人前に立ち、限られた時間で「何をどう伝えるか」を整理するのは、誰にとっても難しい挑戦である。特にビジネスの場では、スピーチやプレゼンのスキルがキャリアの成否を左右すると言っても過言ではない。そこで私が講師を務める「ブレイクスルー基礎コース」では、自分の一番言いたいことを短くまとめた「ワンビッグメッセージ」を明確にすることを軸に、シンプルで力強いスピーチ構築法を身につけてもらっている。今回ご紹介するのは、実際に受講されたR Cさん(仮名)の体験談である。彼女の声を通して、基礎コースがどのように役立つのか、その価値を感じ取っていただきたい。
受講者の紹介:オンラインセミナー講師のR Cさんの場合
今回ご紹介するのは、アメリカ在住のオンラインセミナー講師、R Cさん(仮名)である。明るく社交的な性格で、人前に立つこと自体には抵抗がなかった。しかし、論理的に話を組み立てることや内容を言語化する部分に苦手意識を抱いていたという。子育てをしながら新しいビジネスに挑戦し、200人を前にしたオンラインプレゼンを控えていた彼女は、スピーチ構成の力を高めたいと切実に感じていた。
受講経緯と理由:迫る200人の大舞台に備えて
自身のビジネスとしてAI活用を教え始めたR Cさんにとって、大人数の聴衆に向けて話す大きな機会が目前に迫っていた。人前で話すこと自体は平気でも、「なぜ印象に残るのか」「どう構成すれば伝わるのか」といった裏のロジックに関する知識が全くないことを実感していた。そんなとき、検索していて出会ったのがブレイクスルー基礎コースである。ロジカルシンキングや構成法を体系的に学べる点が決め手となり、すぐに受講を決めたという。
R Cさんの受講レポート(本人談)
受講前と受講後の変化:構成の理解と発見
講座を受けて一番の収穫は、「なぜその構成が良いのか」「どう言語化すれば印象に残るのか」が理解できたことです。特にストーリー作りに欠かせない構成上の仕組みや、そこに隠された意図を学べたのは大きな発見でした。受講前には考えたこともなかった視点を得られました。
講義で特に面白かった点は?:異文化の視点
異文化背景を持つ相手に話す際、少しこちら側の視点を変えるだけで、伝わり方が大きく変わることに気づきました。また、たとえ相手が日本人であっても、価値観が違えば、全く違うバックグラウンドを持つ人と話すのと同じだと思いました。だから、「聴衆の価値観や意向に合わせて話を準備することが大切」なんだと学びました。
難しかった点は?:アウトプットの壁
理解できても、すぐに実践に移すのは難しいと痛感しました。頭の中に、確かにそれがあって、それを表現したいのに、なかなかそれをどう表現していいかが分からない。でも、そんな特に、講師が、自分の曖昧な話を、短時間できれいに簡潔にまとめて、整理し、ささっと構成を作ってくださった瞬間があり、それには感心しました。自分も早くそうなれるよう、繰り返しトレーニングを積みたいです。
また、自分の一番言いたいことを「ワンビックメッセージ」と呼びますが、そこに辿り着くための絞り込むプロセスが難しいと思いました。
この技術を使って実現したいことは?:人の心を動かすスピーチ
この技術を通して、人の人生が変わるお手伝いをしたいと考えています。それが、自分の事業を立ち上げる原動力でした。今回、そのスキルの理解ができたので、それは決して夢ではなく、確実に実現できることだと感じることができました。
講師としての気づき:実践の積み重ねが違いを生む
R Cさんの学ぶ姿を見ていて、こちらが学ばせていただいたのは、「知っている」と「できる」の間には大きな隔たりがある、という点である。ここは、多くの人が誤解している点でもある。人は往々にして、理解した時点で、自分はできる、と思ってしまう。しかし、現実は全く違う。それは、一つには「知っている」状態は、インプットの状態であり、それは「できる」状態、すなわちアウトプットの状態とは根本的に違うからだ。
アウトプットにおいては、自分の「想い」を言語化しなくてはならない。言語化のプロセスとはこうだ。まず、自分の「想い」に一番近い単語を選ぶ。単語だけだと意味をなさないことがあるから、それをセンテンス(文)にする。
さらに、同じような内容でも、文脈が違えば、文の構造が変わってくる。例えば、「象は鼻が長い」「鼻が長いのが象だ」「象が鼻が長い」では、ニュアンスや発話する状況がそれぞれ変わってくる。だから、文脈に合った適切な形を選ばなくてはならない。これを選ぶ時には、言葉のチョイスで、ニュアンスが変わってくる。同じ「言う」でも、「述べる」のか、「語る」のか、「おっしゃる」のか、などの判断をしなくてはならない。色々ある中で、自分の意図に合った選択をする。
一度、出来たものでも、実際にアプトプットしてみた結果、自分の意図とは違った受け止め方をされる場合がある。聞く人によって、解釈が違う場合がある。それに対する対応もしなくてはならない。
このように、アウトプットには、さまざまな作成、修正などのプロセスが必要であり、時間がかかる。また、声の抑揚や顔の表情などで、意味が変わったり、誤解を招いたりする場合があるので、そこにも配慮しなくてはならない。
こうして見ると、いかに準備が大切で、それは時間のかかるプロセスであることが分かる。だからこそ、入念な練習・リハーサルが必要であるかが分かってくる。リハーサルをする事で、自分の想いがすぐに口をついて出てくるようになればしめたもの。そうなると、自分の想いが自由自在に出るようになってくる。こういう状態が「語彙が豊富」「表現が豊か」という事になる。そうなれば、自然と自信が生まれてくる。
ブレイクスルー基礎コースは、ただ理論を学ぶだけではなく、次の実践へとつなげる土台を築く場でもある。キャリアアップやスキルアップを目指すあなたにとっても、大きな武器となるだろう。ぜひ、あなたも自分の「ワンビッグメッセージ」を見つけ、伝わるスピーチの第一歩を踏み出してほしい。
🔸スピーチの準備の仕方
スピーチの成功は準備にかかっている。準備の努力が8割と言っても過言ではない。まず聴衆の調査・分析から始まり、シンプルな構成を考え、入念にリハーサルを行う。こうすることで緊張することなく、相手の心に響き、分かりやすく、誰にでも受け入れてもらえるスピーチができるだろう
🔸スピーチ教室の選び方
スピーチ学習は、あなたの人生や仕事の質を劇的に変えるものなので、ここに思い切って自己投資することは大いに意味があることだ。どのスピーチ講座が自分にぴったりなのかを選ぶためにはは、自分のニーズ・目的・価値観をクリアにした上で、比較検討し、自分のレベルに合わせたものを選ぶのが賢明なやり方だ
■ブレイクスルーメソッドについて深く詳しく学ぶならこちら:
日本人に欠けているものを補うのがブレイクスルーメソッドだ。スピーチをするに当たって、受講者がそれまで考えたこともなかったような視点、やるべきことが多く学べる。「相手の心に響くにはどうすべきか」について、失敗を繰り返し経験した講師たちが懇切丁寧に教えてくれ、自分だけでは気づけない気づきを与えてくれる
ウェビナー基礎コースに関するよくあるご質問: スピーチ初心者でも大丈夫?忙しくてもついていける?そんな不安にお答えするブレイクスルー・ウェビナー基礎コースのFAQ集。受講形式やサポート体制、参加者の声まで、あなたの疑問に一つひとつ丁寧にお答えします。