”信元夏代のスピーチ術” 編集長、プロフェッショナルスピーカーの 信元です。
私は現在、企業や国際会議などで、**1回1時間の基調講演につき275万円(約1万8000ドル)**というフィーがスタンダードフィーです。
✅もちろん、登壇料は開催地、登壇時間、イベント規模、オンラインか対面か、などによって柔軟に対応しており、条件によってはそれ以下のケースもあります。
このように書くと、驚かれることも多いのですが、私が取得している**CSP®(Certified Speaking Professional®)**という国際認定を持つプロスピーカーの世界では、これは珍しい話ではありません。人によっては、1回の基調講演で、3万ドル以上、つまり、450万円から500万円くらいの登壇料を得るプロスピーカーも少なくありません。
私は2024年に日本人として初めて「Certified Speaking Professional®(CSP®)」を取得しました。
このたび、信元は日本人として初めて、世界最大のプロスピーカー協会であるNational Speakers Association (NSA)より「秀逸なエリートにのみ与えられるCSP®(Certified Speaking Professional)の称号」を受賞しました。プロスピーカー界のアカデミー賞ともいえるCSP取得までのストーリーをお話しします。
この称号は、全世界でも約400人、アジア人女性はほんの一握り。 「英語で話す」どころか「話すのが苦手だった」私が、なぜ今、“プロの話し手”としてグローバルに活動できているのか──
それは「話すのが上手いから」でも、「英語が得意だから」でもありません。
今回は、そんな私の「スピーキング技術の裏側」と、「高額報酬の理由」について綴っていきます。
この記事の内容
講演家とプロフェッショナルスピーカーの違い
まず最初に、ひとつはっきりさせておきたいことがあります。
「講演家」と「プロフェッショナルスピーカー」は、似て非なる存在です。
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講演家は、専門的な経験や知識をわかりやすく語る人。
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プロフェッショナルスピーカーは、専門的な知見を伝えるだけでなく、聞き手に“変化”を起こすことを目的とする人。
つまり、プロフェッショナルスピーカーとは、 “専門家”であるのは当然のこと、“ソートリーダー(Thought Leader)”であり、“パフォーマー”でもある存在。私は、プロフェッショナルスピーカーとして、異文化チームコミュニケーションを専門分野とし、「異文化」の通念を覆すThought Leaderとして、基調講演という形でパフォーマンスを提供しているのです。
「どう話すか」より「どう届くか」
プレゼン技術や知識量の多さだけではなく、 聞き手の心を動かし、視点を変え、行動を促すことができるのが「プロ」なのです。
かつての私は、「どうすれば上手に話せるか」を一生懸命練習していました。
でも、英語でプロとして登壇するようになってからは、その視点がまったく逆転しました。
大切なのは、「どう話すか」ではなく「どう届くか」。
なぜなら、人は「正しい情報」だけでは動かないからです。 動くのは、「感情」が動いたとき。
プロスピーカーがまず考えるのは、「何を言うか」ではなく、「聞き手がどんな状態でその言葉を受け取るか」です。
スピーチを構成する技術
たとえば、私は講演を構成するときに、次のような要素を細かく設計します。
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聞き手の“常識”に揺さぶりをかける問い
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自分の弱さや失敗をさらけ出すストーリー
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スライドに頼らず、表情・間・動きで伝えるパフォーマンス
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内容よりも「感情がどう流れているか」にフォーカスした構成
プロのスピーチは、ただの情報発信ではありません。 それは「心を動かす設計図」であり、「演出されたコミュニケーション体験」でもあるのです。
高額講演料の理由
講演のフィーは、話す「時間」ではなく、 その講演が生み出す「変化」の大きさに対して支払われるものです。
たとえば、私の講演のあとにこんなことが起きたことがあります。
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多国籍チーム内の摩擦が緩和され、プロジェクトが加速した
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リーダー層が共通言語として使えるフレームを持ち帰り、社内に浸透させた
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若手社員が「私もリーダーになりたい」と上司に手を挙げた
これらはすべて、たった1時間のスピーチのあとに実際に起きた変化です。
だからこそプロは、「相手の行動が変わる言葉」を選ぶために、 何時間、何十時間もかけて1時間の講演をつくるのです。
世界で400人、日本人は私ひとり
CSP®は、 アメリカのNational Speakers Associationが授与する、世界で最も権威あるスピーカー認定のひとつです。
この称号を得るには、以下のような厳しい基準があります。
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5年間で250回以上の有料講演実績
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顧客アンケート(満足度・リピート率など)の提出
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登壇先からの推薦状と売上報告の提出
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専門性・パフォーマンス・倫理・影響力の総合評価
そして2024年、私はこのCSP®を、日本人として初めて取得しました。 世界に約400人しかいないCSPの中で、アジア人女性は今でもごくわずかです。
でも、この称号が特別なのは、数字や実績だけではありません。
本当の意味で「人の心を動かす」ことができるか。 それが、世界で通用するスピーカーに求められる資質なのです。
才能ではなく、選択の積み重ね
私自身、昔は「日本語でも人前で話すのが苦手」でした。 それが今では、英語でスピーチし、プロとして報酬をいただいています。
ここまで来られたのは、特別な才能があったからではありません。
ただ一つ、「伝える力を磨こう」と選択し続けたからです。
そして今は、「Breakthrough Speaking®」というメソッドを通じて、 そのノウハウを他の方にもお伝えする活動もしています。
あなたの「伝えたい」は、誰かの希望になる
「話すのが得意じゃないから…」 「自信がないから…」
そう思っている方にこそ、私は伝えたいのです。
あなたが大切にしてきた経験や、心から伝えたいと思っているメッセージは、 必ず誰かの心に届きます。 届くように磨けば、それは確実に届きます。
話すことは、“技術”ではなく、“届ける選択”です。
私のように「無理だと思っていた場所」に立てた人間がいるのだから、 あなたにできない理由は、ひとつもないはずです。
普段275万円で登壇している基調講演を、東京でご覧いただけます!
11月6日・7日、東京・Tokyo Innovation Baseで開催される INNOVATEHer Tokyo 2025 に登壇します。
👉 公式サイト:https://innovateher-tokyo.com/
👉 プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000160555.html
世界15カ国から女性リーダー60名以上が集結し、AI、資金調達、社会変革、異文化協働などをテーマに、未来を切り拓く2日間です。
これは単なる「女性起業家支援イベント」ではなく、社会を変える挑戦者たちが集うグローバルサミットです。
私は Day 2(11月7日) に以下の2セッションで登壇します。
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15:00-15:40 メインステージ(英語基調講演)
The Culture of One® ~ Transforming Cross-Cultural Barriers into High-Performance Drivers -
17:00-17:50 Room B(ワークショップ)
世界に響くピッチをつくる──グローバルプレゼン強化
是非、11月7日、有楽町のTokyo Innovation Baseまで足をお運びくださいませ!
☆彡編集者・メディア関係者のみなさまへ☆彡
InnovateHer Tokyo 2025では、アメリカでプロフェッショナルスピーカーとして登壇しているSignature Keynote(定番基調講演)をそのままご覧いただける希有な機会です。
他にも、
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異文化で育んだプレゼンスキル
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ダンスとスピーチの共通点
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不妊治療を経て得た「ことばの覚悟」
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スピーカーとして世界を渡り歩く裏側
など、取材・企画で掘り下げていただけるテーマは数多くあります。
取材等、ご興味お持ちいただきましたら、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。
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