積極的傾聴とは、聴くだけではない!②

「信元夏代のスピーチ術」編集長 信元です。

前回に続き、積極的傾聴についてお話していきます。

盲点を見つける

みなさんは普段、意識して良い質問を作ろう、と考えることはなかなかないのではないでしょうか。コーチ業をなさっていたり、ジャーナリストで取材をされたりする方ならある程度は経験があるかもしれませんが、毎日の生活の中では、知らぬ間に色々な質問を自分自身、あるいは相手に投げかけている、という状態ではないかと思います。

普段から問いかけている質問は、自分の中に内在している質問です。でも、そのような質問を繰り返しても、新たな気づきや行動にはつながりません。

では、相手の興味とかけ離れたところの質問ではどうでしょうか?そのような質問も、気づきや行動にはつながりません。自分が全く知らないことや関心のないことについては、人は考えることが出来ないからです。

最も気づきが得られるのは、普段から考えている内在化した質問の近くにあるが、盲点のようになっていて、そのような観点からは考えたことのない、というような質問です。

良い質問を戦略的に作るには

良い質問とは、答えやすく、かつ、「気付き」がある、という点が特徴でした。(

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気付きというのは、それまでに得た知識の蓄積や、考えたことの延長線上にあるものです。

ですから、良い質問を作るための効果的な方法は、本人の中で内在化している質問に近いけれど、「盲点」のように見逃しているポイントを探すこと。

ではどうすれば、そのような質問を見つけられるのでしょうか?

3つのVという切り口に沿って、相手の話を聴いていくことです。

Vision/ビジョン: その人が目指している状態、本当に手に入れたいもの、心からやってみたいと思っていること

Value/バリュー:その人が物事を判断するときに大切にしている価値観

Vocabulary/ボキャブラリー:その人が普段の会話や質問・回答のやり取りでよく使う言葉

これらの3つのVについては、意識して傾聴していれば簡単に聞こえてきます。なれるまでは、相手の話を聴く前に、ノートに、「Vision」「Value」「Vocabulary」という欄をあらかじめ作っておくと良いでしょう。そして、3つのVを意識しながら話を聴き、聞こえてきた単語をその枠内に埋めながら、更に話を聴いていく、という作業をしてみてください。きっといままで気づかなかった、相手の深い部分まで見えてくることでしょう。

質問形式はオープンクエスチョンで

3つのVが見えてきたら、それを、5W1Hと組み合わせてみましょう。

つまり、What, Why, Where, Who, When, How、から始まる質問です。これらの質問は、イエス・ノーでは答えられない種類の質問で、これを、オープン・クエスチョン、と言います。イエス・ノーでこたえられる質問は、クローズド・クエスチョンです。

クローズドは、積極的傾聴の2つ目のステップ、「理解していることを示す」、を実行する際に、相手の言っていることをしっかりと確認していく際に有効です。

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ですが、クローズドでは、相手の深い思考に切り込むことはできません。それを可能にするのが、3つのV+5W1Hのオープンクエスチョンです。

WhyやHowなどは、相手の思考を「深め」て気づきを与える質問、WhatやWhoは、相手の思考を「広げ」て気づきを与える質問、WhichやWhenは、行動へと「進める」質問として有効です(ただしこれに限るものではありません)。

「積極的傾聴」は、簡単なようで、実は難しいものです。

相手の話を聴きながら情報を整理し、どこの情報を更に掘ると最も気づきを与えられるのか、同時進行で脳内で分析しながら次にどんな質問をするのかを瞬時に選択していく、という力が必要です。従って、本コラムでご紹介したステップを踏みながら、自分自身の中の枠を外した思考を鍛えていくことです。

具体的に学んでみたい方は、是非、信元の個人コーチングをご検討ください。

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