自分にピッタリ合ったスピーチ教室の選び方〜内容からコスパまで【徹底解説】

「スピーチ講座の料金相場ってどれくらい? 高いのかな?」

スピーチ講座を決める際に費用対効果を考えるのは当然だ。せっかく自己向上のために大金を投資するのだから、絶対に損したくないもの。

 しかし、一口にスピーチ講座と言っても多種多様で、それぞれの講座に特徴があり、正直どれを選んでいいか迷ってしまう。検討内容も、料金や受講期間、講師の質の違い、プログラムの違いなど、さまざまある。

 そこで今回は、どんな講座を選べばあなたの目的が達成されるのか、料金相場も含めて解説してみよう。

スピーチ講座は、そもそも効果はあるのか?

 これに対する答えは、どの講座を選ぶかによる。自分にぴったりの講座を選べればイエス! 合わなければノーだ。

 しかしながら、現状において、スピーチの方法・ノウハウが歴としてあるにもかかわらず、ほとんどの人が知らない。ただ闇雲に人前で喋っているだけで、うまくできないから、さらに人前で話したくなくなる、という悪のスパイラルが循環している。だから、そのノウハウを知るだけでも、ある程度効果があると言えるだろう。そういう意味では、どんな講座でもある程度の効果があると言えると思う。

 それについては、別のブログ記事が詳しいのでご参照いただきたい。また、

スピーチ講座のメリット? 通いかオンラインか?

についても、解説しているので、参考にしていただけたら嬉しい。

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スピーチ学習は、あなたの人生や仕事の質を劇的に変えるものなので、ここに思い切って自己投資することは大いに意味があることだ。どのスピーチ講座が自分にぴったりなのかを選ぶためにはは、自分のニーズ・目的・価値観をクリアにした上で、比較検討し、自分のレベルに合わせたものを選ぶのが賢明なやり方だ

積み上がった本を横に悩む女性

 では、スピーチ講座には、なんらかのメリットがあるとして、では、どんな講座を選んだら良いのか。講座にも色々な目的・種類があり、大きく分けると以下のようになる。

スピーチ講座で、一般的に扱う内容:

  1. 発声・発音トレーニング・滑舌矯正
  2. あがり症・緊張克服
  3. ビジネスで使えるスピーチ(スピーチの準備法、本番での話し方、スライドの作り方、説得のコツ、構成の仕方)の向上

それぞれ、講座によって目的が違い、趣味のレベルから、実務に活かせるビジネススクール、プロ志向のレベルまで、多種多様だ。それぞれの解説は別記事を参照していただきたい。

ここでは、3、のビジネスで使えるスピーチ向上を目的としたスピーチ講座を対象に話を進めよう。

ベストな学習プロセスとは

ここで考えなくてはいけないのは、講座で何をするか? スピーチがうまくなる、という目標を達成するには、何をどうすればいいのか? という問題をまずクリアしないといけない。学習の方法論が正しくないと、効率的にスキルアップできないからだ。

お勧めするのは、次の3つのプロセスを踏むことだ。

  1. 短期でプロから教わる
  2. 定期的にコーチングを受ける
  3. 場数を踏み、ひたすら継続する

スピーチが上達するには、この3つの中で一番重要なのが、場数を踏むということだ。これは個人の責任範囲なので、このあたりが、「独学だけでもスピーチは上達できる」という過信が生まれる温床となる。つまり、あなたの努力次第で、うまくもなれば、現状維持の場合もある。指導者は関係ないとする考え方が生じる。

しかしながら、これはあがり症を克服するためにもとても大切なのだが、ただ場数を踏んだとしても、もしそれが間違った方法であれば意味がない。自分で練習するだけではなく、正しい方法を習っておくべき必要がある。スピーチにはコツがある。そのコツを短期に集中的に学習するのがベストなのだ。詳しくはこちらを参照

そのコツを、経験者から学ぶというプロセスがとっても大切で、この点こそが、講座を選ぶ際に重要な点である。講座を選ぶには、このきちんとした正しいコツを知っている講師が教えてくれる講座を選ばなくてはならない。そして、その正しいメソッドに従ってコーチングも定期的に受けられる所が、あなたにピッタリのスピーチ講座ということになる。

そして、講座で正しい知識を学習したら、あなたの実際の職場なり、コミュニティでそれを実践に活かし、場数を踏んでいけば、必然とあなたのスピーチは向上する。スピーチの向上は、思ったよりもあなたの人生を豊かにさせるものだ(後述)。

では、その正しいメソッドを知っている講師がいる講座をどのように選ぶかというと、講師のプロフィールを見れば良いし(以下の3点参照)、もしくは、その講座が講師をきちんとトレーニングしているかを見極めないといけない。また、教える技術とコーチングの技術を混同している人は案外多いので、その辺も合わせてチェックすると良いだろう。

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ビーチで空手の型を練習する男性

講師プロフィールの見方

  • 教えた経験(合わせてコーチングの経験)が3年以上あるか
  • 十分な知識と経験があるか(どこでどのように学んだか)
  • ティーチングとコーチングの違いを分かっているか

 特に、講師のプロフィールに「昔学校の教師をしていた」などの記述があれば、非常にいい。彼らは、1時間の授業の中で、どのように導入し、目的を明確にし、山場を作り、まとめ、生徒たちのやる気を引き出し、反復・復習させ、学びをふりかえらせるかの訓練を日々している。普通のプレゼン多数経験者や、過去営業経験があるだけの人とは雲泥の差がある。

 また、ティーチングとコーチングの違いについて、最近ではだいぶこの違いが広まってきているが、ごく簡単に説明させて欲しい。

  • ティーチングとは、教える人が絶対的な立場に立って、系統立てて、効率よく教えることであるが、どうしても一方的になりがちで、学習者が受け身になりやすい。
  • コーチングとは、一方で、スポーツ指導をするコーチのように、学習者に寄り添い、習う人のニーズに合わせて、教える内容をフレキシブルに変え、学習者が積極的に、自ら進んで学ぶように誘導し、学習者が納得するまで、教える人があの手この手で必要な内容を指導していくことを指す。

 スピーチ学習においては、知識を吸収する段階では、ティーチングによって効率良く学び、いざ実践段階になれば、コーチングによって、自分の欠けた部分を補い、強みをさらに伸ばすことが求められる。従って、この両方をよく理解している講師を選ぶ必要がある。または、この二つの別の役割を状況に合わせて提供してくれる講座を選ぶべきだ。多くの講師は、ティーチング経験はあるが、コーチング経験が少ない場合が多いので、その点をよくチェックすると良い。

これらについての詳しい記事はこちらを参照されたい。

コスパをよく考える

スピーチ講座の料金相場

 さて、気になる実際のお値段だが、スピーチ講座の料金例を調べてみた。結果は、以下の通りだ(講座名、会社名が、時に変更することがあるので匿名で記載)。各講座で実際に申し込んでみないと分からないことも多く、以下はなるべく条件を同じにして比較した概算である。

【グループタイプの比較・オンライン含む】

・某話し方センター

66,000 (オンライン基礎コース・3ヵ月 計18回 テキスト・税込) 1時間あたり 1,375

・某ヴォイスアカデミー

92,400円(オンライン一ヶ月集中コース 全24回ー60時間) 1時間あたり9,240

 ・某話し方教室

30,000円(対面1日集中コース・7−8時間)1時間あたり約4000

164,000円(個人指導・5日間合計12時間)1時間あたり約13,700

・某コミュニケーション教室

330,000円(オンラインセミナー16時間 X 6回) 1時間あたり約9200

【マンツーマンタイプの相場・オンライン含む】

レッスン時間1時間あたり、およそ10,000円~20,000円程。

 こうして見てみると、実にさまざまな講座があり、料金形態があり、それは、講座期間にも影響されていることが分かる。ただ料金を比較しただけでは、どれがあなたにピッタリなのかはよく分からない。

マンツーマンか?グループか?

 スピーチ講座は、大きく分けてマンツーマンタイプ、グループレッスンタイプの2種類がある。

 マンツーマンタイプは、理想の学習形態だ。なぜなら、まず成長度や理解度が人によってそれぞれ違うこと。そして、それぞれが持つスピーチのクセはさまざまで、それを修正するには色々なアプローチが必要なので、個人指導が最適だということ。そういう意味でマンツーマンを選ぶのが理想なのだが、どうしても、割高感は否めない。

 そこで考えられるのが、グループレッスンであり、コストを抑えたいなら、やはり、グループレッスンがいいだろう。実際、現状で見る限り、グループで学ぶ講座がほとんどだと思う。ここで、グループレッスンと言っても2−3人、5−6人、10人以上と多岐にわたることに注意しよう。個人的なおすすめは、人数が少なければ少ないほど、それぞれの個性に合わせた指導を受けられるのでオススメだ。ちなみに当講座では、かなり少人数で行っているので、一度チェックしてみていただけたら幸いだ。

 同じ理由で、グループ講座を選ぶときの、上限(例:定員5名など)、下限(定員5名以下の場合はキャンセルなど)の設定にも注目しよう。一般的に言って、上限がある方がレッスンの質はよくなる。下限があるところは、一人の講師にできるだけ多くの生徒を割り当て、コストダウンを図っている。

料金の妥当性は、それぞれの感じる価値で変化

 たとえば、音楽を学ぶとき、音楽専門学校と趣味で学ぶミュージック講座は、学ぶレベルが全く違うので、値段だけで単純には比較できない。料金だけ見ると、音楽専門学校は1年あたり、最低でも70万~100万円以上かかるものが多い。趣味で習う、ギター個人レッスンなどは、もし月4回、一年通うとすれば約10-20万円くらいかかる。ざっと比較してもかなりの差がある。

 ここで、「専門学校は高いから良くない」とか「ギター個人講座は安いから良い」とは、通う目的が違うので言えない。音楽を職業にしたければ、本格的に学ばないといけないので、基礎から体系的に理論や技術を学べる専門学校がいい。一方で、「趣味として、自分の好きな曲だけピアノで弾ければいい」と思っているのであれば、専門学校に通うのは論外だ。

 スピーチを学び、スピーチ講座を選ぶ時の考え方も、これと全く同じだ。目的によって価値が変わるので、納得感が全く変わってくる。

 スピーチ講座に限らず、教育業界においては、受講料金と得られる価値の大きさはほぼ比例する傾向にある。

 たとえば、人の人生に与える影響が大きいスクール(大学など)の場合は、料金はおよそ30万~100万ほどかかることが一般的だ。例えば、自動車教習所は、30万前後だし、大学・専門学校は、年間で100万前後、医学部志望の人は、400万円ほどかかる。つまり、専門的、職業的であればあるほど、それなりの料金を支払わなければいけない。

 そのため、スピーチ講座の良し悪しも、料金だけで比較することはできない。

 一つの基準として言えるのは、目的によって、自分の本気度によって、その価値は変わり、本気であればあるほど料金は高めになっていくものと考えた方がいいだろう。

【事例:アメリカの2大スピーチ講座】

ここで、① 料金が高いけどプロから習う短期集中の講座がいいか、② 料金は安いが友達同士で助け合う長期継続型の講座がいいかを考えるために、アメリカの2つの超有名教育機関の比較をしてみよう。この二つは、非常にいい好対照なので分かりやすいし、どのように講座を分析するかのいいデモンストレーションにもなるので例示してみよう。

  1. デール・カーネギー Dale Carnegie トレーニングスピーチ講座 2時間×10回 $2,000 (¥280,000)(1時間あたり約14,000円)アメリカの伝統的なスピーチ講座(東京にもある)
  2. トーストマスターズ Toastmasters Internationalスピーチクラブ 一回1時間 x 6ヶ月(約12回) $45(約6300円から)(1時間あたり約530円)アメリカの伝統的なスピーチクラブ ボランティアによるNPO教育団体(日本にも各地に存在する)

デール・カーネギー スピーチ講座

 著書「人を動かす」で有名なカーネギー氏の思想をもとに開発されたメソッドは、ウォーレン・バフェット氏などのアメリカの著名人らがこぞってスピーチを学んだとされる伝統的な講座だ。さすがにお値段も高めだが十分に払う価値はある。なぜならその質の高さや得られる結果は多くの人が認めるところだからだ。プロの講師が徹底して教えてくれ、それなりに実践の機会もあり、プログラムは充実している。

 上記に挙げた3つの学習プロセスを使って分析してみると

  • ① 短期でプロから教わる、という点は、カリキュラムもしっかりしているし、一人ひとりの発表の機会もあり、もし予算があるなら、このカーネギー講座は完璧だ。
  • ② その後定期的にコーチングを受ける、点については、短期で終わってしまうので、継続してこれらの講座を受講するか(目的に応じて色々なコースが設けられている)、他にコーチングができる人を雇って指導を受けるかしなくてはならない。
  • ③ 場数を踏み、ひたすら継続する、点については、自分で努力して、その機会を作り、地道に場数を踏むことになる。

そうすれば、カーネギー講座をきっかけにして、確実にあなたのスピーチは上達するだろう。

 スピーチを習う時に注意しなければいけない点は、どうしてもある程度の時間がかかるということだ。つまり継続するのが大変ということ。大抵の習い事に通ずるのだが、日常の忙しさにかまけていつしか初心を忘れ、辞めてしまうということでもある。この点、カーネギー講座に限らず高い費用を支払うことの一つの良さは、自分に強い意志はなくても、せっかくあれだけのお金を払ったのだからここで辞めたらもったいないと、お金を利用して、ほぼ強制的に自分で自分を縛ることができることにある。

トーストマスターズ Toastmasters Internationalスピーチクラブ

トーストマスターズは、一方で、テレビの有名なキャスターや政治家たちがスピーチを学んだボランティアで運営されるクラブであり、アメリカ人ならたいてい誰でも知っている。トーストマスターズの修了証を人事部に提出すると昇進、昇給できる会社もあるほど、その効果や評判には定評がある。

 ボランティアで運営されるため、料金はすこぶる安い。安いからと言って質が低いわけではなく、カリキュラムは徹底していて、ただ素直にそれにそって学習すると、本人が努力すれば努力するほど、確実にスキルアップできるように設計されている。なんといってもここの良さはクラブの環境である。ボランティア精神あふれる会員同士による温かいサポートがあるので、間違える恐怖を避けることができ、常に安心して学べる。さらに、途中で挫折しそうになっても、仲間同士励まして継続することができる

 他にも、スピーチだけでなく、リーダーシップも習得でき、それをしないと上級コースは修了できない仕組みになっている。クラブは各地域にたくさん存在するので、自分と相性のいいクラブを探すといいだろう。

 トーストマスターズの一つの欠点は、プロの講師がいない、ということだ。しかし、カリキュラムがしっかりしているので、徹底して学べば同等の知識が得られる。他にも、大抵のクラブにはベテランの経験豊富な会員がいるので、彼らにアドバイスを求めたり、クラブの枠を越えた地域の交流があるので、その際にかなり本格的に学ぶことができる。トーストマスターズの卒業生にはプロスピーカーになった人も多いので、彼らが招待されたイベントも多い。そのような機会があればぜひ参加されたい。受け身的に教わった知識よりも、問題意識を持って、自ら積極的に求めて得た知識の方が生きた知識になる。その意味では、こちらの方が身になる知識と言えるかもしれない。

 もう一つの欠点は、途中で挫折する人が多いということだ。なぜなら、長期間に渡って受講しないとコースを修了できないからだ。上記の値段は、半年分に過ぎないが、最低でも1−2年は継続しないと、基礎コースを修了するのは難しい。だから、上手になるためには継続が必要だ(やろうと思えば1年でも修了できるがかなりきつい)。それには、自分で明確なゴールと強い意志が必要だ。逆に言うと、続けさえすればどんな人でも上達できる。

 そもそも、スピーチとは地道な努力によって上達するものであって、すぐには上達しない。短期集中で得られるのは、スピーチの知識だけであって、知識を実践に落とし込まないと意味がない。実践に落とし込むためには、長期間の努力が必要だ。そういう意味では、長期間に渡って仲間同士励まし合いながら続けることができるトーストマスターズのやり方は、非常に理にかなっていると言えよう。

 トーストマスターズについて、3つの学習プロセスの視点でまとめると、

  • ① 短期でプロから教わる、という点は無理があるが、ベテランの会員に教わったり、テキストをしっかり読み込むなどの対策が必要になる。
  • ② その後定期的にコーチングを受ける、点については、クラブ内の会員同士でサポートできるので、ほぼクリア。
  • ③ 場数を踏み、ひたすら継続する、点については、営業などに縁のない人でも、クラブ内でそういう機会に多数恵まれるし、スピーチコンテストに参加することで、スキルが急速に伸びる。

なので、それらを確実にものにすれば、あなたのスピーチはきっと上達するだろう。

料金が高い短期集中か、料金が安い長期継続か?

 料金が高い短期集中の講座がいいか、料金は安い長期継続型の講座がいいかは、予算や、本人のスピーチによって達成したい目標、ニーズや性格、ライフスタイルによるだろう。予算はあるが、時間に余裕がなかったり、すぐにでも成果をあげる必要性に迫られていたりするなら、カーネギー講座のような短期集中型がいいだろう。しかし、予算が限られていて、長期に渡ってコツコツとやる自信がある人、じっくりと自分の実力を磨きたいという人、定期的に必ずその時間を取れる人などは、トーストマスターズのような長期継続型の講座を選ぶべきだ。その際には、十分に講座の内容やカリキュラムのクオリティを調査すべきだろう。

 しかし、実際には、もっといろいろな講座があるし、選ぶ人のニーズはさまざまだ。だから、すべての講座選択には、予算や、本人のスピーチによって達成したい目標、ニーズや性格、ライフスタイルをよく吟味してから選ぶ必要がある。それぞれの価値観は、それぞれ違うので、いろんな講座を調べて、自分にぴったりなものを選ぶしかない。しかし、その基準を自分なりにはっきりさせないといけない。

 自分の予算もなし、時間に余裕もなし、でもすぐにでも成果をあげなくてはいけない場合、「すぐに成果を!」と思う時点で、すでに予算が必要になってくるので、あなたにぴったりな講座は探してもないと思う。なので、例えば、「誰かからお金を借りる」など、その前提条件の整備から考え直さないといけないかもしれない。

自分にとってのニーズ・価値・目的は何かを考えて選ぶ

目的によって価値が変わるので、料金に対する納得感が全く変わってくる。

 だから、講座を選ぶ前に、自分の目的、なぜ受けたいのか、ゴールを整理して考えよう。その上で、スピーチ講座で学ぶ内容と、自分が求める目的(価値・効果)が一致しているか?をチェックしたい。コスパ、つまり、スピーチ講座の費用対効果を見極めるには、自分がとりたい目的と学習内容とマッチしているかどうかをまず確認しよう。

自分の目標・目的は具体的になんだろうか?

  • 朝のミーティングでの簡単なスピーチができるようになりたい
  • 面接で要領よく話したい
  • 三か月後に控えたプレゼンに対する準備をしたい
  • あがり症を克服したい

などなど。目標を具体的に考えてみよう。具体的であればあるほど、吸収が早く、意欲的になれるし、必ずスピーチが上手くなるはずだ。逆に、上司に言われてなんとなく受講している人もたまに見かけるが、こういう方々は決して悪くはないが、前者の人たちと比べると、吸収度に、どうしても差が出てしまう。当講座の受講希望者には、必ず受講初日に目標や動機を伺っているが、実にさまざまなものがある。

 同じお金をかけて学習するなら、その知識や経験をいち早く自分のものにできること(吸収度が高いこと)が、最もコストパフォーマンスが高いと言えるだろう。つまり、自分のやる気次第で、元が取れるか取れないかが変わってくるのだ。だから、自分の中のニーズ、なぜ受講するのか、ゴールはどこなのかを明確にすることは絶対に必要だ。その上でないと、あなたに合ったぴったりの講座を選ぶことはできない。逆に、ニーズ・ゴールが明確であれば、すんなりと講座選びが終わるだろう。

自分のレベルを考えて選ぶ

自分にぴったりな講座を選ぶにあたって、自分のレベルがどの程度なのかをまず知らなくてはいけない。ここでは、初心者、中級者、上級者に分けて考えてみよう。

ここで言う、それぞれの定義は、

  • 初心者:まったく自信がない人。あがり症の人。過去にスピーチやプレゼンなどをほとんど経験してこなかった人
  • 中級者:過去にそれなりに経験をして、人前での話は慣れている方だと思うが、スピーチを本格的に学習したことがない人
  • 上級者:過去にそれなりに経験をして、人前での話にも慣れていて、それなりのスピーチのコツなどを学習したことがある人

レベル別対策

上級者には個人レッスンが最適

上級者の場合は、自分の欠点を補いたい場合、またはさらに強みを伸ばしたい場合、スピーチ原稿をプロに頼みたい場合など、特定の目的を達成したい場合が多いので、個人レッスンやコーチングが向いている。その分のコストはかかるので、十分な準備が必要だし、講師との相性もあるので、よくプロフィールをチェックした方がいいだろう。

中級者はしっかりした講座をまず受講

中級者は、自分でそれなりに経験しているので、スピーチ理論を本格的に学習する必要があり、その後は、コーチングを受けてそのフォローをする必要がある。もし、営業職などについている人なら、コーチングの回数を減らして、でも定期的に第三者の目から見たチェックをお願いすればいい。

 一度講座を受けたのに、自分で効果を実感できない場合は、再度その講座で習ったことのノートや録画などを、もう一度引っ張り出して、何度も復習した方がいい。効果を実感できないのは、学習したメソッドを忘れてしまったか、自分の中で、しっくりこない、納得できていないことが原因である。でも、それは何回も繰り返せばマスターできることだ。

 しかしながら、繰り返し復習してもまだ効果を実感できなければ、その受けた講座が自分と合っていなかったか、何かメソッドが理にかなっていなかった可能性もある。その場合は、講座を変えて再度チャレンジすることも検討する必要がある(当講座でもご相談させていただけるので、一度お問い合わせをしていただければ幸いだ)。

初心者は長期的視点・覚悟を持って

初心者は、とかく挫折しがちなので、自己投資とわきまえて、ある程度予算をかけてお金の力を借りて、自分のやる気を維持しながら学ぶのが近道と言える。一度、自分にピッタリの講座を選んだら、とことんそこを信頼し、修練すれば、成果を望めるに違いない。しかしながら、トーストマスターズのようなスピーチクラブが近所にあるなら、そこに所属して、徹底して訓練を積むなどすれば、費用はそれなりに抑えられる。

 スピーチクラブでは補いきれない分野には、補完的に専門の講座を受講する必要が出てくるだろう。例えば、あがり症などの対策、特定の目的のスピーチ、プロのコーチング指導だ。スピーチの習得は、どうぜ時間がかかるのだから、3年くらいかけてじっくり学ぶことを決意し、コツコツと継続する固い意志があれば、きっと成功するだろう。

スピーチは仕事・人生を劇的に変える

あなたにとってスピーチを学ぶ本当の価値を具体的に突き詰めてみよう

 では、貴女にとって、スピーチを学ぶ価値とはどれくらいあるのだろうか。

 話し方やスピーチを学ぶことで人生が180度変わることはよくあることだ。なぜなら、スピーチは仕事のパフォーマンスなどに強く影響するからであり、うまく人前で話せないことの悩みは意外と人によっては深かったりするものだからだ。

スピーチを学んでいれば避けられる問題点

 ひょっとして、あなたに、このような経験はないだろうか?

「提案内容に賛同してもらえるかと思ったら、断られ、ショックを受けた」

「最初は乗り気だったのに、さっぱり音沙汰がなくなった。もしくは、なかなか行動を起してくれなくてがっかりした」

「スピーチの後、関係がなんとなくぎくしゃくした」

「話し終わったら、相手が不機嫌になった」

 これらは単に、タイミングや相手の都合によるものだったかもしれないが、こちら側のスピーチや、話の展開の仕方・態度に問題点があったとも考えられる。相手は変えられないが、自分は変えられる。だったら、自分を変えたほうが手っ取り早い。

自分の原因として考えられるのは、たとえば、

  • イライラさせたり、ストレスを与えてしまったかも
  • 強引だったり、不誠実な印象を与えたかも
  • 自信がなさそうに見えたのかも

ということが挙げられる。自分では、失礼のないように、気を遣いながら話したつもりでも、相手から見ると不快だったり、感じが悪かったりすることもある。相手のリアクションは自分の鏡だ。それに自分で気づければいいのだが、こういう点は、第三者に指摘してもらわないとわからないものだ(→ここにスピーチ講座を受講する意義が生まれる)。

スピーチ改善によって得られる喜びの事例

 一方で、スピーチによって、自分の壁を乗り越え、人から信頼を得たり、人に良い影響を与えたりできて、自分のやりたいことや目標を達成させていくことができるようになった事例もたくさん報告されている。当講座の受講者からも似たような声はたくさん寄せられている

 前述のアメリカのトーストマスターズ(日本にも存在する)(私も所属)では、「このクラブに入って私の人生が変わりました」というような体験談が多数寄せられる。例えば、あがり症の悩みを持つ人にとって、人前で話せるようになることはものすごい変化であり、人生が変わった、と表現しても決して大袈裟ではない。

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20代女性笑顔

他にも、スピーチを学ぶメリットとしては、

  • 会議で上手に司会進行ができるようになり、利害関係者がそれぞれ納得でき、コミュニケーションがうまくできるようになった
  • 提案のコツを学ぶことで、上司に自分のアイディアを採用してもらえた
  • 部下や顧客のモチベーションを上げ、行動に移してもらうことができた
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スピーチ学習は、あなたの人生や仕事の質を劇的に変えるものなので、ここに思い切って自己投資することは大いに意味があることだ。どのスピーチ講座が自分にぴったりなのかを選ぶためにはは、自分のニーズ・目的・価値観をクリアにした上で、比較検討し、自分のレベルに合わせたものを選ぶのが賢明なやり方だ

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スピーチ学習は、あなたの人生や仕事の質を劇的に変えるものなので、ここに思い切って自己投資することは大いに意味があることだ。どのスピーチ講座が自分にぴったりなのかを選ぶためにはは、自分のニーズ・目的・価値観をクリアにした上で、比較検討し、自分のレベルに合わせたものを選ぶのが賢明なやり方だ

このように、スピーチスキルを身につけることによって、貴女のビジネスパフォーマンスが向上し、周りを幸せにできるようになれる。

その結果、

  • 効果的に話せるようになったので、無駄な会話のやり取りが減り、神経をすり減らす機会が減った
  • 失言を避けることができるようになった
  • 自分が努力した分だけ、周囲からの評価が上がっていると実感できた
  • 自分自身が、やる気が出てきた

などの前向きな変化が貴女の人生に起こるようになる。そして、昇進や昇給も、この先見えてくることになるだろう。

あなたの感じるスピーチを学ぶ価値によって、それに対する対価が決まってくる。それは自分への投資だ。投資額が大きければ、大きいほど、リターンは大きいはずだ。自分が大きく成長したかったら、そこに投資するのは意味のあることだ。

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スピーチ学習は、あなたの人生や仕事の質を劇的に変えるものなので、ここに思い切って自己投資することは大いに意味があることだ。どのスピーチ講座が自分にぴったりなのかを選ぶためにはは、自分のニーズ・目的・価値観をクリアにした上で、比較検討し、自分のレベルに合わせたものを選ぶのが賢明なやり方だ

スピーチ学習は非常に意味ある自己投資

 スピーチを学ぶ価値は学ぶ人によって変わり、違うものだが、共通して言えるのは、スピーチの学習があなたの人生を変えるに値するものということだ。

 選択するにあたっては、予算や、本人のスピーチによって達成したい目標、ニーズや性格、ライフスタイルをよく吟味する必要がある。いろんな講座を調べて、ぴったりなものを選ぶしかない。しかし、その基準を自分なりにはっきりさせないといけない。目的によって、自分の本気度によって、その価値は変わる。本気であればあるほど料金は高めになっていくものと考えた方がいいだろう。特に教育関係の投資は、その傾向があると言える。

 さらに、講座の内容を吟味する際のポイントとして、つまり「スピーチがうまくなる」という目標を達成するには、学習の方法論が正しくないと、効率的にスキルアップできないことを知る必要がある。

 その方法論とは次の3つのプロセスを踏むことだ。① 短期でプロから教わる、② その後定期的にコーチングを受ける、③ 場数を踏み、ひたすら継続する。

 誰でも自分特有の話し方のクセがある。それはなかなか自分だけだと認識できない。だから、プロの豊富な経験と知識によるアドバイスを受けながら、そのクセを修正していく必要がある。そこを第三者に指摘してもらい(コーチング)、そして、それを理論だけではなく、実際の場面で実践していき、そういう経験を積むことによって、あなたのスピーチは劇的に向上するだろう。ちなみに、プロのアドバイスとは、「聞き手に本当に自分の意図が伝わっているのか」「話しやすいスピーチの型とは何か」などなど、成功するスピーチのフォーミュラ(コツ)というものがあり、それに基づいて行われる。

 当講座は、料金は決して安いとは言えないが、それは、今まで述べてきたような高いクオリティの講座と比較していただいても決して劣らない自信があるからだ。だからと言って、それほど高いわけではない。それは、時間を短縮すること、オンラインにすることで実現している。内容は、数あるメソッドの中からエッセンスを抽出したものを、しかも日本人がグローバルな場面で活躍できる場面を想定して、お届けできるとと自負している。さらに、実践コースも用意され、定期的にコーチングが受けられるように、一回限りで終わり、しかもさらにスキルアップができるように違うテーマでも受けられる。あえて言うなら、カーネギー講座のような質の高さと、トーストマスターズなどのスピーチクラブが持つサポートの充実性を併せ持つようなシステムになっている。個人コーチングも充実しているので、上級者にも対応している。ただ、場数を踏む努力だけは、ご本人自身の力で頑張っていただければ幸いである。

 ブレークスルースピーキングの、ブレークスルーウェビナー基礎コースは、米国プロスピーカーとして活躍する当メディア編集長で、ブレークスルースピーキング代表の信元が、長年の知識と経験を元に日本人向けに開発したブレークスルーメソッド™ を用いている。それをもとに、世界基準のビジネス特化型のスピーチ・プレゼン術を最短効果的に習得できるように設計されたオンライン双方型講座だ。私が本講座の講師となったストーリー『私がブレイクスルーメソッドの伝道師になった理由とは』でもお話ししているように、スピーチに必要な知識と技術が集約されており、これからスピーチ・プレゼンを本気で学びたいと思う方に、おすすめの講座といえる。オンラインで1か月、スピーチ・プレゼンのブレークスルーを体験してみてはいかがだろうか。

 

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