スピーチスキルがマネジメントに役立つ理由~リーダーのためプレゼン術~

あなたがチームリーダーとして成功するには、いかにチームメンバーと効果的にコミュニケーションが取れるかにかかっていると言っても過言ではない。リーダーは、さまざまな状況に応じて、相手の話を受け止めることはもちろん、適切なスピーチ(情報発信)をして、チームを発奮させたり、説得したり、要点をまとめなくてはならない。そんな時に役立つのが、スピーチ力だ。

 このブログのコーナーでは、さまざまな場面でリーダーシップが取れるように、目的や状況に応じたスピーチのあり方を解説し、円滑なチーム内でのコミュニケーションの手助けになることを狙いの一つとしている。チームを動かすには、相手をワクワクさせたり、安心させたりという、場面に応じた話ができないといけない。そういう人を動かすアートを習得し、相手の動機付けとなるスキルを自由自在に操り、信頼と権威を持って、自信に溢れたスピーチができるようになるのがゴールだ。

 特に、この記事では、そのための基本概念として、スピーチ力を磨くことが、いかにパワフルできめ細やかなリーダーシップを取れるようになるか、あなたが目指す理想のリーダー像を実現できるかを詳しく解説する。またマネジメントとスピーチの関係についても考えていきたい。

🔸マネジメントについての詳しい記事はこちら:

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管理職の悩みとしていつも付きまとうのは、人間関係の板挟みだ。会社と現場、部署間、上司と部下などなど、さまざまな問題を解決するには、マネジメント力を高めることが挙げられる。その中でも、特にコミュニケーションスキルを高めることが重要だ。そのためには、具体的な練習やトレーニングが必要だ。

リーダーシップには欠かせないスピーチ力

チームメンバーとの効果的なコミュニケーション能力は、チームリーダーとして成功するための必須条件のうち一つだ。家庭、学校、職場、社会などのさまざまな場面で、リーダーは、チームに対して、

  • 情報を伝達し、
  • 理解してもらい、
  • 相手からの意見も吸収し、
  • まとめ上げ、
  • 実行に移していく。

そのためには、お互いの意思疎通を円滑に行ない、 人間関係をより円満に築くことが求められる。それがコミュニケーション能力であり、リーダーシップを取るにあたって、行動力と共にとても重要な位置を占める。

 リーダーは、時として、

  • 専門分野での自分の知識をシェアするスピーチを頼まれたり、
  • 非常にデリケートな悪い知らせをメンバーに伝える

ことをしなくてはならなかったりする。

 また、中には、組織のためというよりも個人の利益のために頑張るチームメンバーもいるので、そんな人たちとの良い人間関係を構築しなくてはならない。そのためには、

  • 人の心を動かすスピーチもしたり、
  • 適切な言葉を選んで、しかも要点を突いた話

をしないと疎んじられたりする。リーダーとは結構大変な役割だ。

 そんな大変な役割を、簡単にしてくれるツールがあればどうだろう?

 そのツールがスピーチ力だ。

 スピーチを磨けば、明確に組織の使命を提示できたり、それを分かりやすくかみ砕いて説明できる。その結果、

  • メンバーはそれぞれの役割を果たすことができ、
  • 一人ひとりが有機的に機能し、
  • それぞれのリーダーシップを発揮

できるようになる。だからスピーチスキルを学び、磨き、身につけることで、結果リーダーシップを習得できる。

話し下手でもリーダーシップを発揮できるスピーチ術はある

「私は話すのが苦手なのでリーダーに向かない」と思っている人は多いと思う。しかし、饒舌さは必ずしも必要ではない。多くの言葉を発しなくても、行動力で示したり、自身が模範となることでリーダーシップを発揮する人もいる。それに、話し下手には、話し下手なりのスピーチ術というものがある。それを学べば良いし、話し方は、学習すれば習得することができる。筆者も、スピーチが苦手だった。しかし、そのコツを教えてもらい、常に心がけたところ、スピーチを教えるまでになれた。

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大勢の前でのスピーチはプロでも緊張する。でもそんな時には、まず深呼吸。そして今の自分に集中すること。会話を楽しむがごとく聴衆とスピーチすることで普段の実力を発揮できるだろう。さらには、準備を十分にし、セルフイメージ、マインドセットを書き換えよう。

緊張して声も出ない

真のリーダーと形だけのリーダー

形だけのリーダーとは

 大きな組織の中には、役職はリーダーだが、部下から慕われていなかったり、疎んじられたりする人を見かける。それは、役職の変化とともに自分自身が変化・向上していないことが一つの原因だと考えられる。自分の人間としての成長、スキルを磨くことなしには、十分なリーダーシップを発揮できない

スピーチスキルを磨くことが真のリーダーへの近道

 実は、スピーチスキルを磨くことは人間性の向上にもつながる。スピーチとはあなたの人間性が自然と滲み出るものなのだ。スピーチを書き、推敲し、より良いものに仕上げていく作業は、深い内省を促し、自分との対話を活発化させてくれる。その結果、否が応でも人間性が成長させられるのだ。

 つまり、真のリーダー、自分が目指す理想のリーダー像に近づきたい、または、効率よくハツラツとリーダーの仕事をこなしたいならば、スピーチスキルを磨けば良い。それによって自分自身が成長でき、それが一つのきっかけになって、大きな転機につながることになる。

リーダーシップとは誰でも備え持つもの

 大きな組織の中で、「課長」「部長」などと呼ばれる人たちだけがリーダーシップを持っているとは限らない。長い人生の中で、どんな人でも必ずリーダーシップを取るべき時がやってくる。

 例えば、自分が親になれば、子供をリードし、導かなくてはならない。ちょっとした行事があった時、リーダー役を頼まれることもある。人が複数集まる時、その中の誰かがリーダー役を演じることでグループとしてうまく機能できる。

 だから、スピーチを学び、リーダーシップを習得しておいて決して損をすることはない。いつかその状況が突然生まれた時に、対処することができる。

リーダーシップでより人生を有意義に

 自分はフォロワーだと思っていても、自分の意思を持って、積極的に仕事に取り組む時、人は自然とリーダーシップを発揮しているものだ。そういう時、人はイキイキしている。

 リーダーシップがうまく取れるようになることで人生はより楽しくなる。もともとリーダーシップは、誰にでもあるものだ。自分の人生の主人公は、自分であり、自分でコントロールしなくてはいけないからだ。自分の生まれながらの使命、天命を全うするためには、やはり、リーダーシップが必要であり、そのためにもスピーチスキルを学び、リーダーシップを習得することは有意義だ。その結果、自分の思うような人生を過ごすことができるようになる。他人に自分の人生をコントロールされることほど面白くないものはない。

マネジメントとの違い

 ビジネスシーンにおいて、「マネジメント」や「リーダーシップ」という言葉がよく聞かれる。いずれも目指す方向は同じだが、まったく同義ではない。本来、マネジメントは目標を達成するための「手段や管理」を主に指していて、組織の理念やビジョンに基づいて目標を達成できるように計画し、進捗状況を観察し、必要に応じて修正や改善をすること。

 一方で、リーダーシップは目標を成し遂げるためにメンバーを導く「行動力」を指している場合が多い。今日、リーダーシップの定義には、さまざまなものがあり、時代とともに変化している。ある意味、リーダーシップは、大きな意味でのマネジメントを実現させる一つのスキルという見方も成り立つ。

 また、マネジメントのためには立場や肩書きだけではなく、リーダーシップも求められるし、リーダーシップを発揮するには一定のマネジメント能力は欠かせない。このように、異なる意味、役割を担いつつも、相互に関連しているのがリーダーシップとマネジメントである。実際、多くの場合、混同して用いられることが多いようだ。リーダーシップ、マネジメントについては、ドラッガーが多岐にわたる示唆をしていて参考になる。

マネージャーとリーダーに必要なスキル

 マネージメントとリーダーシップにおいて共通して必要なスキルはいろいろあると思う。意志力、決断力、行動力、コミュニケーション力、事務処理能力などが考えられるが、その中でも、コミュニケーション能力は重要だ。コミュニケーション能力を磨くには、スピーチスキルを向上させることで恩恵を受けることが非常に大きい。そのためには、スピーチ教室などに通ってみるのも役立つだろう。

自分にピッタリ合ったスピーチ教室の選び方〜内容からコスパまで【徹底解説】

スピーチを磨くとどうなるか

正しいフィードバック方法がわかる

 例えば、スピーチのスキルアップの中には、フィードバックの方法も含まれる。

 ちなみに、フィードバックとは、

相手の業務・作品に対する姿勢や行動に対する自分の率直な感想を、口頭、または文章で指摘してあげること。その感想は、軌道修正や動機づけ、教育的な内容、仕事に対する評価や、今後の改善点の指摘などを含む。受け手にとって有益な情報を送ることにより、その人のパフォーマンスを上げることがゴールだ。

 もし、準備されたスピーチがあったとしたら、それに対して、漫然と聞いて感想を述べるのではなく、きちんとしたフィードバックを言ってあげることが大切だ。

フィードバックするメリット

 フィードバックすることで、その内容がスピーカーにとって有益であることはもちろんだが、自分にも大きなメリットがある。それは、聞く力を伸ばし、分析力を持って素早く考察し、的確に短い時間で要点をまとめ、それを適切な言葉で伝える、という訓練になるからだ。

 マネジメントを成功に導くためには、リーダーとして、チームメンバーに対してフィードバックを行うことが基本的な活動として必要である。このフィードバックを適切に行うことで、

  • チームメンバー個人がやる気が出たり、
  • グループ全体のモチベーションアップに繋がり、
  • プロジェクトを成功に導ける。

だからフィードバックは大切なのだが、このフィードバックの仕方を知らない人が案外多い。効果的なフィードバックは学習できるし、その方法は、体験事例を交えて学ぶべき重要なポイントだ。

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フィードバックとは、相手の言動や仕事に対する自分の率直なコメントをあげること。それは、そのパフォーマンスの良い点、今後の改善点の指摘などを含む。組織内や顧客とのコミュニケーションに活用でき、主観的な「とらわれ」から解放されて、客観的に自分を見つめ直し、さらに組織のあり方を見つめ直す有効な手段だ。

会議で説明する経営者
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フィードバックで組織を活性化するには、その具体的手法を十分に学ばないといけない。単に改善点のみを指摘するだけでは効果はない。きちんと相手の良いところを見出し、伸ばしていくことが大切。そのためには、よく相手の話を聞き、様子を観察する。発言する時には、自らの態度や口調にも気を遣う必要がある。

いろんな世代が集まるミーティング

ビジネスのあらゆる場面でリーダーシップを発揮

 スピーチを磨いた結果、ビジネスシーンのあらゆる場面で堂々と、相手の心に響く話ができるようになり、あなたのマネジメント能力は向上し、リーダーシップを遺憾なく発揮できるようになる。リーダーシップを身につけるために必要なスピーチスキル・場面とは、

などなど。

 このブログでは、これらのビジネスシーンで、応用可能なスピーチスキルとは何かをシェアしていく。そして、あなたがリーダーシップをマスターし、自分らしい人生を全うできる一助となることを願っている。

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「何が人を動かすのか?」を理解し、調査することは、リーダーにとって必要不可欠なスキルだ。説得力を増し、チームのモチベーションを高め、やる気を喚起できるスピーチをするために、AIDA(注意、興味、決断、行動)モデルを活用するのは部下を指導するのに有効な手段だ。

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沈黙をネガティブに捉えがちなアメリカ人に対して円滑な人間関係を築くには、「言わぬが花」ではなく、本人にとって耳の痛い内容でもいいので常にフィードバックしてあげることが大切だ。逆に、切りたい人材にはフィードバックをしなければいい。自然とやる気を失い辞めていくだろう。

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