オンラインプレゼン最大の敵「飽き」を退治する7つのポイント

「信元夏代のスピーチ術」編集長 信元です。

スピーカーにとっての最大の敵とは…

アメリカのプロフェッショナルスピーカー界で、殿堂入りを果たしている大御所、パトリシア・フリップは、こう言っています。

 “The enemy of the speaker is sameness”

スピーカーにとって最大の敵は、「無変化」。
つまり、プレゼンテーションになんの変化も見られないと、聞いている人たちはすぐに飽きてしまう、ということです。

演台の後ろに立ったまま、微動だにせず、表情も変わらず、同じ声のトーンでただただ話し続ける登壇者…

想像しただけでも疲れてしまいますね。

対面でのプレゼンであってもそうなのですから、Zoom等のオンラインプレゼンのように、「ながら参加」ができてしまう形式だと、「無変化」が少しでも続けば、聞き手は一瞬にして興味を失い、携帯をいじる、メールチェックする、別の作業を始める、コーヒーを取りに行く、トイレに立つ…などなど、違うことを始めてしまうことでしょう。

スピーカーにとっての最大の敵、「無変化」を作らないための、7つのポイントをお話しします。

最大の敵「無変化=飽き」を退治する7つのポイント

① ストーリーを語る 

人は、「プレゼンを聞いている」と思うとなかなか興味が惹かれませんが、「ストーリー」には心を揺らす力があります。といっても、何もダイナミックな映画のようなストーリー、ではありません。日常の中のささいな出来事から、プレゼンのトピックを端的に表すことのできるエピソードを選び、ストーリーとして語ってみましょう。壮大なストーリーをだらだらと話すよりも、些細なストーリーを巧みに語る方が、聞き手は心が惹かれ、耳を傾けてくれます。

また色々な変化をつけてストーリーを巧みに語る方法は、6月15日からアマゾンで発売開始の、「ストーリーに落とし込め 世界のエリートは自分のことばで人を動かす」(フォレスト出版)を是非ご覧ください!

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② Poll(投票)機能を使う

先日の私のオンラインセミナーでは、冒頭から、クイズ形式のプレゼンをしました。8問の問題に対し、「YES」か「NO」かを答えてもらう形式です。対面なら、「YESの人?NOの人?」と挙手を促しますが、ZOOMを使うとPollという機能が使えます。画面上に投票のポップアップ画面が現れ、投票すると、すぐに集計結果を見ることができます。聞き手参加型のインターアクティブなPollなら、「聞く」「考える」「投票する」「投票結果を見る」「解説を聞く」という沢山の「変化」を数分内に作り出すことができ、飽きさせません。

■POLL機能について(Zoomサポート);

Zoom-Support

ミーティングの投票機能とは ミーティング中に投票を開始し、参加者から回答を集めることができる機能です。 この投票の際に使…

③ 動画や画像で解説する

何か事例を紹介したりコンセプトについて解説する際、ただ口頭で説明するのでは、「無変化」の状態を作ってしまいます。特にオンラインの場合、画面上に動きが無くなるパターンが2種類あります。まず1つは、登壇者が着席の状態で話をするというケース。まさに、「演題の後ろで微動だにせず話している」のと同じ状態を作ってしまいます。もう1つは、同じスライドで長々と話してしまうケース。スライドシェアをすると、スピーカーは小さな箱の中に見えていてスライドが大きく表示される状態になります。もしそのスライドが、ずっと同じものが出たまま話が続いていくと、やはり「無変化」の状態を作ってしまいます。
そこで、画面上に変化を持たせるためには、動画や画像を使うのが効果的です。ただし、画像の場合は、ストックフォトだと、「見たことがある」感が出てしまい、さほど「変化」を出すことができません。ですので、自分が撮ったパーソナルな写真などを活用し、その時のエピソードなどを話しながら紹介すると、注目度が上がることでしょう。

④ チャット・挙手機能を使う

リアルの場だと、発言や質問に遠慮しがちな参加者もいます。でもオンラインなら、チャット機能を使うと、意見が言いやすくなり、アウトプットの機会が全員に平等に与えられます。また、挙手機能なども使うと、スピーカーにとっても、参加者の理解度の確認などをすることができます。こうしてインターアクティブなやり取りや、意見の吸い上げなどを行うことで、「参加している感」を与えることができ、スピーカー側だけでなく、参加者側にも、「動き」を促して「変化」をつけることができます。

■チャット機能について(Zoomサポート):

Zoom-Support

ミーティング中に参加者とチャットメッセージを送ることができます。 個人ユーザーにプライベートメッセージを送ったり、グルー…

■挙手機能について(Zoomサポート):

Zoom-Support

ウェビナーの挙手機能を使うと 参加者が自分の手を上げ挙げて、ホストまたはパネリストに対し必要なことを知らせることができま…

⑤ ブレイクアウトルームを使う

リアルの場なら、テーブルで島を作り、グループ討議を行うことができます。オンラインなら、ブレイクアウトルームを活用しましょう。少人数のグループに分けることで、プレゼン全体の流れに変化をつけられるだけでなく、参加者同士の討議や学びを促進することができます。そして、ブレイクアウトルームからメインルームに戻ってきた際には、チャットなども活用しながら討議内容の共有などを行うと良いでしょう。

■ブレイクアウトルームについて(Zoomサポート):

Zoom-Support

ブレイクアウトルームとは Zoomミーティングを最大で50のセッション(ブレイクアウトルーム)に分割することができます…

⑥ 登壇者以外にも話す人を登場させる

同じ人がずっと話をしていると、だんだんその人の声のトーンやペースに慣れてきてしまい、これも「無変化」につながる原因となります。
そこで、ファシリテーターやアシスタントのような方を立てたり、ゲスト登壇者を立てたりして、メイン登壇者とは違う人が登場することで、場の変化をつけることができます。

⑦ 立って登壇、着席してQ&A

オンラインだと、みなさん着席して登壇するケースがほとんどだと思います。着席だと顔が良く見え、親近感を感じることができますが、同時に動きが制限されるため、無変化の状態を作ってしまいます。
大事なオンラインプレゼンの時は、思い切って立ってみましょう。そうすると、ある程度のボディーランゲージが使えるようになり、物理的な変化を生み出すことができます。
ただし、立つ位置には気を付けましょう。全身が写るようにすると遠すぎてしまうため、上半身がしっかり写る位の距離を保ちます。
私がオンライン登壇する際は、プレゼン個所は立って行い、Q&Aでは着席する、というように、ここでも変化を持たせる工夫をしています。

【まとめ】最大の敵を退治する7つのポイント

  1. ストーリーを語る
  2. Poll(投票)機能を使う
  3. 動画や画像で解説する
  4. チャット・挙手機能を使う
  5. ブレイクアウトルームを使う
  6. 登壇者以外にも話す人を登場させる
  7. 立って登壇、着席してQ&A

以上の7つのコツは、もちろん対面時にも使える技ですので、是非オンライン、オフライン問わず、実践してみてください。

■服装や視線、話し方のポイントはこちら:

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