- 2019年11月30日
「コップを壊しました」:英語でどう説明したら日本文化の深い部分がより伝わるか?
西洋では「コップが壊れました」と言うところを、日本人は「コップを壊しました」と言う傾向が強い。「壊した」と言うことで謝罪の意味を込めているのだ。こういう謝罪を尊ぶ姿勢がもう少し世界に広がってもよいのではないか。それには日本人自身がその違いをはっきりと認識し、言葉で表し、説明する必要がある。
西洋では「コップが壊れました」と言うところを、日本人は「コップを壊しました」と言う傾向が強い。「壊した」と言うことで謝罪の意味を込めているのだ。こういう謝罪を尊ぶ姿勢がもう少し世界に広がってもよいのではないか。それには日本人自身がその違いをはっきりと認識し、言葉で表し、説明する必要がある。
日本人が贈り物を渡す時に言う「つまらないものですが」は、「これは取るに足らないものなので、お返しの心配はいらない」と言う意味だ。「恩知らず」にならないように心がける日本人は、ついお返しをしたくなるので、そんな相手を気遣う習慣から自然に生まれた言葉だ。何気ない日本語の裏側には、実は愛があふれている。
日本では、伝統的に直接的なものの言い方を避けてきた。しかし、思っていることすべてを言語化し、より直接的な表現が常識化している英語圏の人とのコミュニケーションでは、日本人の「当たり前」を言語化して伝える努力をすることで、外国人とのコミュニケーションがより円滑に行われるだろう。
日本人は、古くから言葉以外のもの(表情・ジェスチャーなど)に頼ってコミュニケーションをとってきた。だから、言語に強く依存してコミュニケーションをとる文化圏から来た外国人と話すときに誤解が生じやすい。日本人が外国人と話す時は、以心伝心に頼らないで、できるだけ思っていることを言葉で表すことが重要だ。
よりグローバルに外国人を雇用したり、海外でビジネスを展開する場合、文化の違いによる誤解を避け、ビジネスにプラス影響させるためには、摩擦を生じさせない異文化間コミュニケーション能力、文化的知能指数「CQ」が求められる。より高いCQをマスターする4つのステップとは。。。