全受講者が10点中10点をつけた、グローバルリーダーシップ企業研修とは

「信元夏代のスピーチ術」編集長 信元です。

在米日系企業に共通する課題とは

私がこれまで25年以上にわたり実体験してきた在米日系企業には、様々な課題が見られますが、ほとんどの日系企業で共通の課題があります。

それは、グローバルに渡り合っていくための、異文化コミュニケーションです。

日本企業はモノづくりの強みをてこに、60年代ごろから販売と製造のグローバル化を成し遂げてきましたが、「ヒトのグローバル化」において他国に比べ未だ大きく遅れを取っています。
ビジネス、経済、政治、医学、科学、教育などなど、分野に関わらず、日本人がもっとグローバルに活躍していくためには、多様性を受容しつつ、価値観を伝達・浸透し、国や文化を超えた人々を束ねて変革を実現していくことのできる、「グローバルに渡り合える異文化コミュニケーション力」が必要不可欠です。でも日本人はこれまで、そのような教育を受けてきませんでした。

グローバルに渡り合うための2種類の異文化コミュニケーション力とは

この、日本人が持つ「グローバルに渡り合える異文化コミュニケーション力」には、大きく2種類の課題に分けられます。

一つは、グローバルチームを効果的にファシリテートしていくための、グローバル・チーム・コミュニケーション力

日本人は、チームワークの良さが強み、というのが一般通年かもしれませんが、実は、グローバルビジネスにおいてはそうとも言えないのです。日本人が「チームワークが良い」と言われている所以は、あくまで均質性の高いチームでのチームワーク、が前提となっているのです。ところが、グローバルチームとは多様性の高い組織でのチームワークであり、「和」を以って尊しとなすのではなく、むしろ「異」を以って尊しとなす、という、真逆の視点が求められるのです。そんな、「異」を以って尊しとなす、ためには、中立的な立場で 、チームのプロセスを管理し、文化の翻訳者としてチームワークを醸成しながらチームの成果を最大化することのできる、ファシリテ―ティブなグローバル・チーム・コミュニケーション力が必要です。

もう一つは、グローバルな舞台でもプレゼンスと発信力を高めるための、グローバル・パブリックスピーキング力です。
特にグローバル・パブリックスピーキングは日本人が最も苦手とするところだと言われています。私はここに、日本企業のグローバル化の遅れ、そして、日本人が、世界の舞台でプレゼンスをイマイチ発揮できていない大きな原因があるのでは、と考えています。デジタル時代の今だからこそ、人と人との心の繋がりが求められるパブリックスピーキングというアナログなコミュニケーション手法が、世界の人々を真の意味で結びつける鍵になると確信しています。そのためには、言葉や文化、価値観の壁を打ち破り、人々の心をも魅了していく、グローバル・パブリックスピーキング力が、世界に羽ばたく全ての日本人リーダーが更にグローバル舞台でのプレゼンスを高めていくために必要なスキルです。

世界に羽ばたく日本人がグローバルにプレゼンスを高めるための研修

ブレイクスルー・スピーキングでは、個人コーチングやウェビナー、E-Learningに加え、コア業務となっているのが、グローバル企業のシニアリーダー向けの研修です。扱うトピックは大きく分けて二つあります(各企業ごとのニーズに合わせてさらに詳細にカスタマイズするのですが):

①グローバル・プレゼンテーション・スキル研修

②異文化コミュニケーション&グローバルリーダーシップ研修

ブレイクスルー・メソッドを用いた、①のグローバル・プレゼンテーション・スキル研修について、そしてブレイクスルーならではの特徴やプログラム・カスタマイズ設計方法については、こちらで特別にご紹介しました:

今日は、②の異文化コミュニケーション&グローバルリーダーシップ研修について、つい先日実施して受講者全員が10点中10点の評価をくださった企業様の事例を、守秘義務に触れない範囲内でお話ししたいと思います。

全編英語でファシリテーションを行いながらの8時間

この企業が持っていた課題とは

この在米日系企業、M社は、過去10年間で米国でも地道に市場を広げ、コア商品においてはカテゴリーリーダー数社のうちの1社となるまでに成長してきました。今後3年間の中期戦略としては、もう一つの商品カテゴリーで、市場地位をカテゴリーリーダの地位にまで上げていくこと。米国進出当時は日本人が多かった職場も、今では、白人アメリカ人、黒人アメリア人、アジア人、ラテン系アメリカ人、など、多様な人材にあふれるようになってきました。同時に課題として見られるようになってきたのは、異文化コミュニケーションの齟齬、多様なチームを率いるリーダーの求心力の弱さとチーム力の低下でした。多様性は、上手くマネージされると相乗効果を発揮しますが、マネージされないと、逆にカオスな状態に陥ります。M社もまさに、カオス直前の状態となっていました。

そこで、危機感を感じたM社の社長が、①人が強みである組織、②愛される職場、③尊敬されるリーダーを育成していくため、コミュニケーション、チームビルディング、リーダーシップの3分野を強化できるような研修プログラムを提案していただきたい、というのがご依頼内容でした。

実際のビジネスに落とし込むことで、スキルの定着化と継続性を持たせる

当然、このような組織上・人材上の課題を解決していくのは1回の研修では不可能です。いかに、学んだコンセプトやスキルを実際のビジネスとリンクさせるか、そして、新たに学んだ知識やスキルをいかに継続して実践の場で使いこなしていくか、にかかっています。

そこで、まず第一回目の研修では、丸一日8時間のプログラムを組み、下記のテーマ、手法を組み合わせて設計しました:

  • テーマ
    • 文化とは?
    • 異文化間で起こりうるビジネス上の課題
    • 異文化チームのチーム発展段階
    • 異文化チームを率いるリーダーシップスタイル
    • メッセージを明確に発信し、論理的かつ端的に伝えるスキル
    • 多様性の高いチームメンバーの可能性を引き出すファシリテーションスキル
  • 学びの手法
    • 異文化を疑似体験できるアイスブレイクゲーム
    • コンセプトを自分のケースに当てはめて分析する個人ワーク
    • 分析結果を第三者目線で討議・フィードバックしあう、ペア討議
    • 学んだツールをケーススタディーで練習するグループワーク
    • 実際のビジネス事例を当てはめてツールを使いながら討議・分析する、ファシリテ―ティブ・グループワーク
    • 自分のパーソナルな日常の事例を取り上げてアクティブリスニングを練習するペア演習
    • チームコミュニケーションの課題と向上方法を洗い出す、グループ内でのブレインストーミング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現地スタッフ&駐在員混合の研修の際に意識していること

このようなテーマ、手法を種々組み合わせて、気づきと学びを促進していきます。

M社のような在米日系企業の研修の場合、参加者には、日本からの駐在員、日本人の現地社員、そして非日系の様々な人種の現地社員、など、多様なメンバーが一堂に研修の場に集まることとなります。英語のレベルが高くない参加者もいれば、価値観が非常にユニークな参加者、強いパーソナリティーを持っていたり短気だったりする人、すぐに気が散ってしまう人、周りを見ながら言動する人、よくしゃべる人、寡黙な人、思慮深いタイプの人、攻撃的な傾向にある人、すぐにパーソナルに受け取ってしまう人、調整役を買って出る人、様々です。

こんな多様な参加者が一同に会する研修をリードしていくのは、それはそれは楽しいものです(笑)。

このような研修で必ず意識していることが大きく3点あります。

1.戦略的にグループ分けを行うこと

これは事前に、クライアント企業のご担当者に協力を仰ぎ、各グループ内に、異なるタイプの人たちがバランスよくちりばめられているようにグループ分けを行っておいてもらいます。例えば、癖が強かったり攻撃的な傾向のある参加者がいる場合、調整役に回るタイプの人も同グループ内に配置する、物静かな人がいるならば聞き役に回るタイプの人も配置する、一人で喋りまくるタイプの人がいるグループには、場をコントロールできるタイプの人を組み合わせる、英語力に課題がある人がいるグループには、忍耐づよい人や、意図をくみ取ってまとめるのが上手な人を配置する、などです。

そして、良く質問されるのですが、日本人ばかりを一つのグループに集める、ということはできるだけ避けるようにしています。なぜなら、実際のグローバルビジネスでは、日本人だけでことを進める、ということは現実的ではないからです。日本語が話せる環境を与えてあげたほうが学びが深まるのでは、という考えもあるかもしれませんが、私は、極力、現実の環境に近い環境を、研修でも使うことを意識しています。

2.ユーモアとパーソナルストーリーをふんだんに活用すること

想像してみてください。丸一日、8時間の研修が、最初から終わりまでまじめ一徹で、知識だけを入れ続ける内容だったとしたら、どうでしょう。疲れませんか??ただでさえ忙しい業務の中、まる一日仕事ができない状態で、眉間にしわが寄るような研修に缶詰めになるなんて、最初から憂鬱な気持ちになりますよね。人は、笑うことでエネルギーややる気が出てきます。心が動くことで、脳も動いてきます。ですから、講師である私は、必ず私自身の失敗談など、ストーリーを活用して心を動かし、ユーモアもふんだんに取り入れて、大いに笑いながら研修を進めていくことを心がけています。

3.プランを捨てる勇気を持つこと

研修は必ず、クライアントのニーズに従って綿密に設計したアジェンダと時間配分に従って進めていきます。一方で、いざ研修を進めていくと、思わぬところで参加者の議論が深まって予定よりも長引いてしまったり、逆に反応が薄かったり、というケースも多々あります。これはファシリテーションスキルの一部でもあるのですが、綿密に作ったアジェンダがうまく進むよう、プロセスを管理しながらも、参加者の学びが最も深まるよう、その場の流れをしっかりと読み取りながら、必要ならば、もともと組んでいたプランは捨て、予定よりも時間をかけたり、逆にあるセクションは切り捨ててしまったり、あるいは予定していなかったコンテンツを即座に持って来たり、ということをその場で判断しながら進めていくこともあります。

研修の最大の目的は、参加者の学びを最大化し、講師の私がいなくとも実践的にスキルを業務に落とし込むようになっていってもらい、組織全体が活性化していくことにつなげること、です。そのためには、プランを捨てる勇気を持ち、目の前の参加者と体当たりで向き合っていく姿勢が必要なのです。

 

このような意識を積み重ねてきたことが、きっと今回のM社の研修での、参加者全員10点中10点という評価につながったのではないかと考えています。

ブレイクスルー・スピーキング™では、異文化におけるグローバルビジネス実践型の視点で企業研修を設計・実施しています。世界に羽ばたく全てのグローバルリーダーが、言葉や文化の壁を打ちやぶり、異文化の人々の心をも魅了して、更にグローバル舞台でのプレゼンスを高めていくことができるよう、あらゆる企業ニーズに丁寧にお応えいたします。

是非、あなたの企業のグローバル化の課題もお聞かせください

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