20代女性の強みを活かす一つの視点とは 相手の心に残るプレゼン・スピーチのコツ

あなたの強みを生かして、あなたらしいプレゼンをするには? これは、スピーチ・プレゼンをする際に、一番求められることだと思う。しかし、自分の強みが何かを明確に理解している人は少ない。ましてや、それを活かしたプレゼンとなるとさらに難しくなる。

そこで今回は、対象を20代女性に限定し、たくさんある期待値の中から「これを言えばインパクトがある」一つの視点に絞ってそれを紹介し、それをどのように自分なりのスピーチに適用させるかをご提案したい。他のプレゼン全般のテクニックや構成の仕方については、他の記事で詳しく解説しているので、それも合わせて参照されると、いつまでも相手の心に残るスピーチ・プレゼンができると思う。

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20代の女性に期待されていることとは?

あなたの武器は何か

 それは、何と言っても若さだ。やる気があること。積極的であること。そして新しい時代を読む感覚が優れていること。

 商品開発の時によく言われることは、「若い女性に人気が出れば、その商品・サービスは売れる(分野にもよるが)」こと。これを活かさない手はない。

 さらに、まだ経験値が浅いこと。これを逆手にとると大きな武器になる。

 経験値が浅いことを恥じてはいけない。経験がある人でも以前は全く経験のないところからスタートしている。逆に経験があるがゆえに、経験がない時の気持ちを忘れてしまっている場合がある。だから「初心忘れず」という言葉が重要になってくるのだ。

 例えば、何かのセールスをするとする。ほとんどのセールスは新規顧客を求めている。新規とは、その商品やサービスにおいて経験のない人のことを指す。経験のない人の意見は、新規顧客を獲得しようとする人にとって、ものすごく聞きたいことなのだ。なぜなら、新規顧客の気持ちが分かれば、その気持ちに寄り添ったセールスを展開できるから。気持ちに寄り添ったセールスやマーケティングができれば、多くの人の共感を得られる。多くの共感を得られれば、多くの人がその商品・サービスの話を聞くことにつながる。話を聞いてもらえれば、その商品・サービスが売れる可能性も上がる。つまり経験のない人の意見は貴重なのだ。

 したがって、「若い女性であること」「新規顧客に近い立場にいること」これらが貴女の強みになる。

貴女の強みを言葉にする

 強みがわかったら、それをまずは文章化してみよう。例えば、何かに対して貴女のコメントやフィードバックを語る際には、

20代女性の私にとってX Xはこう見えます。こう感じます」

 これを貴女の普段の発言や、スピーチに積極的に取り入れてみよう。コメントの中身は、あなたがまっさらな状態で観察したことを率直に述べるようにすれば良いのだ。こうすることで、新規顧客の立場にたった、しかも若い女性の意見を相手にお返しできる。つまり、相手にビジネス上メリットのあるメッセージを届けることができる。

50代ー60代の経営者の心に響く

 しかし、20代の女性と言っても千差万別。「そんなこと言われても、私は他の人と違うから、20代の女性を代表できない」と貴女は思うかもしれない。しかし、別に代表する必要なんてない。自分の置かれている状況を特定すればいいのだ。

20代女性として、私は、こんなことに興味があって、こんな生活をしています。そんな私にとってX Xはこう見えます。こう感じます」

 このように自分を条件づければ良い。例えば

「大手電機メーカーに勤め、半年前に辞めて、今、この会社に再就職した20代女性の私にとって、このガーデニングのアイディアは、一生の憧れ的な存在です」

 こんな感じだ。これを言った時、貴女自身は大したことない内容だと感じるかもしれない。しかし、50代ー60代の男性で、しかも経営幹部にとっては、かなりインパクトがあるフィードバックなのだ。例えば、自動車販売では、女性の視点を活かしたいと考えているメーカーは多いと思う(参考記事)。

条件づけが大事

「◉◉な20代女性の私にとってX Xはこう見えます。こう感じます」

と言う場合に、普通の会話では、後半部分

XXはこう見えます。こう感じます」

の部分だけ言う場合が多い。これだけだと、聞き手の勝手な解釈で、

「お前みたいな若造に何がわかるか」

と思われがち。しかし、そこに前半部分の条件をつけて、「◉◉な20代女性の私にとっては」を一言つけ加えることで印象がかなり変わる。なぜかと言うと、貴女はただこの一言をつけるだけで、客観性を持たせ、自分を消費者目線においていると相手に印象づけることができるからだ。

 すると聞き手は自然と「この人はもし顧客だったらとの視点に立っている。これは一考の価値有り」と感じ、考えが一瞬にして変わる。

 また、日本語でこの表現を使った時、暗に、

(自分の立場を理解している)=(自分を客観的に冷静に見られる素質がある)

とも解釈される。それはまた往々にして「相手の立場を尊重する見方ができる」ことも示唆している。(ちなみに英語では、これはデキる人には暗に理解されるが、普通の人にはいちいち言わないとよく理解してもらえない場合が多く、それに対応する英語表現がたくさんある→詳しくは関連記事「非言語コミュニケーション。。。」を参照)

 自分を「経験がないから」と卑下する必要はない。それが少し視点を変えるだけで強みになることを知って欲しいと思う。

 私はあえて、すべての20代の女性の視点をそれぞれのビジネスで生かすべきだと考えている。なぜなら、今、時代は大きく動いている。技術革新も進んでいるし、古い時代の考え方がどんどん刷新されている時期にいる。そんな中で若い世代の女性の新しいモノの見方が求められているからだ。

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どう応用するか

会議で意見を述べる(オンラインでも)

 自分の感想を話す時には、必ず、「◉◉な20代女性の私にとっては」との自分の条件づけをしてから述べてみよう。普段の会話から、これを言う癖をつけておくと良い。

スピーチに取り入れる

 例えば、

「20代女性の私にとってこのアイディアは憧れです」

を中心のメッセージにして、それを支持する3つの理由や条件を添えれば、立派な10分程度のスピーチが出来上がる。この中心的なメッセージのことを、当ブレイクスルーセミナーでは「ワンビックメッセージ」と呼ぶ。ワンビックメッセージとして、これを大いに使って欲しい。

ワンビックメッセージ(スピーチの構成)についてはこちらを参照:

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社内で:

他の部署や役員に対してプレゼンする機会があるかもしれない。その時、最後結論を述べる時に、この一言「◉◉な20代女性の私にとっては、+(率直なコメント)」を添えるだけで印象が変わる。これを最後に言うというところがミソ(リーセンシー効果を利用する)

リーセンシー効果(クロージング・オープニング)についてはこちらを参照:

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会場のマイク

社外で

もし、貴女が社内のグループを代表して、社外にプレゼンをするとしよう。その場合、他に上司も同席していることもあるだろうから、なかなか自分の意見を言えない状況があるかもしれない。その場合は、

「私の個人的な、スイーツ好きの20代女性一会社員としては、XXだと思います。余談ですが。。。」

などと、さりげなく自分の意見を述べることは可能だと思う。これにより控えめながらも、貴女の個性を光らせることができる。

自分の特性を知ることで広がる可能性

大切なのは瞑想を日課にしたり、日記をつけて客観的に自分を見つめること

20代女性として、私は、こんなことに興味があって、こんな生活をしています。そんな私にとってX Xはこう見えます。こう感じます」

 このように率直に思ったままを言えるようになることは大切だ。他にもいろんな意見・見方はあるかもしれない。でも「自分の目から見るとこう感じる」、そんな自分なりの見方、感想を大切にしよう。それには、普段から自分を見つめるエキササイズをしておくといい。瞑想や、毎日日記をつけることなどはとても役に立つ。

「◉◉な20代女性の私にとっては、+(率直なコメント)」 は、貴女が持つたくさんある可能性を表現する一つの手段に過ぎない。しかしながら、上の世代から見るとかなり重要な一面を持ち、相手に貴女のことを深く印象づける効果を持つことを覚えておいて欲しい。この20代女性の特性を活かした視点を、会話やスピーチの中に積極的に取り入れることで、貴女の可能性が限りなく広がるだろう。

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