ってしまうことがある。だからそれを定期的に見てもらい、指摘してもらい、修正する必要がある。

 もし、サッカーがうまくなりたかったら、それに関するハウツー本を読むだけではなく、理論を実践に落とし込み、日々の地道な練習・トレーニングが必要になるが、その時、正しい方法でやらなくてはならない。間違った方法で練習していると結局筋肉を痛めたり、変な癖がついてしまうこともある。だから、そうならないようにコーチや監督が存在する。さらに、プロの選手には必ずプロのコーチがいることを忘れてはならない。ここがアマチュアとプロの大きな違いである。

 したがって、もし、あなたが本当に上手くなりたかったら、コーチが必要になる。それはつまり、経験者や自分の先を歩む人たちに教えを乞うことである。

 さらにここでコーチに求める重要なことは、自分のやり方を第三者(経験豊富なコーチ)に、定期的に観察してもらい、客観的に、改善点を指摘してもらい、自分では気づかなかった変な癖を直してもらうことだ。それらのアドバイスを受け、弱点を矯正し、解決方法を教わり、自分のペースで、トレーニングを重ねることで、あなたのスキルは上達していく。

スポーツのコーチ役がスピーチ講座のインストラクター

 プロのサッカー選手にプロのコーチがいるように、スピーチを上達させたかったら、それなりのコーチ役が必要だ。

 サッカー同様、スピーチにも、うまくなるためのいろんなテクニックがあるのは、すでに述べた通りだ。ちなみに、その「スピーチ向上術がある」ということすら知らない人が案外多いので、本や動画を通してそういう知識を学び、取得するだけでも、知らない人と比べたら、大いに差別化が図れるかもしれない。

 しかし、知っているだけで良いのか、というと決してそうではない。

 例えば、交渉の現場で、話を有利に進めるためのそれなりのテクニックというものがある。しかし、本当にそのテクニックを駆使し、実践できるかと言えば、それは難しい。それなりのトレーニングが必要であり、そのテクニックに慣れ親しみ、自分のものになっていないと、とっさの場合に出てこないし、使えない。いくら知識があっても、実際の場面で使いこなせないと意味がない。実際の場面で使いこなせるようになるためには、多くの場数をふむとともに、第三者(もちろんプロが望ましい)によるアドバイス、トレーニングを受けることが必要だ。その第三者が、スピーチ講座の講師というわけだ。

 さらに、そのコーチから、自分が知らず知らずにやってしまう変な癖を指摘してもらい、修正を加えていく。そのことが一番勉強になる。人間とは、人から指摘してもらわないと、自分のことは意外と分からないものなのだ。

私の体験

 例えば、私の体験で言うと、「えー」「あのー」というフィラーワード(沈黙を埋めるだけの意味のない言葉)を5分間のスピーチの中で30回も言っていた。自分ではまったく意識していなかったので、初めて指摘された時にはかなりショックだった。要するに「えー」と発音する中で、次に話すことを考えているのだが、考えているために、自分がそういう発声をしていることに全く気づかないわけだ。流石に30回となると、聴衆にとっては聞きにくい邪魔なものなので、取り除いた方がいい。これは私にとってかなり難しいことで、克服するまでに時間がかかった。

 このように、スピーチの型や正しい方法は、本来はそんなに難しくないのに、難しく感じてしまうことがある。そう感じてしまうのは、無意識にやってしまう自身の変な癖(私の場合は「えー」だった)が原因だ。これは誰にでもあることだ。

「話すこと」は、生きていくのに必要なことなので、みな普段は自分流のやり方でやっているが、その自分流の方法が、実は、本来あるべき姿から外れている場合があるわけだ。それが変な癖として捉えられるのだが、それが本来の姿から外れていれば外れているほど、その修正を難しく感じるわけだ。この「いかにどの程度外れているか」というのは、第三者に指摘してもらわないと分からないものだ。そして、その癖というのは個人個人でみな違う。

 それを修正するのは、個人レッスンを受けるのが最適だ。もし貴女の予算に余裕があれば、毎日でもレッスンを受けるのが理想的なのかもしれない。しかしそれは現実離れしている。実は、一度、型を学習したのなら、間をおいて定期的にチェックしてもらえばいい。むしろその方がいい。なぜかというと、型を習得して、自分のものとするには時間がかかるからだ。子供の頃から身につけてしまった自分の癖を直すためには、かなり葛藤が必要だろうし、自分なりに工夫しないとなかなか直らないものだ。コーチは、アドバイスはできるが、貴女にとって代わることはできない。当たり前のことだが、アドバイスを自分のものとするのは、貴女自身の努力が必要だ。

 だから、ある程度そういう習熟期間をおいて、またコーチングを受けた方が良い。あまりコーチング頻度が多いと、何回も同じ指導を受けることになるし、費用もかさむことにもなる。だから頻度は少なくていい。ちなみに、費用に関することで言えば、現在ではオンライン化も進み、プライベートレッスンも受けやすくなり、個人レッスン自体のコストも下がってきている。だから、スピーチを本格的に学びたいなら、今がチャンスだとも言える。

3、場数を踏み、ひたすら継続する。

スピーチ向上の秘訣は、ひたすら場数を踏むことである。あなたが営業職だったり、リーダー的立場にあって、毎日のようにスピーチ・プレゼンをしなくてはいけないのであれば、それは最適の練習場面だ。それを利用して、学んだこと「スピーチの型」を多いに実践・応用してみよう。他にも話をする機会があれば、積極的に参加、体験してみよう。別に公的な場でなくてもいい。友達同士で話しているときも、スピーチしているようなイメージでやってみると面白い。もし、何かセミナーを受講したら、手を挙げて講師に積極的に質問してみよう。即興スピーチのいい練習になる。

場数を踏むことのメリット

  1. 聴衆との臨機応変なやりとりがうまくなる
  2. 緊張をコントロールできるようになる
  3. 失敗から多くのことを学べる

1、聴衆とのやりとり(Engagement)

その場で聴衆とのやり取りがうまくできることは、優れたスピーカーとしての大切な素質の一つであるが、こればっかりは経験を積まないと上手くならない。

 例えば、会場からでた質問にスムースに対応するのは、結構慣れないと難しい。また、優れたスピーカーはその日の聴衆の反応によって、とっさに内容を微妙に変更し、聴衆の心を捉え、最終的に自分の言いたいこと、目指す方向に導くことができる。だがそれは、「こう発言した時には、こんな反応が返ってくる」というような、実際の手応えを経験上十分知っているからこそできることであって、知らなければ、いつまでたってもそんな臨機応変な技をこなせるようにはならない。

 さらに、そんな聴衆の反応を知っていることで、間の取り方の大切さも分かり、話のテンポも変わってくる。そんなライブな状況に自分を多く晒すことで、自分の中の引き出しに多くの反応パターンを保存でき、フレキシブルにこなれた対応ができるようになる。

2、緊張のコントロール

多くの場数を踏むことで得られるメリットの一つは、緊張を抑え、リラックスしてスピーチ・プレゼンができることだ。上記で述べたような「聴衆の反応によってとっさに内容を変える判断」をするには、ある程度リラックスしている必要がある。緊張して、自分の話す内容だけで頭が一杯になっていると、聴衆の「微妙な反応」をつい見逃してしまいがちだ。

しかし、そういう上級テクニックは、最初から簡単に誰にでもできることではない。始めたての頃は、緊張して、頭が真っ白になって当たり前であり、それでいいのだ。まったく話せなくても全然構わない。でも、何回もやっているうちにだんだん慣れてくるのが人間というもの。必ず人前でも平気になれる。そうすれば、いつかきっと必ず貴女にも上級テクニックが身につく時がきっと来る。要は、コツコツと努力して、慣れることが大切なのだ。

3、失敗から学ぶ

場数を踏むことのメリットで、最後に指摘したいのは、失敗を重ねられること。実は、これが一番重要なことで、人間は失敗を通してしか本当に学ぶことができない。「遠回り(失敗体験)しないと深みが出ない」と、かの元大リーガーのイチロー選手も語っているほどだ。特にスピーチではそれが言える。だから数多くのリハーサルが必要で、失敗するからうまくなるのだ。同時に、失敗を重ねることで肝が据わってくる。堂々とした態度が身につく。

 でも、失敗と聞くと、怖いイメージを想像しやすい。確かにそれが緊張につながり、また苦手意識に繋がってしまう。さらにそれが繰り返される、という悪循環に陥りかねない。

 対策として、ここで重要なのは、意識の問題だ。自分自身に対して、

「あがってしまってセリフを忘れたとしても、決して死ぬことはない」

と自分に言い聞かせ、気持ちをコントロールすることが大切だ。

 むしろ、失敗を経験することで人は大きく成長できるものだ、と納得しよう。度胸をつけるためのプロセスだと理解しよう。逆にそれをネタにして記事を書いたり、人を笑わせることもできる。なぜなら、成功談よりも失敗談の方が好意的に受け入れられるものなのだからだ。

 一度失敗したからと言って、あきらめたらもったいない。できなくてもいい。次回またトライする。あきらめずにできるまで繰り返せば、必ずできるようになる。すると自信がつく。だから場数を踏まないといけないのだ。

 さらに、その良いイメージを維持することが大切だ。人は誰でも普通に人前で話せる能力を持っているものなのだ。繰り返し繰り返し、小さな成功体験を積んで行けばきっと成功できる。

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あなたにぴったりのスピーチ講座を選ぶには、まずベストな学習方法を知り、それをその講座が提供しているか検討すれば良い。ベストな学習方法とは、短期間でプロの技を学び、それを実践し、定期的にコーチからチェックを受け、場数を踏んで継続していくことだ。

自己顕示欲と自慢話にうんざりする聴衆

私の体験

私は、トーストマスターズというスピーチクラブで場数を踏んだ。もう、かれこれ15年以上になる。与えられた質問にとっさに答える「即興スピーチ」コーナーや、クラブメンバーが準備したスピーチを即興で批評する「論評セッション」もあった。これらのアドリブセッションでは、かなり滅茶苦茶なスピーチをしたものだ。今振り返ると、自分でも恥ずかしくなる。それでも、他のメンバーは温かい拍手をくれた。これが自信につながった。

即興、論評スピーチをするには、あらかじめ決まった構成パターンがあり、「その型に内容を埋めて話す」と良いことを教わっていた。失敗を何回も繰り返した結果、小さな成功を経験できるようになった。でも、完全にはいつもできないでいた。そして、2017年の英語スピーチコンテスト(論評)の時、「おー!今日は完璧に型にハマった!」とやっと自分でも納得できるスピーチができた。私はそれだけで満足だったが、その後の順位発表の時、私の名前が呼ばれた。なんと、他のアメリカ人をさしおいて、まさかの一位に輝いたのだ。小さな成功が大きな成果を生むのだと確信した瞬間でもあった。

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人前で話せなくて当たり前。だからこそ、できるとメリットも大きい

3つのプロセスを応用し、吟味して、自分にピッタリな講座を選択

今までスピーチスキルをマスターするための学習プロセスを述べてきたが、実際にそれをどう使って、スピーチ講座選びに応用するのかを考えてみよう。

  1. 短期でプロから教わる
  2. 定期的にコーチングを受ける
  3. 場数を踏み、ひたすら継続する

今まで見てきたこれらの3つのプロセスを、どんな形でその講座があなたに寄与してくれるかを考えればいい。

例えば、その講座は、①の短期でプロから教わるために、

  • きちんとした理論、実証済みのものを提供しているか? 
  • 講師は、スピーチのいわゆる「型」を知っているか?
  • その十分な経験をしているか?

を検討し、分からなければ、体験入学するなり、無料ビデオを見るなりしてみて、確かめてみれば良い。

まずは型を習って、実践するのは自分の仕事だが、②のコーチングを受けるために、例えば、

  • 個人コーチングなどを自分のペースで申し込めるシステムになっているか?
  • 場合によっては、必要なスキルを補習するセミナーを提供しているか?

をチェックしてみよう。

さらに、③の場数を踏むためには、例えば、もし、そういう地元のスピーチクラブみたいなものがあれば、所属してみるのも面白いと思う。

スピーチ講座のメリットを最大限に享受

最初に述べたように、あなたはスピーチ教育を受けてこなかったのだから人前で話せなくてもちっともおかしくない。むしろ、「できなくて当たり前だ」と思って良い。しかし、だからと言って全くできなくて良い、というわけにはいかない。人前で話す必要性は生きていれば当然いつか生じるので、その準備をしておく方がいい。

 また、逆に考えると、日本にはスピーチ訓練する教育がなかったが故に、技術を一度習得してしまえば、訓練をしてない人との差は歴然なものになり、貴女はライバルに差をつけることができる。そこにスピーチを学ぶことの価値を見出して欲しい。

 意外と、苦手を克服すると、自信がついて、人間として大きく成長できるものだ。あなたの中の無限の可能性を引き出す良いきっかけになるかもしれない。

 最後に、手前味噌で恐縮だが、多種あるスピーチ指導の中でも、本稿で紹介しているブレイクスルーの基礎コースは、真剣にスピーチスキル向上を願う方にはピッタリのオンライン講座だと思う。なぜなら、アメリカで学習するような「人前で理路整然と要点をおさえて話す技術」を教育されてこなかった人たちのために、その一番の真髄を、懇切丁寧に教えてもらえるからだ。

 さらに、その方法を学んだ後のサポートは、個人レッスンや、実践コースが用意されているので、必要に応じて受講していただければ、定期的なコーチングを受けられる。あとは、職場や、SNSなどの情報発信だとか、身近なコミュニティでスピーチ・プレゼンの機会を増やし、場数を踏んでいって欲しいと思う。そうすれば、必ずあなたは自分が願うイメージ通りのスピーカーになれるはずだ。

 繰り返し述べてきたように、あなたがスピーチが苦手なのは、実は、そういう知識(技術)や経験が少ないからであって、それは日本の学校を普通に卒業しただけでは習得することが難しかったからなのだ。要するに、あなたが人前で話せないのは、ただ単にその技術を知らず、訓練が十分でなかったからに過ぎない。だったらそれを学び、トレーニングに励めばいいのだ。

 スピーチの学習は決して難しいことではないし、スピーチ自体も決して難しいものではない。慣れると簡単だと感じるようになる。なぜならそれは、ただ普通に、友人に話しかけるように話せば良いことだからであり、人とは、本来、自由自在に人とコミュニケーションする能力が備わっているものなので、当然、スピーチもその能力に含まれる。貴女がしなくてはいけないのは、その能力を刺激し、開花させることだけだ。

 ブレークスルースピーキングの、ブレークスルーウェビナー基礎コースは、米国プロスピーカーとして活躍する当メディア編集長で、ブレークスルースピーキング代表の信元が、長年の知識と経験を元に日本人向けに開発したブレークスルーメソッド™ を用いている。それをもとに、世界基準のビジネス特化型のスピーチ・プレゼン術を最短効果的に習得できるように設計されたオンライン双方型講座だ。私が本講座の講師となったストーリー『私がブレイクスルーメソッドの伝道師になった理由とは』でもお話ししているように、スピーチに必要な知識と技術が集約されており、これからスピーチ・プレゼンを本気で学びたいと思う方に、おすすめの講座といえる。オンラインで1か月、スピーチ・プレゼンのブレークスルーを体験してみてはいかがだろうか。

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