VUCAの時代の今、注目のリスキリング。実は多くの私たちに必要なのは…???

「信元夏代のスピーチ術」編集長 信元です。

ここ数年で私たちが経験してきた前代未聞のパンデミックは、ビジネスの在り方、そして人々の働き方にも大きな影響を与えました。まさに、予測が不可能で激しく変化し続けるVUCA(Volatiilty, Uncertainty, Complexity, Ambiguity )時代が訪れたわけですが、その流れに追いつくべく、日本でも、DXとよばれるデジタルトランスフォメーションに注目する動きが加速化してきています。一方で、DX推進に必要な人財育成が追い付いていない、という状況も顕著になってきています。

そんな中、去る10月12日に、働く人の学び直しについて考えるシンポジウム「日経リスキリングサミット」(日本経済新聞社・日経BP主催)が開催されました。そこで岸田首相自ら、経済政策として、「リスキリングの重要性」を語っており、今の日本でリスキリングへの注目度が急速に高まってきているように感じます。

日本経済新聞

岸田文雄首相は12日、5年間で1兆円を投じる「人への投資」について3本柱で進める方針を示した。転職者や副業する人を受け入…

しかしこの、今はやりのリスキリング、リスクを承知であえて言うならば、私たち全員に必要、というわけでもないのです。

なぜそういえるのか?

そのカギは、アップスキリング(Upskilling)との違いにあります。

リスキリング(ReSkilling)とは

リスキリングとは、英語ではReSkilling、とスペルしますが、「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」で、とくに近年はDXに関するリスキリングの重要性が注目されていて、リスキリングは「デジタル分野へのスキル転換」とほぼ同義で使用されていることも多くみられます。狭義な意味でのリスキリングは、「デジタル化と同時に生まれる新しい職業や、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業に就くためのスキル習得」を指し、「リスキリング=DX時代の人財戦略」とも言えるのかもしれません。

リスキリングはどんな業務や人に必要なのか

特に近年、「第4次産業革命」に突入していて、人間に代わってロボットに業務を任せるケースが今後急増していく、と言われています。その代表的な業務には、商品の製造、事務作業、倉庫での肉体労働などが挙げられます。

これらの業務がロボットなどに取って代わられると、その業務に携わっていた従業員たちは、働く場を失ってしまう恐れがあります。一方でロボットに置き換えられたとしても、ロボットのプログラムを設計する業務、社内システムの管理業務、など、新たな業務も出てきます。ところが、これらのスキルを習得していなければ、新たな業務に携わることもできません。

そこで問われているのが、リスキリングの重要性、というわけです。リスキリングによって、新たな業務に関係するスキル・知識を習得しておけば、従業員は別の業務に就くことが可能になります。

ここでポイントなのは、「(これまでの業務から発展した)新たな業務に関係するスキル・知識」、という点です。

ビズリーチが2021年に行った調査を見てみましょう。
リスキリングが必要だと感じている人のうち大半の人々が「継続的にスキルアップしたい」、「自分自身の市場価値を上げたい」、「現状のスキルだけだと不安」、「現状の自身のスキルに満足していないから」と回答しています。

ところがこれらの理由は、「新たな業務や職務に就くこと」や「DXに対応できる業務」がベースとは必ずしもなっていないことにお気づきでしょうか。

「リスキリングが大切、実践している」と思っている大半の人たちは、実は、必ずしも新しい職に就くためではなく、「自分自身の価値をあげるため」の「アップスキリング(Upskilling)」と混同しているのです。

Upskillingとは?

Forbesによると、パンデミックによるVUCA時代の到来で、「約6割の人々が、自身のスキルをUPSKILLする必要があると感じている」という調査結果が出ているそうです。

リスキリング(Reskilling)が、「新たな業務・職務につくこと」を目的の根底にあるのに対し、アップスキリング(Upskilling)とは、「今の職務をより効果的に行う」ことを目的とし、「そのために必要なスキルを向上させること」を指します。

そして、世界経済フォーラムの調査では、アップスキリング(Upskilling)に注力している会社のCEO達は、会社の社員たちのエンゲージメント、イノベーション、そして人財誘致と保持に効果が出ている、という回答が多くみられています。

多くのわたしたちに必要なのはアップスキリング(Upskilling)

DXの発展が問われている今、確かにリスキリングが圧倒的に必要になってくる人たちもいらっしゃることでしょう。そしてリスキリングによって、キャリアを飛躍的に成長していく方ももちろんいらっしゃると思います。

でも私を含め、多くの場合、新たな分野、特にDX分野へと職を転換していくのではなく、自身が積み上げてきたキャリアを更に発展させるべく、既存キャリアの延長線上の自己成長をデザインしていくための方策として、アップスキリング(Upskilling)が必要な人の方が多いのではないでしょうか。

アップスキリング(Upskilling)には、実に様々な方向性が含まれます。各業務の専門性を深めていくようなスキル、例えば経理から会計士へと成長するためのCPAや、パラリーガルから弁護士になるための弁護士資格、なども含まれるでしょうし、そのような資格を取った後も、Continuing Educationを受けながらアップスキリング(Upskilling)を図る、という方向性もあるでしょう。また、営業に関わる人たちが、対人コミュニケーション力を向上させようとしたり、プレゼンテーション能力を更に高めていくこと、そしてリーダー層へと成長していく人たちには、チームリーダーシップスキルやファシリテーションスキルを磨いていく…などなど、幅広いアップスキリング(Upskilling)の方向性が挙げられます。

ブレイクスルー・スピーキングでは、世界を舞台にプレゼンスを高めていきたいグローバルリーダーたちのアップスキリング(Upskilling)のために、

などを提供し、アップスキリング(Upskilling)のサポートをしています。

アップスキリング(Upskilling)のための3つの視点

今流行りだからリスキリング(Reskilling)に着目する、のではなく、自分にとっての成長の目的を、今一度明確にしていただきたいと思います。

視点① 自分はどんな将来に向かっていきたいのか。

視点② その為にはどんな成長を実現したいのか。

視点③ それに必要なスキルは何で、どう向上させるのか。

この3つの視点を持ちながら、自分に必要なのはリスキリング(Reskilling)なのかアップスキリング(Upskilling)、どんなスキルを向上させるべきなのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。

もし方向性に迷っているかたがいらっしゃれば、無料コーチング(15分)をお気軽に受けてみてください。アップスキリング(Upskilling)の糸口を見つけるきっかけなれば幸いです。

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