基礎コースと個人コーチングの違い

”信元夏代のスピーチ術” 編集長、プロフェッショナルスピーカーの 信元です。

「基礎コースと個人コーチング、私はどちらを受ければいいですか?」

これは、受講を検討されている方から最もよくいただく質問の一つです。

先に結論からお伝えすると、基礎コースは「スピーチの型を体系的に身につける場」、個人コーチングは「あなた自身の本番を、一対一で仕上げる場」です。どちらが優れているかではなく、今のあなたの目的と、控えている本番の有無によって、最適な選択は変わります。

私はニューヨークを拠点に、プロフェッショナルスピーカーとして、また全米スピーカー協会(NSA)の最高位であるCSP®(Certified Speaking Professional)を日本人で初めて取得した立場から、経営幹部の方から人前で話すことが苦手な方まで、数多くの方の「伝わる」スピーチづくりに伴走してきました。その経験をもとに、今日は両者の違いと、後悔しない選び方をお話しします。

この記事でわかること

  • 基礎コースと個人コーチングの、ひと言でわかる違い
  • 基礎コース(全5回)で学べる具体的な内容
  • 個人コーチング(一般向け・プレミアム)でできること
  • 目的別に見る「あなたに合うのはどちらか」の判断基準
  • 両方を組み合わせて、最短で成果を出す受講ステップ

「型を学ぶ場」と「本番を仕上げる場」の違い

まず、両者の違いを簡潔に定義しておきます。

  • 基礎コース:ブレイクスルー・メソッド™の全体像を、全5回のオンライン・ウェビナーで体系的に学ぶプログラム。カリキュラムは共通で、「スピーチの設計図」を手に入れることが目的です。
  • 個人コーチング:完全プライベート制で、受講者一人ひとりの目的・題材・スケジュールに合わせて内容をカスタマイズするセッション。実際に控えている本番のスピーチやプレゼンを、アイデア構築から原稿・スライド、デリバリーまで仕上げることが目的です。

 

違いを一覧にすると、次のようになります。

 

比較項目

基礎コース

個人コーチング

目的

メソッドの「型」を体系的に学ぶ

自分の本番・課題に合わせて仕上げる

形式

オンライン・ウェビナー(全5回・各1時間)

完全プライベート(Zoom/NYオフィスでの対面)

内容

共通カリキュラム

目的に合わせて完全カスタマイズ

題材

学習用の題材が中心

ご自身の実際のスピーチ・プレゼン

ペース

毎月第1週開講、週1回、全5回で修了

回数・頻度を1回から自由に選択

使用言語

日本語

日本語・英語スピーチ共に対応

たとえるなら、基礎コースは「毎日の料理の基本を体系的に学ぶ料理教室」、個人コーチングは「大切な日の一皿を、シェフと一緒に仕上げるプライベートレッスン」です。どちらも料理が上手になる道ですが、目的と使い方がまったく違うのです。

基礎コースで学べること:全5回で「スピーチの設計図」を手に入れる

基礎コースは、グローバルに通用するパブリックスピーキング(GPS:グローバル・パブリック・スピーキング)の土台を、全5回で順序立てて学ぶプログラムです。講師は私、信元が担当します。各回の主なテーマは次の通りです。

 

  • 第1回:GPSとは —— GPSに必要な3大要素、日本人によくあるスピーチの落とし穴、良いスピーチの構成
  • 第2回:異文化の人々にも響く伝え方 —— 価値観のズレが生む誤解、異文化フレームワーク、コミュニケーション適応術の3段階プロセス
  • 第3回:スピーチ構成の前にすべきこと —— 聞き手を知る、ピラミッド構造によるロジカル思考、One BIG Message®とメインポイントの洗い出し
  • 第4回:印象に残るオープニングとクロージング —— 7〜30秒ルール、オープニングの7つの手法、クロージングの6つの手法
  • 第5回:スピーチの成功はストーリーから —— 「Tell a story and make a point」、3幕構造、戦略的ストーリー6つのC®(The 6C’s of Strategic Storytelling®)

 

ここでいう「ピラミッド構造」とは、ロジカル思考の基本構造であり、伝えたい一つの核心メッセージ(One BIG Message®)を頂点に置き、それを3つのメインポイントで支える論理の骨組みのことです。基礎コースの最大の価値は、他の「話し方教室」などでは行わない、「ロジカル思考」を使った情報の整理術を身に着け、断片的なテクニックとしてではなく、一本筋の通った「設計図」として理解できる点にあります。元マッキンゼーの戦略コンサルタント出身ならではのアプローチです。

各回は録画されるため、お忙しい方でも見逃した回を後から視聴できます。また、全5回を修了された方には、私による15分のミニ個人コーチングをお付けしています。学んだ型を、ご自身のケースに当てはめる最初の一歩として活用していただけます。

一方で、基礎コースは共通カリキュラムで進むため、「来月の基調講演の原稿を一緒に仕上げてほしい」といった個別の題材に、時間をかけて深く踏み込むことは想定していません。ここが、個人コーチングとの最も大きな違いです。

個人コーチングでできること:あなたの本番を一対一で仕上げる

個人コーチングは、受講者の目的や多忙なスケジュールに合わせて、内容をすべてカスタマイズして進める、完全プライベートのセッションです。大きく分けて「一般向けコーチング」と、経営幹部層・プロフェッショナル向けの「プレミアムコーチング」があります。

 

一般向けコーチングは、1回45分を基本に、回数・頻度・長さを自由に選べる柔軟なプランです。アイデア構築から原稿・スライド作成、校正、デリバリーまで、スピーチ・プレゼン構築をトータルでサポートします。これまでにいただいたご相談には、たとえば次のようなものがあります。

 

  • 基調講演、記者会見、投資家向けピッチ、TEDx登壇、イベント登壇、契約交渉のプレゼンなど、控えている本番への準備
  • 実際に使う内容を、原稿、資料共にゼロから作り上げていく、完全カスタマイズ内容
  • 日本語・英語を問わず対応
  • 他の受講者のペースに左右されない、集中的な個別指導
  • コンテストでの優勝を目指した集中練習
  • コース修了後の、メソッドを維持・向上させるためのメンテナンス

 

プレミアムコーチングは、事業戦略構築にまで立ち入り、戦略コンサルティングを経て、最終的にスピーチ・プレゼンの形に落とし込んでいきます。グローバル企業の経営者・経営幹部・幹部候補、グローバル展開を目指す起業家、著者や研修講師、コンサルタントなど話すことを仕事にしている方に多くご活用いただいています。経営的な視点でビジネス戦略を設計し、それを企業のコアバリューを生かしたコミュニケーション戦略に落とし込んでいきます。目指すのは、「我が企業らしく、かつ、自分らしい」スピーチ・プレゼンスタイルの確立です。プレミアムコーチングには3段階のパッケージがあり、異文化コミュニケーションの理論を土台に、戦略設計、One BIG Message®の策定、原稿・資料作成、さらにパッケージによっては戦略的ストーリーの構築やフルリハーサルまで、本番に向けて一気通貫で伴走します。

 

つまり個人コーチングは、「型」を学ぶ場ではなく、その型を使って「あなたの言葉」で聞き手が動くスピーチを完成させる場なのです。

どちらを選ぶべきか:目的別の判断基準

では、実際にどちらを選べばよいのでしょうか。次の基準を参考にしてみてください。

 

基礎コースが向いている方

  • まずはブレイクスルー・メソッド™の全体像を、体系的に理解したい方
  • 直近に控えた大きな本番はなく、じっくり基礎を固めたい方
  • 費用を抑えながら、スピーチの「設計図」を手に入れたい方
  • 録画も活用しながら、自分のペースで学びたい方

 

個人コーチングが向いている方

  • 日本語でも英語でも、基調講演、ピッチ、記者会見など、具体的な本番の日程が決まっている方
  • 自社の戦略やご自身の価値観を、スピーチにしっかり反映させたい方
  • 慣れない英語でのプレゼンや、海外のステージでの登壇を控えている方
  • 他の方と同じペースではなく、自分の課題に集中して取り組みたい方

 

ここで一つ、よくある誤解に触れておきます。

「個人コーチングは上級者向けで、基礎コースは初心者向け」という見方です。実際はそうではありません。個人コーチングには人前で話すことが苦手な方も多くいらっしゃいますし、基礎コースには経営層の方も参加されています。分かれ目はレベルではなく、「体系的に学びたいのか」「特定の本番を仕上げたいのか」という目的の違いです。

 

もう一つ、私がお勧めしているのが、両方を組み合わせるステップです。

  1. 基礎コースで「型」を体系的に学ぶ(共通言語と設計図を手に入れる)
  2. 修了特典の15分ミニ個人コーチングで、自分の課題を見極める
  3. 個人コーチングで、実際の本番に向けて仕上げる

 

基礎コースで型を理解したうえで個人コーチングに進むと、セッションの時間を「概念の説明」ではなく「あなたのスピーチの磨き込み」に集中して使えます。結果として、限られた時間と投資で、より大きな成果につながりやすくなるのです。

「型を知る」ことと「本番で伝わる」ことは、別のスキルである

基礎コースで手に入るのは、どんな場面にも応用できるスピーチの設計図です。個人コーチングで手に入るのは、その設計図を使って、あなた自身の本番で聞き手の心を動かす力です。型を知っているだけでは、本番で伝わるとは限りません。でも、型を知らずに本番を迎えるのは、設計図なしに家を建てるようなものです。

まずは体系的に学びたいという方は基礎コースから、控えている大切な本番がある方は個人コーチングから。ご自身の今の目的に合わせて、最適な一歩を選んでいただければと思います。どちらを選ぶべきか迷われた場合は、どうぞお気軽にご相談ください。

よくある質問

  • 基礎コースと個人コーチング、どちらから始めるべきですか?  A. 目的によります。メソッドを体系的に理解したい方は基礎コースから、具体的な本番が控えている方は個人コーチングからのスタートをお勧めしています。時間に余裕がある場合は、基礎コースで型を学んでから個人コーチングに進むと、セッションをより効率的に活用できます。

 

  • 基礎コースはライブ参加できなくても受講できますか?  A. はい。各回は録画され、24時間以内にウェブからアクセスできます。途中からの入会も可能で、その場合は未参加分の録画をご視聴いただいてからご受講いただきます。

 

  • 基礎コースを修了すると、個人コーチングを受けられますか?  A. 全5回を修了された方には、私による15分のミニ個人コーチングが付いています。より本格的にご自身の本番を仕上げたい場合は、別途、個人コーチングをお申し込みいただけます。

 

  • 個人コーチングは英語のプレゼンにも対応していますか?  A. はい。英語でのスピーチ・プレゼンの習得や、海外カンファレンスでの登壇準備にも対応しています。                                                                           
  • 一般向けコーチングとプレミアムコーチングの違いは何ですか? A. 一般向けコーチングは、目的に合わせて回数や頻度を自由に選べる柔軟なプランです。プレミアムコーチングは、経営幹部層やプロフェッショナルの方を対象に、企業の事業戦略と結びつけたコミュニケーション戦略の構築から本番のリハーサルまでを、パッケージで伴走するプログラムです。

 

  • 基礎コースは英語で行われるのですか? A. いいえ。いいえ。英語の例をお見せすることもありますが、基礎コースは全て日本語で行われます。ご安心ください。

 

  • 料金はどこで確認できますか?  A. 最新の料金や開講スケジュールは、下記の各ページでご確認ください。

 

参考ページ

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