- 2022年4月12日
2年3か月ぶりの帰国で見た日本、3つの驚き
先週、2年3か月ぶりに日本に帰国していました。たった3日間の滞在ですが、やはり2年以上という期間が開くと、感覚が遠のいていたのか、改めて感じたことや驚きがありました。 そこで、今回の帰国で改めて驚いたことのトップ3と所感を、異文化コミュニケーションの観点からお話します。
先週、2年3か月ぶりに日本に帰国していました。たった3日間の滞在ですが、やはり2年以上という期間が開くと、感覚が遠のいていたのか、改めて感じたことや驚きがありました。 そこで、今回の帰国で改めて驚いたことのトップ3と所感を、異文化コミュニケーションの観点からお話します。
言うべきか、言わざるべきかの選択は日米のコミュニケーション上では違いがある。日本は「言わない」という選択をし、アメリカでは「すべて言う」という選択をする。その文化的な違いを理解した上で対策を考え、意思疎通を図ることで誤解なくスムースな相互理解が得られることだろう
沈黙に対する価値の重さは日米比較すると、日本の方がはるかに大きい。その違いからくる誤解がある。アメリカ人からの質問に日本人が沈黙してしまうと侮辱ととられてしまう。何かしら言葉に出して、十分に説明する努力が必要だ。
日米の顔のしぐさ・表情による表現方法の差は大きく、お互いの理解の妨げになることがある。だから、お互いの文化の違いをよく理解して、リハーサルを十分にしてから、スピーチ・プレゼンをすることで誤解を避け、あなたの真意が相手に伝わるように努めたい。
日本人の謙虚な姿勢は、欧米人で囲まれた会議では、誤解されやすい。それを避けるためには、必要以上にうなずかない、持ち帰らずにその場で意見を言う、などの努力が必要だ。また、そういう日本人としての特徴をあらかじめ会議のメンバーに伝えて理解してもらう努力も効果的だろう。
結論から話すことで、話の要点がはっきりして、あなたの話が分かりやすくなる。これを習慣化できれば、グローバル社会でのコミュニケーションはお手の物。ディベートにも強くなれる。しかし、意外とこれを習得するのは難しい。普段の会話から意識して練習してみよう
自分にとっての当たり前は、相手にとって当たり前ではない。もしコミュニケーションがうまくいかないなら、そこの見えないギャップを浮き彫りにして、クリアにすれば、外国人との会話も弾むだろう。
英語をマスターすればグローバルに活躍できると思ったら大間違い。グローバル化には異文化に対する深い理解がまず必要だ。身近の小さなグローバルコミュニティに属し、それを育てることで自分が成長できる。
真のグローバル化とは、異文化間でのコミュニケーションをより円滑に行うことであって、英語をマスターすることが目的ではない。それは、楽天のように社内公用語英語化することだけがグローバル化成功の鍵とは限らず、トヨタ、EUでは違う手法でグローバル化に成功しているからだ。
あなたの意図が伝わらないのは、日本人特有の「省略」が原因であり、その省略によって論旨がストレートに進まない。英語を学習する前に、日本語でいいから、ロジカルに、ストレートに論旨を運ぶ訓練をしよう。そうすればあなたの英語力も、外国人とのコミュニケーション能力も飛躍的に向上するだろう。