あなたは、すでに人前で話すことを職業にしているかもしれない。でも、さらに高みを目指したい、そんな願望を密かに抱いていないだろうか。もし、そんな願いを叶えたいとお考えなら、今回の体験談はあなたにオススメだ。アメリカの大学で日本語教師として活躍するマーケン美乃里さん。彼女の示唆に富む学びと成長の旅をご紹介したいと思う。マーケンさんが、どのような動機で、どのような決意をし、努力し、技を磨く道を歩み始めたのか、その全貌を見ることにしよう。
日本語教師のマーケン美乃里さん(女性)の場合
落語家みたいな生徒を楽しませる教師を目指して
マーケンさんは、米国ヴァージニア州の大学で日本語を教える教授だ。自然な日本語を学生が習得できるように日々精進している。理想とする日本語教師の姿は、落語家のように、授業でも生徒を楽しませ、エンターテイメント性を忘れない、ということだ。ある日、「ジョークとユーモアの違い」に関しての大谷選手に関するインタビュー記事を(「現代ビジネス」で当ブログ編集長の信元夏代が特集されたもの)たまたま読んで興味をそそられ、もっと詳しくブレイクスルーメソッドについて知りたいと思った。そこから彼女のスピーチスキル向上の旅が始まった。
受講経緯と理由:
つまらない授業だけはしたくない
ネットでブログ記事を読んだ後、マーケンさんは、「20字に削ぎ落とせ! ワンビッグメッセージで相手を動かす」という本を購入する。著者は当メディア編集長であり、ブレークスルースピーキング代表のリップシャッツ信元夏代だ。彼女は、この本を熟読し、さらに自身のスピーチスキルを向上させ、聴衆に心から楽しんでもらえるようなスピーカー・講師になりたいと願い、ブレークスルー基礎コースに申し込んだ。
マーケンさんは、自分が学生の頃は、授業が楽しいと思えるような先生に出会う機会が少なかった。その教科の内容だけを、ただ淡々と教えるようなつまらない教師にだけはなりたくないと感じていた。さらに、日本語教育学会にも所属していて、学会でも上手にプレゼンができるようになりたいと願っている。
受講レポート(本人談)
受講前と受講後で何が変わったか
印象に残るスピーチには話す順番・構成作りが大切
スピーチにおいて、発声の仕方、声の抑揚やテンポ、ジェスチャーなどのデリバリーが大切だとは思っていましたが、最初のクラスで、スピーチの構成作りが重要さにおいて7割も占めると聞き、驚きました。授業で言えば、授業前の準備ですよね。いわばネタを仕込むということでしょうか。それでほとんど良さが決まってしまうとは、自分の認識の甘さにあきれるばかりです。それ以来、準備、授業の構成を意識するようになりました。授業が面白くないと、特に外国語学習が生徒にとっては苦痛です。そういう意味で、面白くするためには、構成が重要なんだと感じました。
講義で面白かった点は?
このブレイクスルー基礎コースでは学習したことを復習し、理論だけを頭で理解するだけでなく、それを実践し身につけるために宿題が課されます。その作業中に、自分の考えがどんどん変化していることに気づきました。自分で本当に言いたいことは何かを突き詰めて行った結果、当初考えていたものとは全く違うものになったり、さらに発展したり、より自分自身の中で納得する方向に向かっていくのが感じられ、面白いと思いました。それが、事前にスピーチを準備することの大切さであり、より明確なメッセージを聴衆に送るために、必要なプロセスだと感じました。
講義で難しかった点は?
スピーチの構成を考えるに当たり、まず、メインメッセージであるワンビッグメッセージを決め、そして、それに対する3つのサポートメッセージを考え、スピーチの骨組みを作ります。その時、より関連性や補完性の高いものに絞り込んでいく作業があるのですが、自分にとってはそれが難しく感じられました。それは自分自身との対話でもあります。いろんなことがごちゃごちゃに混ざってしまい、なかなか綺麗に「重なりなくもれなく」整理することに苦労しました。これらのメインや3つのサポートポイントがクリアになっていれば、オープニングで、聴衆に対して、何を自分が提供できるかもはっきりします。だから、さらに磨きをかけたいと思いました。
この技術を使って実現したいこと
まず、大学の図書館に、信元夏代さんのご著書を取り入れたいと思いました。それから、アメリカではパブリックスピーキングの授業が日本より盛んですが、その日本語版ができるように新たなクラスを開講したいと希望しています。その際には、このブレイクスルーメソッドを授業でも取り入れるような方向で考えたいです。そして、より生徒たちが日本語を話すことを身近に感じ、親しんでくれればいいなぁ、と願っています。
講師の気づき:
授業にエンターテインメント性を取り入れるには構成・プロットが大切
マーケンさんは、スピーチの構成作りについて学習した時に、その大切さにいたく感銘を受けていた。ヒットする映画とか、視聴率の高いドラマなどをよく研究すると、確かに、プロット(話の構成)がよく練られていて、涙あり感動あり、山あり谷あり、ハラハラドキドキ、聴衆を飽きさせることはない。
確かに即興性も必要だ。しかし、それは、かなり場数を踏んだベテランスピーカーならうまくこなせると思うが、発展途上のスピーカーにはかなり難しい。逆に、準備をしっかりし、話の構成に工夫を凝らし、ストーリーなどをうまく組み込むことで、あなたも視聴率の高いドラマの脚本家に近づくことが可能になるのだ。
この点を熟考する時、アメリカで英語のスピーチをするとき、「絶対にネイティブスピーカーには勝てない」と思い込むのは、幻想に過ぎないと分かる。なぜなら、準備を周到に済ませ、リハーサルをしかりやれば、スピーチコンテストで、日本人であっても十分にアメリカ人に勝てるからだ。そのことは、私も経験したし、このブログの編集長である信元も何回も経験している。他にも弊社が提供するブレイクスルー基礎コースの受講者も多数経験している事実だ。
だから、最初からさじを投げることなく、地道に取り組むことをお勧めしたい。最初は難しいと感じるかもしれない。でも、継続してあきらめずに努力すれば、いつかきっとあなたも人を感動させるスピーカーになれることは請け合いだ。
■さらに詳しく:スピーチの準備についての記事はこちら:
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