【全3回シリーズ:あなたの英語スピーチ、原稿読みに終わっていませんか?】第2回-パブリックスピーキングの真の姿とは

「信元夏代のスピーチ術」編集長 信元です。

最初の7秒―30秒でそこまで印象が決まってしまうにもかかわらず、多くのスピーカーは、とくに英語スピーチの場合、まず日本語で原稿を書き、それをネイティブの方に英語にしていただき(あるいは添削していただき)、英訳された原稿を読む、というスピーチ方法をとっているようです。

しかし、言葉と言うのは、文化的価値観などが背景に積み重なってできているものですから、右から左に「翻訳」しても伝わりきらないニュアンスもあります。

更にそれがスピーチの場合、「書かれた訳語」をそのまま読んでしまうのでは、わざわざスピーチをする意味がありません。

書いたものを配布して後で読んでもらえばよいではありませんか。

何も原稿を読むのが悪い、といっているわけではありません。

もちろん、とくに印象が決まってしまう冒頭はせめて覚えて原稿は見ずに話し始めたいものですが、暗記したとしても教科書を読んでいるかのような、「きちんとした書き英語で書かれた文章」をそのまま音読したようなスピーチでは、7秒―30秒ルールはあっという間に崩れ去ります。

書き英語と話し英語の違い

書き英語と話し英語は違います。

そして、あなたらしい言い回し、というのがあるはずです。

誰かに翻訳してもらい、始めて聞いたような単語を使おうとして自分自身しっくり来ないならば、聞いている側にもそれはしっかり伝わってしまいます。

これは英語に限らず、日本語でも、どの言語でも同じことが言えます。

ひとつのコツは、原稿は忘れて、まず伝えたいことを、自分の言葉で誰かに話してみることです。
そしてそれを録音して後で聞いてみましょう。

そこから、最も伝えたいことは何か?
たった一つのOne Big Messageを、自分自身の言葉でまず引き出していくのです。

そのOne Big Messageに繋がるキーフレーズを、冒頭の30秒間の間に、インパクトある手法で伝えるのです。

パブリックスピーキングは1対1の対話が拡大したもの

英語スピーチの場合は、英語ではなしてみましょう。
語彙力が足らなくとも、表現が初歩的でもよいのです。

大切なのは、自分の言葉で、会話調で、たった一人のその相手に対して、いいたいことを伝えようとする、ということです。

パブリックスピーキングというのは、1対多数ではないのです。
パブリックスピーキングは1対1の対話が拡大したものだからです。

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