「信元夏代のスピーチ術」編集長 信元です。
「アナと雪の女王」に学ぶ「9つのC」その8〜9
(8)Carryout(実行、実現、学び)
第三幕は変化の証明です。
Change(変化)を経験し、精神的に成長した主人公は、振りかかる最大の試練に勝利し、全ての物事が良い方向に運ぶのです。
Carryout(実行、実現)です。
(9)Callbacks (振り返り)
主人公によって世界は大きく変化していきます。
主人公は、自らの弱点にも打ち勝っています。
そこで主人公は大切な何かをCarryout(学び誓い)、当初のConflict(葛藤や障害)やCircumstance(状況)に心を馳せるのです(Callback)。
「アナと雪の女王」の第三幕では、エルサ女王がアナから学んだ「真実の愛」(Cure)によって魔法の力をコントロールできるようになり、氷の魔法で王国の人々を楽しませます。
エルサはアナに二度と宮殿の門を閉じないことを誓います(Carryout)。
そして、冒頭でエルサがアナに手を引っ張られて魔法遊びに付き合わされた場面とは逆に、エルサがアナの手を自ら引っ張って一緒に氷の魔法で遊ぶ(Callback)のです。
次のシリーズでは実際のスピーチを取り上げて、この三幕構成と「9つのC」がストーリーの中でどのように組み込まれているか、分析してみたいと思います。