新年明けましておめでとうございます。
「信元夏代のスピーチ術」編集長 信元です。
2022年は公私ともに色んなことがありました。
2022年を振り返って
会員制ブレイクスルー・スピーキング・アカデミー（通称”BTSサロン”）の開講、久々の対面グローバルイベントでの基調講演登壇、企業研修、数々のポッドキャストやラジオへのゲスト出演 (アワードを受賞しているラジオ、Growth Igniters Radioへの出演はこちら)、英語のオーディオブック・E-book3本の出版、そして、シリコンバレーで話題の起業家からミスコン出場者、グローバル企業トップの方までバラエティーに富んだ業界、立場、専門性を持つ方々の個人コーチングなど、多様なお手伝いをさせていただく機会に恵まれました。
一方で、個人的には、娘がフィギュアスケートの試合直前に捻挫して6週間滑れなくなったり、運転中に他の車にぶつけられ、人生初の自動車事故に遭い、車がその場でレッカーに持っていかれ、修理も2か月まるまるかかってしまったり、私自身も肩を若干傷めて未だにリハビリに通っているので競技ラテンダンスを中断したり、年末には、高齢者施設に入居している母が介助ミスで転んで骨折をしたり…と、まあ、本当に色々なことがありました。
ポジティブに目を向けるならば、何と言っても、2022年の最大の達成事は、師走も師走、12月30日に起こりました。
2022年の最大の達成事
日本を代表する某企業の社長の動画原稿作成から撮影に向けたリハーサルまでの一気通貫したプロジェクトを依頼されたのがクリスマス直後。撮影日程がすでに決まっていて時間が非常に限られている中、毎回、社長御本人はもちろんの事、人事部長、人事課長、秘書、そして、その道40年クリエイティブを専門にやってきた凄腕制作担当者まで参加され、作り上げて行ったのですが、コーチングの通常の流れ通り、初回は、徹底的に質問を深め、討議を行い、企業が出したいメッセージ、社長の価値観、聞き手視点、を洗い出していきました。この洗い出しフェーズでは、とにかく沢山の情報が出て来ます。しかも今回はチーム全体での討議でしたので、90分のセッションの間にも、かなり沢山の情報が上がってきました。
この山のような情報をもとに、キーワードを浮かび上がらせ、企業のビジョンｘ社長の価値観ｘ聞き手視点のトリプルラインを兼ね備えたメッセージを引き出し、それを、社長のお人柄が前面に現れた言葉へと言語化し、原稿にまとめていきました。これを2日で仕上げ、12月30日のセッションに臨みました。
個人コーチングでは、クライアントさんの価値観をどんどん深堀しながら、その人にしか描けないストーリー、語れないメッセージ、聞き手を動かすポイント、を探っていくのですが、このダイナミックなプロセスこそが私の得意どころで、必ず、「すごい…」と感動していただけるプロセスです。
とはいっても、この企業は、誰もが名を知る有名企業、そしてメディア・コミュニケーションを専門とする業界の企業ですので、メッセージづくりの専門家集団です。その企業の社長さんが語るスピーチを、私が担当しているわけです。緊張感があったことは否めません。
ドキドキしながら、原稿第一弾を30日のセッションで公開しました。いただいたコメントはこうでした。
社長：「言いたいことが全部入っていて、かつコンパクトに言えている。しかも、僕の言葉になっている。言うことは何もないです。」
人事部長：「すごい、の一言です。プロの仕事ですね。いやあ…ほんと、すごいです。」
凄腕制作担当：「これはかなりインパクトありますよ！絶対目立つね。このストーリーの感じもすごくいい。この企業にすごく合っている。」
言うならば、オリンピックのフィギュアスケート選手に振り付けをして、一発OKもらった。そんな気分でした。
スピーチ原稿をまとめる。それは巷のスピーチライターでも出来ることだと思いますが、「企業ブランド」と「個人の価値観」をすり合わせ、「聞き手視点」との接点を探り当て、「その人らしい」表現で言葉を紡ぎ、「その人の強み」を生かした魅力をデリバリーで引き出し、「ロジカル思考」と「戦略的ストーリー術」を駆使して、相手に伝わり相手を動かすスピーチへと仕上げていく。
これこそが、私にしかできない、「夏代マジック」。そう改めて実感し、更なる自信につながりました。大晦日イブの、とても嬉しい出来事でした。
2023年に向けて
私自身もプロフェッショナルスピーカーとして研鑽を続けるべく、プロスピーカー仲間と毎週勉強会を行ったり、全米プロスピーカー協会のアジア人初代理事として2年目を迎えたり、充実した活動を行っています。私自身の学びに繋げるだけでなく、この先も学んだことを皆さんにも惜しみなく共有し、還元していきたいと思っています。
2023年の最大の目標を、ここで発表したいと思います。
私は2016年から2019年までの間にいくつかの拙著を出版してきました。
＜日本語＞
＜英語＞
＜その他言語＞
＜オーディオブック・E-Book＞
- So What, Why So ~ A guide to logical thinking
- The Three A’s of Cross-Cultural Communication
- The Six C’s of Effective Storytelling
実は2022年後半から、英語で、米国の出版社から、本を出版する準備を重ねてきました。出版社はまだ決まっていませんが、一歩一歩近づいてきています。2023年の年末ごろには出版にこぎつけたいと考えています。これが私の2023年の最大の目標です！
あなたの2022年の、そして2023年の”ワンビッグメッセージ”は何ですか？
皆さんは2022年を振り返って、たったひとつ、「これが一番の達成事だ！」と言えることはなんでしたか？そして、2023年、たったひとつの「最大の目標」は何ですか？是非お聞かせください。
本年も皆さんにとって、目標に向かって挑み続け、ブレイクスルーできる年となりますように！
