コンテストでのプレゼンが劇的に変わりました! 40代女性起業家・編集者

受講者紹介コーナー! 最近、「どんな人がブレークスルーのウェビナー基礎コースを受講しているのか」という質問や問い合わせを、本メディアの読者の方々をはじめ、本講座の噂を聞きつけてきた人たちからいただくことが多くなってきた。

そこで、今回は、本コース受講生の中から、40代女性の、中森さん(仮名)についてご紹介しよう。

40代女性・アメリカで起業した著者編集者・猫好きの中森さん(仮名)の場合

中森さんは、ご自身で起業され、日本の企業・個人を対象に、アメリカのアマゾンでの長い販売歴を活かして、アマゾンへの出品のコンサルを行っている。 また、電子書籍出版アドバイザ-もしていて、ライティングについてのアドバイスもしている。独自の商品やサービスを持つ人が、電子書籍出版をすることで、自己ブランディングを向上させることができるので、その手助けをするのが最近の主な仕事だ。大の猫好きで、猫の写真を見るとすぐに反応してしまう可愛らしい女性だ。

受講経緯:

 とある知人の本の出版を手伝うことになり、出版コンテストに応募することになった。そのコンテストで優勝すると、無料でその本の出版から販売までのサポートが受けられる。中森さんは、そのコンテストで著者本人に代わって本の紹介プレゼンをすることになった。

受講理由:

 仕事として、コンサルも行い、ライティングの指導もしているのに、自分のこと、特にスピーチとなると、これが意外と盲点で、何をどうアピールしたら良いか分からず、闇の中に潜り込んでしまった。今まで、客観的に、自分のスピーチを見てもらったことがなかった。なので、誰かプロの経験者のアドバイスが必要と感じて申し込んだ。

受講レポート

受講前と受講後で何が変わったか

ポイントが明確になり、自分の一番言いたいことを情熱を持ってシンプルに表現できた

 自分の盲点がよく分かりました。相手が喜びそうなことばかりに気を取られ、自分の本当に言いたいことをしっかり伝えていませんでした。しかも、自分の言いたいことの整理がつかず、結局何が言いたいのか、焦点がボケていました。

 私は、聴衆のニーズとウォンツ、つまり、「審査員、出版業界の人たちがどんなことを聴きたがっているのか?」、そこさえしっかりリサーチしておけば、スピーチは成功すると思い込んでいました。なので、昔の出版界の同僚や知り合いと相談し、いろんな意見を聞きまくっていました。そしてその内容を整理し、それに合わせた内容を作り込んでいました。

 しかし、私は講師に指摘されました。「何だか私らしさが伝わってこない」と。私らしさって何だろう? と自問自答し、そして気づいたのです。業界の人のニーズ・ウォンツばかりに気を取られ、自分が何を言いたいのか、どうしてこの仕事を引き受けたのかが、分からなくなっていたのです。講座の中で言われたことは、「相手のニーズ・ウォンツと、さらに自分の言いたいこととの両方を大切に考え、二つの重なる部分を一番に考える」ことが成功する第一歩だと。

 多くのスピーカーが、聞き手の興味など無視して自分の言いたいことばかり言う傾向が強い中で、私のような相手のことを強く意識して寄り添う内容のスピーチは、アメリカでは比較的珍しい貴重な存在だそうです。それは私が日本人だからかもしれません。でも、相手に合わせすぎてしまって自分の主張をまったく前面に出せない人も確かに一定数いることは間違いない、と聞きました。さらに、そういう人の方が「相手の心に響く、感動を与えるスピーチができるようになる可能性は、そうでない人に比べると格段に高い」と聞いて何だか勇気づけられました。

 私は、著者自身ではなく、代弁者なので、私を前面に出してはいけないと思っていました。でも、スピーチをするのは私なのです。だから、私がいいと思う本の内容を語ればいいのだ、と気づきました。著者や聞き手に気を使いすぎて、自分自身の感情も抑えてしまっていたのです。でも、「そんな必要はないんだって。。。そうか、普段通りの私でいいんだ」と思うと気が楽になり、リラックスしてコンテストに臨むことができました。

スライドが劇的に変わった!

受講前は、自分の原稿代わりにスライドを使っていました。だから、文字がやたら多いスライドで、読みにくい、と指摘されました。文字がやたら多いと、聴衆がスライドを読むことに気を取られてしまい、話が耳に入ってこないそうです。そんなことは全然知りませんでした。

しかし、受講後は、講師のアドバイスを全面的に受け入れて、スピーチのポイントが明確になったので、それらを特徴づけるスライドに変えました。そして、写真・グラフを大きく使ったり、箇条書きのみのスライドに構成し直して、長い文章は全て削除しました。

■中森さんの実際のスライドの事例はこちら

自己主張ばかりのスピーチはうんざり。だから、聴衆の意向をリサーチし、それを反映させることは大切だ。しかし、そればかりでもいけない。プロセスを踏んで、自分の想いを明確にし、聴衆と自分の想いの共通点を見出し、そこをスピーチの中心に添えればいいのだ。

長い内容の文章を短く要約してタイトルをつけることができるようになった

スピーチの構成を考えるときに、「ここで言いたいことは何ですか? 20語以内で説明しなさい」と繰り返し講師から指導を受けました。そして、その文章にタイトルをつけるように言われました。これを繰り返しているうちに、何だか、ポイントをついたスピーチをするコツがわかってきました。

講義で面白かった点は?

スライドの作り方です。私は、根本的なことを何も知りませんでした。講師の言うことすべてが、「目から鱗」でした。

講義で難しかった点は?

自分で自分の言いたいことを絞り出す作業です。私は、コンサルをやっていて、人のことはよくわかるのに、自分のこととなるとさっぱり分からないんだ、ということがよくわかりました。

この技術を使って実現したいこと

プレゼンの機会も多いので、特にスライド作りは、今後の私の仕事上、本当に役に立つと思います。また、ポイントを押さえてスピーチをすること。自分の中に潜んでいる熱い想いを文章にして、スピーチを構成していく準備のプロセスは、本当に勉強になりました。

講師の気づき:自身に自己主張を許す

リサーチした聴衆の好みと自分の主張とのバランスの大切さ

聞き手の心に響かないスピーチを聞くことがある。その内容は素晴らしいのだが、感動が生まれない。客観的な情報ばかりが伝わり、「それでは、あなたの考えは?」と問いたくなる。ここが、中森さんが直面した問題である。

中森さんは、自身が共著者であり、代弁者であることから、自らの主張を抑えるべきだと考えていた。これは、他人に気を使う彼女の性格や、出版関係の同僚からのアドバイスが影響したのかもしれない。その結果、自分の本当の想いを封印し、自身の主張が分からなくなってしまっていた。

彼女の問題は多くの人が共有するものである。自らの想いをはっきり認識し、整理するプロセスが必要である。この作業を通じて、自身の情熱や出版への熱い想いが伝わり、感動を呼び起こすスピーチが生まれる。このプロセスの一部として、「自らの想いを明らかにする」作業が求められる。

自分の言いたいことが整理できない人は多い。この課題を解決するには、自分自身に「自己主張が許される」と許可を出すことが心理的な面で重要である。自己主張は恥ずかしいことではなく、必要であると自分を納得させ、自分を束縛する鎖を解き放つのだ。特に繊細さんと呼ばれる、他人に気を遣う人たちにとっては大切なことだ。

自らの想いを言語化し、具体的な言葉に変換する作業が求められる。そのためには、自己対話を行い、思いつく限りのポイントを書き出す作業が有効である。この過程で中森さんの言いたいことが明らかになり、彼女自身が自ら封印していた想いが解き放たれた。

このプロセスでは、最初に全てのポイントを書き出し(1. 発散的思考)、その後で絞り込み(2. 収束的思考)を行う。中森さんの場合で言えば、本を書く動機や共著者と協力する理由、自分が一番言いたいことなど、具体的な質問をすることで、彼女の想いが明確になった。

彼女の最終目的は本の出版であったので、「なぜこの本が出版されなければならないのか」という視点で言いたいことを整理した(2. 収束的思考)。その結果、彼女の言いたいことは、(1) 社会的な内容、(2) 共著者について、(3) 自身の体験についての三つのカテゴリーに分類された。これらを明確にすることで、彼女の真実の想いが視覚化され、効果的なスピーチが生まれた。実際に、彼女の応援にコンテストに駆けつけた人によれば、試験的にプレゼンをした時よりも、本番のプレゼンは、はるかにわかりやすく、説得力を増していたということだ。

さらなるコツとしては、この3つのカテゴリーにタイトルをつける癖をつけるといい。長いダラダラとして話をポイントをついた話に圧縮する技術は、こういうタイトルづけを繰り返すことで得られる。

以上が、スピーチの感動を引き出すための「見える化」作業の一例である。結論としては、語り手の真心がスピーチの力を引き立て、聴き手に感動を与える。それは、語り手が自己主張を許し、自分自身の思いを言語化し、見つめ直すことから始まる。

確かに、聴衆の意向をリサーチすることは大切である。自己主張ばかりで、全く聞き手の想いが反映されていないスピーチは聞いていてうんざりだ。だからと言って、自分の主張を抑制していいとは限らない。プロセスを踏んで、自分の想いが明確になれば、自ずと聴衆と想いと自分の提供できることの共通点を見出すことができ、そこをワンビックメッセージとしてスピーチの中心に据えればいいのだ。

■中森さんの事例を解説した記事はこちら:

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自己主張ばかりのスピーチはうんざり。だから、聴衆の意向をリサーチし、それを反映させることは大切だ。しかし、そればかりでもいけない。プロセスを踏んで、自分の想いを明確にし、聴衆と自分の想いの共通点を見出し、そこをスピーチの中心に添えればいいのだ。

Highly Sensitive Person

さらに詳しく:スピーチの準備とスライドの作成方法についての記事はこちら:

スピーチの準備の仕方

自己主張ばかりのスピーチはうんざり。だから、聴衆の意向をリサーチし、それを反映させることは大切だ。しかし、そればかりでもいけない。プロセスを踏んで、自分の想いを明確にし、聴衆と自分の想いの共通点を見出し、そこをスピーチの中心に添えればいいのだ。

会場のマイク

スライド作りの基本

スライド作りの基本的な要点については、以下の記事に詳しいので参考にされたい。

自己主張ばかりのスピーチはうんざり。だから、聴衆の意向をリサーチし、それを反映させることは大切だ。しかし、そればかりでもいけない。プロセスを踏んで、自分の想いを明確にし、聴衆と自分の想いの共通点を見出し、そこをスピーチの中心に添えればいいのだ。

オンラインで授業を受ける男性

実例を交えての実践的なスライド作りの解説

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スライド事例

■ブレイクスルーメソッドについて深く詳しく学ぶならこちら:

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